オンライン授業で実験しよう「コロイドで豆腐作り」
オンライン授業でいろいろやってみようシリーズ。
オンラインだからできること
を考えましょう。
こんなのもやってます
というわけで,今回は「コロイド」の授業,タンパク質などが水に分散したコロイド溶液である豆乳をイオンにより「塩析」させて豆腐を作ります。
1 ワークシート
実験方法はこちらにもあります。前もって学習支援のシステム(Classiなど)で配布しておくとよいでしょう。生徒は印刷してもいいし,「授業中は紙のノートにメモして,あとでまとめる(タブレット上のMetamojiNoteなどに)」という方法でやりましたが,いろんな方法でできる余地を残しておくといいでしょう。
事前に必要なものを準備しておくように伝えましょう。
ただでさえ外出はしにくい状況なので,
くれぐれも無理はしないように。(当然アレルギーなどにも注意)
無理な場合は後日やっても構わない,
と伝えるくらいの余裕を持ちましょう。
教員側も,生徒と同じものを準備しておきます。
無調整豆乳…豆腐が作れると書いているものならなおよい。
※大豆固形分 10%以上がいい。それ以下だと固まりにくいかも…売っていない場合は無理せず。ちなみに,9,8くらいだと若干柔らかすぎになる場合もありました。
にがり…塩化マグネシウム水溶液(スーパーなどで買えます)
※そのまま飲んではダメ。余ったらあく抜きなど煮物料理で使えます。検索して。
ボウル 100mL 程度の耐熱容器(作りたい個数だけ) ラップ 電子レンジ
というわけで今回用意したのはだいたいこんな感じです。
道具は家庭科室からお借りしましたが,家庭にもあると思います。
2 授業
今回は,講義を先にある程度進めて,眠くなりそうなタイミングで実験に移りました。
講義では,配信の媒体をうまく使って,やっていきましょう。コロイドについては,もう少し話題が多いのでもう一時間かけてチンダル現象やブラウン運動などをやります。今回は主にコロイドとはどういうものか,ということと,その種類をざっくり押さえるのが趣旨です。
3 実験
家庭科室などから配信してもいいでしょう。試作段階でも,豆乳が飛び散る,にがりが飛び散る,豆腐が爆発する…など,いろんなことが起きました。
YouTuberの配信の気分で,画面の前で生徒が実験している様子を(見られれば一番いいですが)想像しながら,やりましょう。生徒を信じて…
何か生徒がリアクションできる環境があれば,随時リアクションを受けてもいいでしょう。
(配信は録画したんですが,ちょっとどうなっているかわからないので…もし機会があれば動画にします)
1 ボウルに移した豆乳約 100mL に対し 2.5~3mL のにがりを入れ泡立たないようよくまぜる。
※にがりは、商品によって割合が違う場合もあるので、その場合はにがりの表記の割合でやっても OK
2 耐熱容器にうつして、ラップをかける。
3 1分 30 秒ほど電子レンジで加熱、
4 固まっていないようなら 10 秒ごと追加
5 止まってから 5~10 分ほどレンジで余熱(さます)
6 レンジから取り出して、好みによって水分を捨て醤油等で食べる(冷やしてもいい)
1分30秒はもしかすると少し長いかもしれない。1分後あたりから,10秒刻みで温めるといいかも。
実際に配信したのは教室だったので,レンジでチンはできなかったので,途中まで進めて「すでに出来上がった物がこちらに…」という料理番組パターンでやりました。生徒の加熱時間はとってあげましょう。
4 講義後半
50分で演習問題までは終わりませんでしたが,レポートということで宿題にしました。
少し冷めれば食べられるので,豆腐を食べてみてもOKです。日ごろの豆腐より豆感がしっかりしてなかなかおいしかったです。
※水分が多い場合,ぐずぐずになってしまった場合は,キッチンペーパーなどで水分を取るとおぼろ豆腐のような感じで食べられます。
※爆発した場合は,諦めて電子レンジの掃除をしましょう。
皆の豆腐の写真を後から共有しても楽しいです。
5 こんな感じでした。
良かったらやってみてくださいね。