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「2週間で、1881ページ」------個人的な「夏休みの宿題」。

 図書館は、よく利用させてもらっている。

 最低でも2週間に1度は行って、借りた本を返して、また新しく本を借りる。

 インターネットで、予約ができるようになってから、そのサイクルがとてもスムーズになったし、そのサイトでは、自分の「お気に入り」の本などもピックアップできるので、気になった本などを登録しているのだけど、気がついたら1000冊を超えた。


予約

 本などをサイトで予約をする。同じ区内にない本などは、図書館に直接行って、リクエストの紙に書くと、取り寄せてくれる。

 とてもありがたい。

 話題になっている本だと、予約する人数が300人を超えたりして、その数字を見ると、この本を読めるのは1年後くらいだろうか、といったことを思ったりもするが、区内の所蔵数によって、その予約した本が取り寄せられるタイミングも違ってきて、思わぬときに、予約した本が届きました、というメールが届く。

 こうしたシステムはとてもありがたいし、図書館がなかったら、今のように本を読む生活はできないと思う。

 そして、図書館に行って、本を返却して、また借りて、いつも一回に借りることができる制限いっぱいの12冊を持って、2週間後にまた行こうと思っていると、翌日に、予約した本が届きましたというメールが届くこともある。

 それは、いつも、予約できる上限12冊の本を登録しているので、いつ、その本が取り寄せられるか分からないから、そういうことも少なくない。それで、自分の都合で申し訳ないのはわかっているのだけど、もう1日だけ早くしてくれれば、と思う。

 多くの場合、その本は、次の予約も入っているから、取り置き期限が1週間。だから、2週間後ではなくて、1週間以内に、また図書館に行かなくてはいけない。

 それは、図書館に恩恵を受けている人間としては、とてもわがままなことだと思うのだけど、ちょっと、面倒くさいと思ってしまうこともある。

 それでも、なんとか、予定よりも早く本を読んで、また図書館へ行って、返却して、予約していた本を借りてくる。

 そんな日常が続いている。

図書館の利用

 本を読む習慣がついたのが、中年と言われる年齢になってからだから、まだ読んでいない本が多いという焦りもある一方で、読む速度もそんなに早くないから、読まなくちゃ、と思う本は増えていくばかりの状態で、家にはずっと図書館から借りた本が並んでいる。

 時々、こうしてとても有効に活用させてもらっているのだけど、こんなに予約して借りて、返却して、さらには、次の予約が入っていなければ、インターネット上で、さらに2週間返却期限を延期もできるから、いつも、図書館のシステムを使いすぎていて、実は迷惑をかけていないだろうか、といった不安がよぎることもある。

 ただ、今のところ、返却期限もほぼ守っているし、本は汚さないようにしているし、スタッフの方にお礼は伝えるようにしているから大丈夫だと思うのだけど、何しろ、図書館というシステムを作った近代と、現在、維持をしてもらっている関係者の方々には、やっぱり感謝する気持ちはある。

夏休みの課題

 夏になって、予約していた本が、同時に何冊も届いた、というメールをもらった。

 本によっては、半年以上待った作品もあるし、どれも次の予約も入っている。

 もちろん、こうしたことは珍しくないけれど、それなりに厚い本を、これだけ一気に借りることになったのは、これまでに記憶になかった。

 予約して、地元の図書館に届いて、借りられるようになったのは5冊だった。

 その5冊の本のページ数の合計は、1881ページだった。
 2週間で返却するから、14で割ると、134ページ。

 1日に約150ページは読まないと、この5冊を読み切って、返すことはできない。

 人によっては、苦も無く読めるのかもしれないが、私にとっては、難しかった。それは、読む速度の問題と、時間のことだ。

 最近、本を読む時間が減ってきている自覚があった。

 だから、最初は、意識的に1日2時間程度の本を読む時間を、この夏の間だけでもつくれないかと、秘かに思って、考えたら、この発想はまるで夏休みの課題としての読書のようだった。

 課題図書の中で、最も薄い本を読もうとしていた学生時代と違い、今は読みたい本を読もうとして、結果として、厚い本が多くなった、ということだった。

2週間で1881ページ

 本を借りて、その日から、読み始めたのだけど、今回は、5冊をページ数で考えて、少ない本から読もうと思った。

 それは、弱気で恥ずかしいが、自分の読むペースを考えたら、最初は、読書時間を「1日2時間」は設定して、課題図書として読み切る、と思っていたのだけど、いざ、実物が並ぶのを見て、急に気持ちがトーンダウンしてしまったからだ。

