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#33 ドラゴンブラッド 最強の力を引き出すスクエア

再び店の奥から
カウンターに戻ってきたPierre
先程のドラゴンブラッドのペンデュラム
同じようなトレーを
同じく大事そうに持ってきた。

「これ!これもとても美しい
ドラゴンブラッドですよ」

写真 2020-08-25 20 37 41

先程見ていたペンデュラム型の
ドラゴンブラッドを四角にカットしたものだった。

「このカットだと、キラキラが
すごくたくさん見られるでしょう?」

「確かに、表面が大きいから
深い色の奥から見えるキラキラが
よく見えますね!
シルバーもオーロラも。」

「この多角面カットのスクエア型
さりげなく力を発揮したい人には
もってこいな形ですよ」

「そうですね!
ペンデュラム型より、この形の方が
目立たない感じしますね。
気軽に取り入れやすそう。」

「でしょう~?
平たい形だから、
美しい発色もよくわかります。」

写真 2020-08-25 20 39 13

綺麗…とマジマジ見つめていると、
背中越しの店内で
女性たちの大きな声が聞こえてきた。

「久しぶり~!」
「会いたかったわ!」

振り返ってみると
Oliviaと、Oliviaに似た雰囲気の女性が
嬉しそうに話していた。

「元気そうね!」
と問いかけた女性に
うん!と元気に頷くOlivia。

すると、その視界に私が入ったようだった。

「あ!そこにいたのね!」

急に私に方向転換したOliviaに
驚き、あたふたしていた。

Oliviaと一緒にいた女性も
体をこちらに向けた。

「ん?知り合いだったの??」

「彼女、向こうの世界から来たのよ。
今回で…三回目だっけ??
さっきパパが鉱石店で彼女が待ってるよって
伝言送ってきてたの。」

「あら、そうなの。こんにちは。
Olivia、また案内してあげてるのね。」

偉いわ、と言う女性に
Oliviaは誇らしそうにしていた。

そして、今度は私に向かって、
女性を紹介してくれた。

「この人は、私のママよ。
主に鉱石の採掘の仕事をしてるの。」

「え!お母さん!?
鉱石の採掘の仕事!?」

彼女の髪型はショートカットで
Oliviaの軽くウェーブしたロングヘアとは
違うものの、
身長は高くスラっとしたモデル並みのスタイル、
ハキハキした明るさなど雰囲気は確かに似ている。

ただ、お母さんというより
お姉さんと間違えられそうなほど
若々しい女性だった。

「Oliviaが
いつもお世話になってるみたいで。
あなた、鉱石好きなの?」

「いえいえ!こちらこそ、
いつも案内とか相手していただいていて、
本当に助かっています!
そうなんです、鉱石、興味があって。」

「そうなの?
じゃあ、今度の発掘、一緒に来る?
今回、大規模なドラゴンの棲み処跡が見つかって
長期的な発掘作業になりそうだから、
一部発掘して、一旦戻ってきたの。
Oliviaも見に行きたいって言ってたし、
あなたたち、一緒にどう?」

Oliviaのお母さんは、
Oliviaに優しく微笑みながら言った。

「そうね!一緒に行きましょうよ。」

「ホント!?行きたい!
是非ご一緒させてください。」




これがドラゴンブラッド 最強の力を引き出す
スクエアを仕入れた時
のおはなし。
続きはまた次回に。


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