見出し画像

#13 夢が覚めた…?

勘の良い方は、もうお気づきだろう。


包み込むような光が引くと
見えてきたのは自分の部屋

クローゼットに
背を向けるようにして立っていた。

そう、私はあちらの世界へ行く前の
自分の部屋に戻ってしまった
のだ。


え!?
と一歩踏み出した時、
自分の部屋に土足で居ることに気付き
慌てて靴を脱いだ。

こんな混乱する状況なのに
土足がこんなに気になるなんて
なんだか可笑しいものだが。


玄関に靴を置いて部屋に戻り
改めてクローゼットを見たが
当然普通のクローゼットの扉

あの時のようなアンティークな扉ではない。


答えはわかってはいるが
とりあえず扉を開けてみる。
もちろん、ただクローゼットを開けただけ。


夢か幻覚か…
そんなことが頭をよぎった時
大事なことを思い出した。

あの鍵は?
向こうでもらったものは?


急いでカバンに手を入れると…

あった!

雑貨屋で買ったペガサスのチャーム
魅惑のハートのジュエリー、
Oliviaからもらった妖精のいたずらの結晶
ランタン職人の作るオーロラ色のランタン
色が変わる時の鳥の七彩の翼


…そしてあの鍵


これらがあるということは、
やはり夢ではなかったのだ。

という歓びと同時に急に不安を感じた。


もうあちらの世界には行けないのだろうか。

私がここに戻ってしまった時、
おそらく消えるように
居なくなったのではないかと思うが
OliviaRajeepはどう思うのだろうか。

やはり慣れているのだろうか。


そんな心配をしながら
人生の一部を失ったような
強烈な喪失感
に苛まれた。

あちらの世界には
たった数時間しかいなかったというのに。


これがこちらの世界に
戻ってしまった時
のおはなし。
続きはまた次回に。


最後までお読みいただき
ありがとうございます。

サポート、フォロー、スキしてくださった方
応援のお気持ち大変嬉しいです。
ありがとうございます。


あちらの世界で仕入れたものは
minneにてアクセサリーにして
販売しています。

他、ギャラリーの裏側なども
SNSにて発信していますので
ご興味あればこちらもご覧くださいね。

twitter:@3count_m
Instagram:@3count_m


この記事が参加している募集

スキしてみて

サポートは、あちらの世界での仕入れやパーツ、活動の幅を広げる為の資金にさせていただきます。