クライミング上達マガジンの紹介お山出版編集部
クライミングにまつわる皆さんのお悩みをケース別にピックアップ。編集部がおすすめの記事をご紹介します。
クライミング上達マガジンのハウツー記事は、まもなく40作。皆さんいつも本当にありがとうございます!
編集部では今回、良くあるケースを5つピックアップして見ていきたいと思いますが、自分と似ているケースや気になる部分を参考にチェックしてみてください。自分に合った技術を、自分のペースで伸ばしていく、その為のヒントを一緒に見つけていきましょう。
noteクライミング上達マガジンでは、浅井先生のクライミングハウツー記事をお届けしています。文章だけではイメージしにくい部分は写真でしっかりと分かりやすく解説。加筆も行い時々アップデートしていますから、一冊の専門書を購入するのとは違った楽しみがあります。そして内容は浅井先生ならではのもの。多くの受講生の講習を行なってきた経験から、初心者の皆さんが一体どこで何につまずきがちなのかを浅井先生自ら感じ、その解決策を一緒に考えます。そうして生まれてきた記事が、皆さんのお役に立てることを願います。
まずはこちらのケースから。
Cさん(38)男性
普段はボルダリングを練習。時々遠出してクライミングジムに行き、オートビレイで練習。最近は大人数のロープワーク講習に参加して、ビレイシステムの理解を深めた。いずれ外岩にも行きたいと思っている。現在の自分の課題はホールドの持ち方。どうやったら持てるようになりますか?
このお悩みにはぴったりの記事があります。
自分が持ちにくいと感じるホールドが分かってきて、克服したいと思った今がチャンスです。この記事ではスローパーを保持する為の練習法が分かりますが、それは形状の違う全てのホールドに応用していけるものです。意識して取り組めばポジションまで掴めてくる。すぐできるトレーニングの解説も必見です。
先におすすめした記事の「持つより押さえる」の意識が外岩でどう役立つかが分かります。外岩では人工壁特有のホールドの持ち方とは違った意識が必要であることを知っておきましょう。
続いてこちらのケース
Iさん(23)男性
クライミングを始めて半年。パートナーや一緒に練習する仲間もいて、ジムでは1日登って2日休むペースでトレーニングを続けている。ジムで会う先輩に教わっていたらリードである程度のことはできる様になった(室内で5.11a程度)。外岩の経験はゲレンデにて数回。これからの課題となりそうな2ピッチ以上のルートをどう攻略していくかを考え始めていたところに、マルチピッチクライミングの講習会に誘われた。ちょうど良いタイミングであったため、ついていけるか不安だったが参加を決めた。
登ること自体は問題なくついていけたが、技術の収穫はいまいちだったと感じる。参加人数が多いと質問もしにくいし、順番もなかなか回ってこなかった。自分には講習は向いていなかったのかもしれない…。
なるほど。待ち時間が長くなるとなかなか満足度が上がらないのが講習会のデメリットでもあります。これについては講習する側にも工夫が必要ですが、講習会から得るものをIさん自ら大きくすることも可能だと思います。
しっかりトレーニングを続けているIさんだからこそ登攀能力自体には困らなかった。であれば、質問ができたり、支点の構築や現場での臨機応変なロープワークを、講習時間内で繰り返し習うことができていれば、満足度も上がったのかもしれません。Iさんの参加した今回の講習では、習いたい技術が明確になり、次の段階である少人数の講習に進むステップを踏めたと思えばそれも収穫です。
こちらの記事で今後の準備をしていきましょう。
ボルトの種類や老朽化により支点の安全性には違いがあるため、その場で見極め判断する必要があります。支点に対する基本的な考え方を今一度確認、理解した上で、ロワーダウン、結び替えロワーダウン、懸垂下降を学んでいきましょう。全て写真解説されていますのでとても分かりやすいと思います。ロープやスリングの特性、絶対にしてはいけない事が分かります。
↑事前に押さえておきたいことが分かります。
↑浅井先生自身が、実際に安全性の向上に役立っていると実証する支点構築の法則について解説されています。
各種講習の特徴を比較し、丁寧に解説。講習選びに失敗しない為の知識を身につけましょう。
そろそろしっかり学んでおきたいな…。そう考え始めた皆さんにもきっと役立つ内容となっています。世の中にはどんな種類の講習会が存在するのかまずは知っておきたいところです。講習を受ける時には、自分に合った講習を選ぶ。そうすれば収穫も大きなものとなり満足度もアップするはずです。
満足度といえば…
世の中の講習会とはちょっと違った世界観
浅井和英講師の講習メニューに興味をお持ちの方
佐久平ロッククライミングセンターのnoteでは、クライミング講習メニューのコーナーにて、浅井講師の行っている講習の内容を掲載しています。ぜひチェックしてみてください。お申し込みフォームへのリンクもあります!
