【怪恐分裂】クラスメイト
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【怪恐分裂】クラスメイト

俺が小学六年くらいの頃は、いわゆるオカルトブームてやつだった。
皆、超能力開発とか、こっくりさんとかに本気で熱中して口裂け女に本気で怖がってた。
そんな俺も、あの頃はオカルト好きで、特にUFOに目がなかった。
よく夜に友達と地元の山に登ってUFOがいないか探しに行った。
その、よくUFO探しを一緒にやってたのが友達のA君だった。
A君はUFOが大好きで、クラスでUFO好きとして皆によく知られていた。
A君は、ほぼ毎日、一人でも山や人気のいないところに行ってUFOを探していた。
ある日の休み時間、俺はA君に、こっちに面白いものがあるから来い、みたいな顔で手招きをされた。
俺がA君の方に行くと、A君は興奮した感じで話し始めた。
「やっと発見したぜ」
「何が?」
「しかも、撮れた!」
「だから何がだよ?もしかして、まさか……」
俺は察して胸が高鳴り、A君の半ズボンのポケットを見ると頭の部分だけ写真が見える状態になっていた。
そこには青空と銀色の何かが見えた。
俺はワクワクしたが、それよりA君がワクワクした感じでポケットから、それを取り出そうとした、しかし、そこで担任が教室に入ってきて一旦お預けとなった。
すると早速、担任がA君を呼んだ、A君と担任は何かを話して、A君が戻ってきた。
「なんだったの?」
俺が聞いた。
「親が事故に遭ったて、怪我したらしいから帰るわ」
「そっか、写真は明日見せてくれ」
「おう」
A君は帰っていった。
そして、次の日、A君は学校に来なかった。
その次の日も来なかった。
A君は学校に全く来なくなった。
俺は写真を見たくてウズウズしていて担任にA君のことを尋ねた。
「A君って学校ずっと休んでますけど、どうしたんですか?」
担任は眉をひそめて
「A君て?誰?」
と言った。
「いや、A君はA君ですよ」
俺は次の言葉を聞いて内心、何か不安になった。
「A君て他のクラス、学年の子?」
担任は本当にA君のことを分からないようだ。
「このクラスですよ!」
俺は大声になってしまった、しかし先生はA君のことを忘れてしまっていた。
俺はクラスメイトにも同じことを聞いた、しかしA君はクラスで目立つ存在だったにもかかわらず皆が口々に言うのは
「誰?それ?」
という言葉だけだった。
俺は学校が終わって急いでA君の家に行ったが、誰も出てこなかった。
隣の人に尋ねると、二ヶ月前くらいに引っ越した、とのことだった。
A君は消えた、だけど確かに俺のクラスメイトだったし、存在していた。

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