服を作る人に囲まれて、ペンを走らせる
10月3日に7回目の受診へ行ってきたが、「通院日記?」を書かないまま、今日、10月17日に8回目の受診を迎えてしまった。
ついさっき授業が終わり、学校の図書館でこの文章を書いている。博物館の授業だったのだが、一体俺は何のために学芸員の資格を取ろうとしているのかと考えながら、この文章を書いている。
図書館はあと15分程で閉館する。もう少し長く開けて欲しいものだ。結局、食堂に移動するだけで、家には帰らないのだけれど。
そんな訳で、10月3日、7回目の受診について。
前回書いたが、6回目の受診で処方されたサインバルタを飲み始めて1週間程経った頃から、意識の状態が少し良くなったように思えていた。それでも通常の状態ではなく(症状が長引きすぎて、通常の感覚を忘れかけているが)、意識はいまいちはっきりしない。
この日は何だか暑くて、服装を間違えたなと思いながら病院へと歩いていた。いつもと違う道から向かっていると、雰囲気の良い喫茶店を見つける。「会議に、待ち合わせに」みたいなことがガラスに書かれていて、長居を許してくれそうな店に思えた。
喫茶店で待ち合わせなんて少し憧れる。今時、そんな風に人と待ち合わせる人はどのくらい居るのだろうか。是非この店を利用したいと思ったが、俺には待ち合わせをするような相手が居ないため、話にならない。
今、図書館を出て食堂へ来たが、前の席の人が食事をしていて、良い匂いを漂わせている。空腹に負けるな。21時までは帰らない。
この日は診察が先だった。午後の授業に間に合うぎりぎりの時間にしか予約が取れなかったのだが、前の人達の診察が長引いているらしく、時間になっても声がかからない。そのうちにカウンセリングの時間になってしまい、カウンセラーが呼びに来てしまった。「診察がまだなので」と伝え、待っていると、予約の時間の15分後くらいだろうか、診察が始まった。
サインバルタの効果を感じていると先生に伝えると、それならということで、20㎎から40㎎へ量を増やすことになった。
あとは、コーヒーを飲んでいない日の方が意識の状態が良い気がしていると伝えた(俺が神経質で、気にし過ぎなだけだと思うが)。先生は「どうしてもコーヒーを飲まなければいけない状況でなくて、そういう風に感じているなら、飲まずに過ごしても良いかもしれない」と、よく分からないことを言っていた。
どうしてもコーヒーを飲まなければいけない状況とはどういう状況なのだろうか。俺が知らないだけで、世間にはコーヒーハラスメントなるものが存在するのだろうか。
この日の受診までの期間は手の震えが出ることが多く、それも伝えたが、「そうですか」と言われるだけだった。そうです!
診察の内容はそのくらいで、すぐにカウンセラーとのカウンセリングが始まった。
前回に続いて、授業でリーダーをやっている話に始まった。そのことについてカウンセラーに話したいことは無いんだけどなと思いながらも(そのこと以外にも特には無い)、話していた。
何故リーダーを任されるような振舞いをするのかと訊かれ、変に真面目で責任感があるからだと思うと答えた。するとカウンセラーは、その真面目さと責任感を、社会に出て、つまり就職して活かそうとは思わないのかと訊いてくる。俺の感覚では、それはあくまで集団における責任感であって、自分の人生はどうだっていいのだ。自分の人生に対する責任感は微塵も持ち合わせていない。そんな風なことを伝えた。
その後は、真面目さの所以は何なのか、美容学校は何故辞めたのか、といった話をした。カウンセラーには「あなたは自分に対してだけは適当な所があるように思う」と言われた。その通りだろう。それでも、自分で自分の人格を全否定することは出来ない。
受付で支払いを終えると、急いで学校へ向かった。授業には何とか間に合いそうで安心していたが、道中で薬局へ行っていないことに気が付く。慌てて折り返し、薬局で、薬剤師に、サインバルタが1日分足りなくなった原因となる余計な一言を発した薬剤師に(いつまで根に持っているんだ)薬をもらい、あと少しで走り出してしまうような早歩きをして、授業には間に合った。
今日の診察のこともまとめて書こうかと思ったが、長くなりそうなため、改めて書こうと思う。きっと片手で数えられるくらいのこの文章を読んでくれる人のためにも、あまり長くはしたくない。
受診から書くまでに期間が空くと、時系列を跨いだ文章になってしまう。読み辛かったかもしれないが(果たしてここまで読んだ人が居るのかは知り得ないけれど)、俺としては少しだけ、時間というものを超えた気分になっている。
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