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思い立って行動することの愉しみについて。

今朝、子どもを学校に送ってジョギングをするつもりでフト思い立ち、そのまま車でケルンまで来ました。

初めての道、ケルン大聖堂を見ながらの川沿いをぐるっと6キロ。

電車も通る橋、モコモコした雲が美しい
橋の欄干に錠前がびっしりぶら下がっている...
重そう。。
ケルン大聖堂とライン川


ちなみにドイツ人は、こういう「思い立って予定外のことを突然する」のを嫌います。
ドイツ人は予定第一主義。

spontanシュポンターンは形容詞でとっさの、無意識的な、と訳されますがドイツ人でspontanな人は稀な方かもしれません。

イラン人の友人と、このことについて話した事があります。
ある日、気分が落ち込んでいたので夕べのひと時、30分でいいから女友達と話しながら散歩をしたくて電話をかけたそうです。

そのドイツ人の返事は、

“その時間は家でやる事があるから難しい、また約束してからにしましょう” というものだったそう。

やる事といってもルティーンワークだったそうで、イラン人的感覚からしたら、
「もし友人が必要としていたら差し迫った用事が無い限り同伴する」とのことでした。

そもそもあまり事前に約束をして会うこともない、ふらっと寄って話したりお茶したりが、イランではごく普通だそう。
日本も一昔前まではそんな感じだった様に思いますが、今は友人でも突然電話するのは失礼で、事前にLINEなどで確認をして...という風になって来たなぁと思います。

先日、沖縄の友人からの突然の電話があり、ちょうどボロネーゼソースを作っていましたが、40分後にかけ直して楽しくお喋りができました。

事前に確認して...だと億劫で結局電話をしない可能性もあるので、突然電話を貰えて話す機会ができて嬉しかったです。
もしどうしても都合が悪ければ「電話に出ない」という選択肢もありますし、お互いの都合をその電話で決めて後ほどかけても良いのになぁと思います。
LINEなどの便利なツールで人と繋がりやすくなった反面、遠ざかってしまった“距離感”も有るような気がします。


アッという間に5月で、もうすぐ今年の半分が終わる感じで焦りますが、
「フットワーク軽くやっていく」のが今年の抱負です。

“思い立って予定外のこともやってみる”

そっちの方が人生楽しそうだなと思うから...。

コンサートドームと大聖堂
Ludwig美術館でノグチ・イサム展が開かれている
日系アメリカ人(父が日本人、母がアメリカ人)の
ノグチイサムは山口淑子(李香蘭)と結婚 (1951-1956)もしていた
グルっと四方を囲み中に人が入らないように見張る役目で立っているスタッフ💦下のコンサート会場に足音が響いてしまうらしい...😵欠陥建設ですね。。
「ここから先は入らないで!」と妙に威張り気味の黄色のスタッフ
聳え立つゴシック建築のケルン大聖堂
巨大なステンドグラス
ドイツの世界的画家 Gerhard Richter作
(2007年)
南翼廊にあるリヒターの斬新なステンドグラス
このステンドグラスは2007年に完成しました。
作者は、なんと、あのゲルハルト・リヒター。
ドイツを代表する現代アートの巨匠です。

13世紀来の歴史的建造物に現代アートのアーティストの作品がはめ込まれているという大胆不敵な組み合わせ。
まるで、東大寺の大仏様に山本耀司のファッションを着せているみたいなものです。発想がスゴイではありませんか。ケルン大聖堂たっての依頼で実現しました。
 
 当初、リヒターに依頼されたのは6人の聖人をモチーフにした作品でした。
ところが、リヒターは悩みに悩み、もうほとんどこの仕事は無理だと諦めかけたときに思いついたのがこの表現でした。

このリヒターのステンドグラスは物語がないだけではなく、全体が9.6センチ四方の無数の正方形の色ガラスで均質になっていて、中心もなければ周縁もありません。
始まりもなければ終わりもありません。
主役もなければ脇役もありません。
そこにリヒターの思想が込められています。
いまや21世紀。かつてのように支配する者、される者という区分けはない時代なのだと謳っているわけです。
ARTRAY 藤田令伊
ゲルハルト・リヒター
読む人:1994年
ゲルハルト・リヒター
ベッティ:1988年


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