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【怪恐分裂】まっくら

私が仕事から帰ってドアを開けると、そこはまっくらだった。
もちろん電気は消して出勤したが、そんな感じのまっくら、じゃなかった。
もし、それだとしたら外の光が部屋を多少、照らすはずだ、だけど部屋は全てがまっくらで何も見えないし、そこに広がるのは闇だけだった。
私はパニックになり後ろを向いた、そこには、まっくらな中にポツンとドアが浮いているように存在していた。
私は、すぐに部屋を出てコンビニで自分を落ち着かせにいった。
30分くらい時間を潰して、家に戻る。
恐る恐るドアを開けると、いつものようなまっくらが広がっており安心した。
そして、自分をもっと安心させるために、すぐに電気をつけた。
私は見てしまった。
天井の角に黒い塊が縮小して消えていったのだ。

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