Mさんご夫婦 夫(52)妻(48)
3年前に夫婦で登山を始め、体力作りのためにボルダリングジムに通っている。今年はロープクライミングも始め、知り合いの経験者に連れて行ってもらい外岩を何回か経験した。途中で脚が震えて動けなくなる様な怖い思いもした。それでも今シーズンは知り合いに頼らず夫婦2人で挑戦したい。そうなると今の私達の知識は曖昧だし自信がない。クライミングも年齢的に若い頃の様にはいかない。山でのロープワークと、私達に合った登り方や技術がほしいので、経験豊富なプロに教えてもらえたらありがたい。私たちなりのペースで、安全に長く、山を楽しみ続けたいと思う。
Mさんご夫婦には、お二人のペースに合った講習プランを提案することができる様な、講師との出会いが必須ですね。探しているけど見つからないという方、結構多い様です。探している間にシーズンが終わり、来年に持ち越すなんてことも。欲しい技術を実際に教えてくれる人に出会うにはどう探せば良いのか…。
その答えの前に、知識が曖昧という点を解決する記事を紹介します。山で命を守る技術やルールを理論的、物理的に理解しましょう。こうするものだ、という方法だけを聞いて覚えたのでは不十分。こちらの記事が理解を助けます。
↑やり方が分かってもいざ現場でボルトを目の前にして、この支点が安全なものかどうかの見極めができない。この辺りも現場で実際に教えてもらいたいという方が多いと思います。
↑イメージしやすく分かりやすい解説となっています。
そして「欲しい技術を実際に教えてくれる人」の探し方問題ですが、、、あいにく出会い運について対応できそうな記事が見つかりません。その代わりと言っては何ですが、そのご要望に応えられるだけの経験豊富なクライミング講師をご紹介することはできます。安全に、一生涯、山を楽しむために…。こちらを参考にしてみてください。
その人その人の体の特徴や考え方、クライミングに活かせる優れた部分を見つけて引き出し、受講生に安全で確かな技術を持ち帰ってもらう。これが浅井講師の講習の良いところです。クライマーとしての経験値はもちろん教える側としての実績、自然環境での対応力と言った点でも自信を持っておすすめできます。皆さんが皆さんの中に元々持っている力を、引き出して伸ばしてくれるような人がいるなら、その人から学んでみたいと思いませんか。そんな感覚を自然の中で体験していただければと思います。
続いてはボルダリングのお悩み
Sさん(31) 男性
ボルダリングを始めたばかりで体の使い方も分からない状態。ジムで登ってる人たちが皆んな自分より上手く見える。何本も練習したいと思ってもすぐに手が痛くなってできない。家でできる練習があれば教えて欲しい。
指先などの体の末端の筋肉は、そこだけを鍛えてもあまり大きな効果は得られないようです。
↑意識しなければ育たない、短時間で丁寧に行うトレーニングで筋肉を育てるスイッチを入れましょう。
↑脱力の仕方、脱力トレーニング、必見です。
Sさんはこれから練習のたびに色々な人のアドバイスを受けると思います。そんな時はこちらの記事を思い出してください。
ジムで見かける人達が、インドアクライミング特有の動きをしていて何だか上手く見える。その動きには1軸と2軸があり使い分けこそが最も重要であることが分かる記事です。浅井先生が普段意識している練習方や、正対の動きに関する考え方もとても参考になります。そして、浅井先生の提案通り、客観的に人の動きを見ることでヒントを得られることがある、と私も思います。ジムでうまいっぽい人を見ても焦ることはありません。その人達の体の使い方を観察してみましょう。1軸かな?2軸かな?自然と軸が見えるようになったら面白いかもしれません。
関連する内容はこちらの記事にも。参考になさってください。
↑2軸の解説を別の方法でお伝えしています。
↑ムーブを意識しすぎないことも大事。その理由が分かります。
↑自分のペースでクライミングを楽しみましょう。
さて、次のケースで最後になります。
Yさん(28)男性とパートナーのEさん(29) 女性 人工壁である程度レベルが上がってきたので、外岩デビューに向けてクラッククライミングも練習しておきたい。が、練習場所も練習方法も分からない。できる人に言葉で説明してもらっても分かりにくい。いきなり外岩で練習するしかないのか、何からやったら良いのか教えて欲しい。
クラッククライミングに関する相談件数はとても多いです。まずはこちらの記事をご紹介します。
クラックを登る為に意識すること、練習方法、自分の技量に見合ったギアの種類や数が分かります。室内でも沢山練習したいところですが、クライミングジムでクラック練習用の壁を設置しているところは少ない様なので、練習場所が無く登れない場合にも続けられるフィジカルトレーニングを参考にしましょう。
↑クライミングの本質を理解した上で、ハンドジャムとフットジャムのコツを解説。何からやれば良いのか分かります。
そして最後にこちら。佐久平ロッククライミングセンターのクラックの壁をご紹介します。写真は、ハンドジャムサイズの亀裂を再現した高さ11メートルの垂壁でクラッククライミングの練習に励む皆さんの様子です。
クラックは痛い、体重を支えきれない、一歩目から決まらない、などコツを掴むまでが難しいんですね。でもある日、あれ?あれ?と言いながら上がっていけるようになる姿を何度か目にしています。その現象には訳があるんですね。ご紹介した記事に解説されていますので参考にしてみてください。
それではまた。
クライミング上達マガジン40作目もどうぞお楽しみに!
お山出版編集部
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