『「過去の声」と、新型コロナ対応見直し』。2023.10.14。
はっきりと肌寒いのは、起きてから、すぐにわかる。
気温低めだと思う。
空は薄曇り。
客
家を出る。長袖のワイシャツと、秋冬用のジャケットを着る。カーディガンも持った。
駅までの道は、人が少ない。
牛丼屋には、3人の客がいる。
カット&カラーの店の前には、1人待っている。
そのぐらい駅に近くなってくると、かなり多くの人とすれ違う。
マスク
駅のホームには、10人くらいしか人がいないと思っていたら、改札から何人も人が入ってきて、増えてきて、20人くらいにはなった。
マスクをしている人は、目に入る範囲では、私ともう1人くらいしかいない。
ベビーカー
電車が来た。車内は空いている。
ベビーカーは、2台並んでいる。どちらも男性が保護者のようだ。
次の駅で、1台降りていく。若い男性が押していった。
あと2つ目の駅に着いたら、若い女性が2人子どもが乗っているベビーカーを押して、車両に乗ってきて、また2台になった。
ダッシュ
終点について、乗り換える。
私も、ドアのそばで、一番先のグループで降りたはずだったのだけど、少し前を薄いブラウンの髪色をした小柄な女性が、真っ直ぐに、思った以上の速さで走っていく。
ホームが人でうまる前に、そのすき間を駆け抜けていった。
階段
違う路線の改札を抜ける。
もう、除菌アルコールポンプもなくなっている。
階段を降りるとホームだけど、その手前で、大きいスーツケースを持とうとして、いったん気持ちと服装を整えているミニスカートの若い女性がいた。
そのあと、ゆっくりだけど、大きなスーツケースを持って確実に階段を降りていった。
静かな車内
電車が来る。
マスク着用率は3割くらいの印象で、さっきまでの路線が2割ほどだったから、少し増えた感じがする。
車内は静かなまま、進んでいく。
並び
ほとんどの人がスマホを見つめているのだけど、優先席に並んで座っている2人の男性が、1人はスポーツ新聞を読み、もう1人は文庫本を読んでいる。
両者に何の関係もないようだけど、こうして並んで活字を読んでいる光景自体が珍しい。
そんなことを思っていたら、文庫本を読んでいる男性が立ち上がって、次の駅で降りていった。
少し遠くから、けっこう激しいセキをする声が聞こえてくる。
たぶん、女性だろうと思っていたら、また、セキをして、しばらくしたら、また大きくセキをしている。
少し遠いところからだけど、どの人かはわからなかった。
過去の声
目的の駅に着く。
改札を出て、通路の向こう側にある除菌アルコールポンプまで行って、押して使う。他の人が使うのを見たことはないけれど、1人でも使うと、もしかしたら、まだしばらく置いてもらえるんではないか、という気持ちがある。
そこから、駅構内を歩くと、今日も声が聞こえる。
「他の方との接触につながりますので、歩きスマホはご遠慮ください」。
録音されたアナウンスが繰り返される。その声は、2020年のコロナ禍が始まったばかりの頃から流れていたから、その時代の緊張感や不安が、そのまま閉じ込められている「過去の声」に感じる。
おにぎり
駅構内の外へ出ると、空気は冷たい。
道路のそばの樹木は、この1週間で、また色づいてきた。
季節は進んでいる。
歩いていると、向こうからアゴにマスクをかけている青年が規則正しいリズムで歩いてきて、手に持っているおにぎりを、少しずつ淡々と食べながら、すれ違っていった。
「新型コロナ」対応見直し
これは、たとえば重症化リスクの高い家族を持っていたりする人間には、かなり大事な情報でもあるのだけれど、政府としての「対応の見直し」が、与党とはいえ、政党が発表をしている。しかも「記事全文」は、『「自由民主」インターネット版に掲載」されているのだけど、それは有料になっている。
だから、全文を読んでいなくて、正確な理解ではないのかもしれないが、今後は「通常の医療提供体制へ段階的に移行」ということは、まだ決定的な治療薬ができていない新型コロナウイルスに関しても、通常の医療提供体制の中で対応するようにしていく、ということなのだろう。
もし、自分が、もしくは家族がコロナに感染した時、特に重症化リスクの高い人間に対して、本当に適切に素早く診察・治療してもらうことができるのだろうか、という不安はある。
そうした不安に対して、応えてくれるような対応をしていたことは、ほとんど記憶にない。
難しいのかもしれないけれど、ワクチンの接種について、対応が後手に回っているのを見ると、今後も、冬に向けてコロナ感染者が増大した場合、適切な対策が取られるかどうかに、やはり不安が大きい。
私と同様に事情があって、今も感染に警戒する人にとっては、同じように感じているように思う。
夕方
午後4時過ぎ。いつもよりも少し遅い時刻に用事が終わって、朝降りた駅に向かって、また歩いていく。
もしも、もう少し元気だったら、帰りに寄りたいところがあったのだけど、やっぱり帰ろうと思った。
それで、駅に着いて改札を入って階段を降りたら、前を大柄な男性がゆっくり歩いていて、前に行けないと思ったけれど、下には自分が乗りたい電車が来ているのが見えて、焦って、その男性の横の狭いすき間をなんとか通り抜けて、「ドアが閉まります」のアナウンスを聞きながら、車両に走り込んだら、閉まるドアが肩に当たったから、本当にギリギリ乗った。こんな乗り方をしたのも久しぶりだった。
車内アナウンスで注意されると思っていたが、そんな時間もなかったらしい。
電車は静かに進む。
ニュース
空は薄曇りだった。
車内のドアの上にある小さい画面に、様々な映像や、スポーツニュースや、ニュースが流れる。
車両の中は、いつもよりも少し人が多いような気がする。
小さい画面では、川越線の遅れも告知されている。
目的の駅に着くまで、3回も同じニュースを見た。
こんなことは珍しいかもしれない。
乗り換え
路線を乗り換える。
出発時刻を示す掲示板は、あと1分だった。
間に合うかもしれないと思って、前を行く人たちにぶつからないように、さらに改札に入ってからは、電車を降りてきて、こちらに向かってくる人たちもいるから、その流れを避けるように走らないといけない。
なんとか、転ばないように、なんだか一生懸命走って、もうすぐ発車しそうな電車の、乗り込めそうな車両を見て、乗る。
外のホームには、車掌でもなく、駅のスタッフとしては、少し違和感のある格好をした中年の男性が立っていて、しばらく黙っている。
発車時間が来たわりには、まだドアが閉まらなくて、これなら、あんなに走らなくてもよかったかも、という意味のない後悔をし始めた頃、ホームに立っていた男性が、大きな声を出す。
確かに駅員なのかもしれないが、どちらかといえば警備の人っぽかったけれど、そういうことがわかる前にドアが閉まって、電車も出発した。
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