【実録】馬鹿が馬鹿のフリして馬鹿な事した話
世田谷区の三軒茶屋を『本格焼酎の楽園』にしようと活動している今も、ふと昔のことを思い出すことがあります。
それは、東京都八王子市で『八王子ナポリタン』を立ち上げた時のこと。
まさに「ナポリタン日本一の街」を目指していた、壮大でちょっとトチ狂ったプロジェクトでした。
前回迄の話
八王子市を「ナポリタン日本一の街」にしようと、某ケチャップメーカーの相談窓口に電話した私。
その後、まさかのコールバックがあり、部長と直接面談することに。
慣れないスーツで緊張しながら本社を訪問し、部長に「自分の言葉で話してください」と励まされ、熱い思いを込めてプレゼンを展開しました。
完全なアウェイ感
某ケチャップメーカーの東京本社、大きな会議室に通された私は、目の前にいる△△部長とその隣に座る秘書の方を前に、無駄に熱いプレゼンを必死に展開していました。
普段は料理を作りながら、酔っ払ったお客さんと他愛のない会話をする程度の私にとって、この「ビジネスの場」は、まさにアウェイ中のアウェイ。
話だけは無駄に熱いのに、全然話がまとまらず、緊張のあまり、どんどん内容があっちこっちに飛び散っていき、自分でも途中で何を言っているのか、まるでわからなくなるほどでした。
かすかな希望
しかし、唯一の頼みの綱は、某ケチャップメーカーさんから、話を持ちかけてくれたという事実でした。
ケチャップメーカー側が少しでも興味を持ってくれている、という希望を胸に、私は孤独な戦いを続けていました。
自分でもしどろもどろなプレゼンになっていることは分かっていましたが、「少なからず聞いてくれてはいるはずだ」という期待を抱きながら、なんとか心が折れる事なく話し続けました。
△△部長の助け舟
そして、その時が来ました。
△△部長は、私のとっ散らりっぱなしの、訳のわからない話の中から要点を確実に拾い出し、「中島さんが言いたいのは、要するに◯◯で◯◯ということですね」と、簡潔にまとめてくださったのです。
その瞬間、私は「はっはい!そうです!まさにその通りです!」と感心しながら大きく頷きました。
自分の言いたかったことが的確に理解されたことにホッとし、ようやく一息つけた気がしました。
想定外の前向きな返答
その後、△△部長はさらに続けました。
「とても面白い試みですし、具体的に実現できそうですね。
我が社としても、ケチャップ業界全体にとっても、このアイデアはメリットが大きいと思います。
ぜひ、バックアップさせていただきたいのですが、どのようなお手伝いができるでしょうか?」
この言葉を聞いた瞬間、またまた、私の頭は真っ白になりました。
まさかここまで前向きな返答をもらえるとは思っていなかったから、具体的に何をして欲しい等の返答を用意してなかったからです。
私がアタフタしているのを見て、△△部長は優しくフォローを入れてくださいました。
大きな一歩
「これからは定期的に連携を取りながら、どんなことができるか一緒に話し合って決めていきましょう。
そして、我が社と共に【ナポリタン日本一の街八王子市】を作り上げましょう!」
という、心強い言葉をいただきました。
私はその瞬間、「やった!」と心の中で叫びました。
これまでの道のりは決して楽ではありませんでしたが、ついに大きな一歩を踏み出せたと感じたのです。
これが『ナポリタン日本一の街』への道が開ける、初めての眩いばかりの光だったのです。
続く
※私流のマーケティングの話を有料記事としてまとめてみました!
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