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「ローソン」の「スイーツ定期点検」。 vol.5

 近所にはセブンイレブンが2店舗。ファミリーマートも2軒ある。随分前には、ローソンが家から最も近いコンビニだったのに、道をはさんだ隣にマイバスケットができて、そこはスーパーで、しかも少し商品の値段も安めだったせいもあり、そのローソンはなくなってしまった。

 高齢者が多く、クルマの通りも少なめで、高校はあるけれど、静かで小さな町の中でも、購買者の知らないところで、想像以上にシリアスな経済での戦いがあるのだろうけれど、個人的にはローソンが少し遠いところへ行かないとなくなったのは、ちょっと不満で、不便だった。

 それは、ロールケーキの登場以来、コンビニのスイーツに関しては、ローソンへの信頼感が増して、それからかなりの年月が経っているのに、その気持ちは変わっていない。だから、それも、購買する人間が分からないような日々の開発のための努力や工夫が継続しているためだと、思っている。


「ローソン」の「スイーツ定期点検」

 図書館に2週間に1度は行くのだけど、その帰り、坂道を降りたところにローソンがあって、時間と気持ちの余裕がある時は寄って、スイーツの棚を見て、欲しいものがあったときは自分の所持金と相談をして、買うようにしている。

 そのことを、比較的、定期的に行なっているので、おいしいときは、自分たちで食べているだけではなく、そのことを伝えたほうがいいのかもしれない。

 そんな勝手なことを考えて、スイーツを買ったら、妻と一緒に食べて、味覚の点では、妻の方が優れているとも思っているので、その感想とともに、記事にするようにした。

 それを、「ローソン」の「スイーツ定期点検」と個人的に名づけて記事にするようにしていて、誰に望まれているわけでもなく、細々と4回だけ続けていたのに、その後、図書館の帰りに余裕がなかったり、スイーツの棚に欲しいものがなかったり、あってもそのスイーツが自分にとっては高額で手が出なかったりすることが続いて、いつの間にかしばらく書かなくなってしまっていた。

 誰が強制していることでもないのに、続けていないことに、なんとなく、後ろめたさもあった。

新しい年のスイーツ

 そんな気持ちでいて、気がついたら、年が明けて、新しい年になっていた。

 そして、家にいる時間が長くなっていて、妻と話をしていて、ふと、ローソンでスイーツを買ったんだ、という話題が出た。

 意外だったのだけど、妻が近所の友人の家に行って、その近くにはローソンがあるから、それで買ってきてくれたらしい。

 うれしかった。

 2つ買ってきてくれて、妻は一応、自分用と、私の分を選んでくれていた。

レーズンサブレ

 妻は、レーズンサブレを食べ始めた。

 少し経って、感想を聞いたら「すごくサクサクしている、でも、まだ中味まで到達してない」と言われる。

 それから、しばらく経って、さらに味のことを教えてくれた。

----上下のビスケットが、すごくサクサクしておいしい。
 中のクリームは、レーズンの香りが、ふわっとして、というよりも、味かな---。
 レーズンは、私の好きなラム酒漬けで、そこに到達すると、またおいしい
」。

 そのあとも、しばらく笑顔で食べていて、言葉が出てきた。

-----あのサクサクしている分、中の柔らかさのギャップがあって、それで、またおいしく感じるのだろうけど------」。

 少し黙って、また話す。

私としては、もうちょっと外側のサクサクが、しっとりしている方が好きかも、あー、でも、このギャップが美味しいのかな、でも、もうちょっとしっとりがいいかも-----」.

 しばらく黙っていたのだけど、それで、次はまた食べたいの?と聞いたら、即答で「また食べたい」と返ってきたから、おいしかったようだ。

 私も、一口、このサブレを食べさせてもらい、このサクサクは、やっぱり少し固いような気もしたのだけど、それが新鮮でおいしいように思えた。

 今度は、ファミリーマートのクッキーサンドと比べてみたい気持ちにもなった。

濃厚生チーズケーキ

 私には、このチーズケーキを買ってきてくれた。

 それでも、妻にも味見をしてもらったのは、味に関して私より正確な感覚を持っていると思っているせいだ。

「----すごーく、おいしい---」。

 それは、シンプルにおいしいということで、表情も笑顔で、しばらく味に集中しているようだった。

「ほんとに、生チーズケーキ、っていう名前の通り----。チーズケーキって、もう少し歯ごたえのようなものがあるけど、これはチーズだけど、もっと柔らかくて、しつこくないクリームチーズのようなおいしさ、というか----。

 クリーミーなチーズだけど、ほんのり甘くて、これは、ワインとか、コース料理のデザートとかでもいいかも、と思った-----」。

 これも、また食べたいと、妻は言った。

チーズケーキの更新

 私も、チーズケーキというものへのイメージがある。

 それは、古い記憶だと分かっているのだけど、おいしいチーズケーキ、というものが、とても「偉かった」時代があって、チーズケーキそのものよりも、その周囲の評価のようなものが、なんだか縁遠い感じがしていて、そのことで、チーズケーキというものを、今でも微妙に避けてしまう気持ちがあることに、今回、このチーズケーキを食べて、気がついた。

 今回は、素直においしかった。

 もしかしたら、過去にあったチーズケーキのブームのようなものがあって、こうしたおいしさを目指していたのかもしれない、というくらい、おいしく感じた。

 舌ざわりや、甘さや、微妙な酸っぱさのようなものが絶妙で、何しろ全体が柔らかかった。

 それは、ローソンが、ロールケーキを立たせないことで、その柔らかさのレベルをあげたように、これまでのチーズケーキは、カットして直立するのが暗黙の条件のようになっていたのだけど、この濃厚生チーズケーキは、薄いプラスチックの囲いが必要なほど柔らかく、ロールケーキと同様に、円盤型に近くすることによって、柔らかくても大丈夫な構造にしているようにも思えた。

 だから、これは、大げさに言えば、形を変えることによって、チーズケーキの更新を秘かに行なっているのではないか。

 そんなことを思うほど、そのおいしさが新鮮だったのだと思う。あと、妻が買ってきてくれて、うれしい気持ちものっかっているのかもしれない。





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