#2　不思議なあちらの世界。

不思議な鍵を見つけてからもう何日も経ち、
特に気にもせず
普段通りの日々を過ごしていた。

ある時、置いていたあの鍵が目には入った。

ホント、これ何なんだろうな？
と思いながら、ふと顔を上げると

クローゼットの扉が中世ヨーロッパを
彷彿とさせるような
繊細な細工が施された
アンティークな扉になっていた。

え、これは一体…！？
驚きと混乱の中に
好奇心と冒険心が入り混じった興奮を覚え
その扉のノブを回す。

鍵が掛かっている。
もちろん、あの鍵だ。

私は手に持ったままのあの鍵でその扉を開けた。

扉の向こうは
ヨーロッパ風の街並みだった。

急いで玄関から靴と鞄を持って来て
私はその街を歩いてみることにした。

ここから不思議な世界での冒険の旅が始まる！
と言いたいところだが
そういった展開は決して期待しないでほしい。

これが私の
不思議なあちらの世界への第一歩。
続きはまた次回に。

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