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ご自身や大切な人が病気になった方へ、どんな風に接するか

この間、友達のお母さんのがんが再発・転移したと報告がありました。
お父さんが既に他界していて、母子家庭の友達。
だからこそお母さんは大好きだけでは表せない、とても大きい存在です。
現在自宅治療しているそうで、病院の看護師さんのように夜勤の人がいるわけではないので、仕事を4月で辞めて24時間つきっきりで看病している友達。
どんな言葉をかければいいのか、すごく悩みました。

何が正解とは一概に言えませんが、自分の母の病気の時を思い出して、こういう風に接すると良いんじゃないかと思ったことがあったので綴ってみようと思います。

その時の相手の感情によっても、言葉の捉えられ方は変わってくると思います。
もしも、あまり気分が優れなかったら、「きっと大丈夫だから」と言われても、いや、何を根拠に?と思うだろうし、逆に「だいじょうぶ?」と聞かれても、いや、大丈夫なわけないじゃん。って思うと思います。
「頑張れ」はがん患者さんやそれを支える人は治療するのにもう十分過ぎるほどに頑張っているので、適さないなぁと思います。

言葉はいらない

一口にがんといっても様々な箇所や病状によって、ことの重大さも変わってくると思いますが、
もしも相手が病気によって命を脅かされるような状態だとすると、上に書いた類の言葉はあまり響かない気がしていて、「何も言わずにそばにいてくれる」が優しさだと思いました。

「もし、体調が悪ければ直前でもキャンセルしてもらって構わない。都合がいい時に会えるかな。」と告げて会いに行き、何も言わずにそばにいて、「大変だったね。」と一言いい、いつも通りの他愛もない話をする。これだけで十分だと思います。

お見舞いの品を持って行きたかったりする場合には、体調や気分で個人差があり必要なものや欲しているものが違うので、「なんか食べたいものとか必要なものあったら遠慮なく言って!」と、相手に直接聞いてみても良いのかなと思います。

会えない時、さりげない優しさを送る

今のご時世、コロナの事もあり移すリスクを考えると会うのが難しかったり、相手の方の病状が不安定でお見舞いまでは行けなそうだったりして、中々すぐには会えない場合もあるかと思います。

友達も東京に住んでいるので余計に、感染症をもらって自分からお母さんへ移したらどうしよう…と心配したり、その日の気分によっても人と会うのが億劫になる事も多いそうで、私も今まさにその状況です。

でも、会えないからといって何もしないわけにはいかないというか、自分が心配でいてもたってもいられなくなりました。

そこで、闘病中に母が友達にもらって喜んでいたものを思い出しました。

・よく一緒に山登りしていた母の友達から、山頂などの自然を撮った写真と「今回は〇〇山へ行ってきました!紅葉が綺麗でした。」などと、風景や季節を感じられる葉書
・クリスマスや誕生日に、さりげないプレゼントやカード
・ガーデニング仲間の母の友達から、自分の庭に咲いたバラの写真や種類のアルバム
・神社のお守り

参考になるかは分かりませんが、共通していることは、病気の事には触れなくとも、相手のことを想った「さりげない優しさ」が感じられる所だと思います。

特に大それた事や、変に気を使った言葉じゃなくても、相手に「いつも想ってます。味方です。」という事が伝われば、胸があたたかくなりパワーがもらえると思います。
私も、友達と友達のお母さんへ、少し考えてみて、そんな事が伝えられればと思います。

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