 それでも、当たり前だけど、その日から読み始める。

 「おれに聞くの?」

 人生相談として、というよりは、もっと広い視点で考えた方がいい、ということは、伝わってきて、誰か知らない人の相談でもあるのだけど、ちょっと気持ちが楽になる。

 翌日に、読み終わったから、2日間で187ページ。
 もう予定よりも遅れているけれど、この本は、もっと内容が厚く感じた。

読書の記録

 3日目は、2冊目。

「地下アイドルとのつきあいかた」

 言葉だけは流通するようになった「地下アイドル」のことを、自分がどれだけ知らないかを分からされる本。ただ、とても真っ直ぐな視点で書かれてもいるし、こうしたまとまった情報はなかなかなさそうなので、文化的な資料としても価値がありそうな気がしてくる。

 この日は、57ページまで読んだ。

 3日で244ページ。当初はこざかしくも、1日で143ページ、などという数字を出していたが、このあたりで、無理という思いがあったせいか、ほとんど気にならなくなってくる。

 読書の時間をつくろうと思って、それすらも実現できていない。

 4日目は、「地下アイドルのつきあいかた」を読んだけれど、眠る前で、ほとんど読めずに63ページまで進まない。

 このあたりで、すでに全部読むのはあきらめていたけれど、何しろ、内容は面白かった。

 5日目は、176ページまで進む。約100ページ進んだ。

 6日目は、「地下アイドルとのつきあいかた」の235ページを読み終わって、3冊目の「国商」を読み始める。あまりにも違うジャンルの話。でも、どちらも自分にとっては未知の世界、という意味では共通している。

「国商」は、35ページまでだから、本当に始まりの部分。この日は、94ページまで読んだ。最初の予定(全部読み切る)は、すでに無理だと思っていた。

 7日目。「国商」。55ページまで。まだ、本当に始まりなのだけど、波瀾万丈なのだけど、価値観が一定していて、人事という政治の話ばかりに思えてしまった。こういうふうに社会を「動かしている」人は、ごく一部で、自分が知らない場所にいるのだろう。そして向こうからも、こちら側は、人間がいる場所としては見えてないと思う。私も、「動かしている」人から見たら、なんとかしてやらなくちゃいけない国民の一人なのだろう。

 そんなことを思った。

読書記録 後半

 8日目。「国商」。227ページまで読んだ。1日で172ページ読んだ。このペースで、ここまで毎日読んでこれたら、最初の目標は達成できたはずなのに、と思っても意味がないことを思う。

 9日目。「国証」。313ページを読み終わる。今日だけだと、83ページだから、それほど読み進めていないのだけど、歴史だけど、人事のことばかりが印象に残った。

 10日目。「悪女について」。 163ページまで、読んだ。

 11日目。図書館に行った。予約していた別の本が地元の図書館に届いた、というメールをもらっていたからだ。その本は、次の予約も入っているので、1週間経つと、また戻ってしまうので、今日行かないと、となんだか焦って、出かけて、借りてきた。

「悪女について」は、この日は、全く読めなかった。だけど、「悪女について」についていた予約のマークがとれたので、さらに2週間貸出延長が可能になった。少し気が抜けた。

 12日目。「悪女について」。219ページまで。進みが遅い。昨日は全く読めなかったのだけど、1日に56ページしか進まなかった。

 13日目。「悪女について」。246ぺージまで。27ページだけ読んだ。

 14日目。本当は、明日、図書館へ行く返却日だったので、台風が近づいていて、今日を逃すと、明日は強い雨が降って自転車に乗って出かけられそうもないので、読んだ本のメモをして、今日は「悪女について」は進まないまま、図書館へ返却をした。

 また本は借りた。

 5冊目に読むはずだった『地図と拳』(625ページ)は、1ページも読めなかった。ただ借りて、家に置いて、そして、読まないまま返却した。自分のせいなのだけど、なんだったのだろうと思う。

 それで、『地図と拳』をまた予約する。300人以上が予約をしている。次に来るのは、いつになるか分からない。

 14日で、981ページ。1日あたり70ページ読んだことになる。

 やっぱり、もう少し本を読む時間を、すきまでもつくっていこうと改めて思った。

 夏の課題としては、「もっとがんばりましょう」くらいの評価になるだろうか。

 ちょっと残念です。



(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。



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