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JKコンサル 第七話「逆鱗」

前回の「もし女子高生が人生コンサルタントだったら。」はこちらから。

望月レナと星野慧は、郊外の大きな図書館を訪れました。室内は静かで他の利用者は見当たりません。2人は仕事の心理的安全性について小さな声で話し始めました。

「ねぇ、星野さん!職場ってさ、心理的安全性が大事って最近良く聞かない?」と望月レナが少しトーンを抑えながら、語りかけました。

「心理的安全性って、なにかな?」と星野慧が興味津々で聞き返します。

「それはね、自分の意見を自由に出せて、安心して働ける環境のことなんだよ。そんな風な環境があれば、仕事もスムーズに進むし、モチベーションも維持しやすいよね。」と望月レナが解説します。

「なるほど!つまり、心地よい環境で働けるってことだね!」と星野慧が納得そうに頷きます。

「でもね、心理的安全性がない職場では、仕事が『上司の地雷を踏まないゲーム』みたいになっちゃうんだよ。だから、上司のタイプを理解して攻略する必要があるの。」と望月レナが笑顔で説明します。

「上司のタイプを攻略するって、どうやるんだろう?」と星野慧が興味津々で尋ねます。

「まずは、上司の地雷を見つけて回避すること。昔の言葉で言うと、逆鱗を見つけることが大切だよ。龍のあごの下に、1枚だけ逆さに生える鱗があるんだけど、それが逆鱗って言われているの。」

星野くんは興味津々で聞いています。「でも、逆鱗って何が問題なの?」

「実は、その逆鱗に触れてしまうと、龍がすごく怒ってしまって。触れた人は、その怒りによって即座に殺されちゃうって言われているんだよ。だから、逆鱗には絶対、触れちゃダメなの!」

星野くんは驚きながら続けます。「なるほど!だから、目上の人を怒らせることを「逆鱗に触れる」と言うのかな?」

望月さんはうなずきながら教えてくれました。「おっしゃる通りです!逆鱗に触れると、目上の人が激しく怒ることを指すんだよ。だから、逆鱗に触れないように気をつけないといけないの!」

星野くんは納得しながら続けます。「龍の怒りを避けるためには、逆鱗には絶対触れちゃダメってことだね!」

「そのためには、まずは上司の好みや思考を把握して、意思決定に必要な情報を整理することが大切で、それから、日々の情報共有を怠らず、信頼関係を築いていくことも大切よ。」と望月レナがアドバイスします。

「なるほど!情報共有と信頼関係を大切にすればいいんだね!」と星野慧が頷きます。

「あと上司の承認をもらうためには、意思決定のプロセスが大事なんだけど、準備や整理ってしっかりやってる?」と望月レナが星野慧に尋ねます。

「うーん、意思決定は大切だとは思うけど、具体的に準備するとなると、情報収集かなぁ。」と星野慧が少し困った様子で答えます。

「おっしゃる通り!意思決定には準備と整理が必要で、情報を集めて整理し、抜けモレがないようにすることが大切なの。」と望月レナが明るく教えます。

「なるほど!情報を整理して網羅しておくことで、余計な手戻りやミスや見落としを未然に防げるんだね!」と星野慧が納得します。

そして、次に望月レナは提案する際のタイミングを教えてくれました。

「それから実は、意思決定には向かない時間帯があるよ。夜は脳疲労が溜まり、正常な判断ができなかったり、感情的になりやすいの。だから、夫婦ゲンカもよく夜に起きるんだよ。」と望月レナが少し困った顔で説明します。

「そうなんだ!夜は判断力が鈍ってしまうんだね。じゃあ、上司の意思決定をしてもらうのは朝がベストなんだな。」と星野慧が納得した表情で答えます。

「正解!頭がフレッシュな状態の時が一番、理解してもらえるはずだよ。理解の先にしか納得はないから、利と理を満たす合理的な意思決定を目指して、上司の判断基準を考えながら進めていこう!」と望月レナが情熱的に言います。

二人は笑顔で話し続け、新たな知識を得ながら成長していくのでした。

次回、「第八話:光の行方」では、上司の説得するキラーパスの作り方をお届けします。キラーパスで上司が動く方法とは、、、、どうぞお楽しみに。

☑次回作はこちらです。


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