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100%の有機栽培を、手軽に家庭菜園でする方法
冬野菜たちの収穫も、はや終盤🔚
次々と収穫が終わっていき、僕の畑は一年でいちばん寂しい光景となっております🍃
ここで、この秋冬の主な作物の栽培結果をちょっと振り返ってみますね。
1.うまくいった作物たち
上の写真はブロッコリーやカリフラワーなど、いずれもつぼみや茎を食べるアブラナ科の野菜です🥦🥦🥦
えっ、右下のやつだけつぼみがないぞって❓ こいつはコールラビというアブラナ科の野菜で、カブの根のように膨らんだ茎を食べます。味もブロッコリーに似てるし、まあ一応仲間ってことで🤣
去年は、収穫間際のカリフラワーを外来種の巨大ネズミ「ヌートリア」に丸かじりされるという、誠に痛ましい事件がありました😢
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72303302/picture_pc_1d47b8f233e85db7a258b2262daa6ab4.jpg?width=800)
後日、隣の畑のおじさんが何と、罠をしかけて犯人確保❗
体長30㎝を超えるデカいやつでした。すげぇ😱
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72399496/picture_pc_d5ab99db0d08d24d752795ce09688a7b.jpg?width=800)
去年の様子については、⇓こちらの投稿を見てやってください。(けっこう面白いです😊)
今年のブロッコリーとカリフラワーは全体的にまずまずの出来で、リベンジ成功❗💪😤 大きくて美しい~😍
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72636698/picture_pc_c16a6af8948b4909dd959aebc7776fba.jpg?width=800)
とはいえ、紫色のやつと「ロマネスコ」という品種(トップ写真の左下)は成長が遅い。
これらは植えつけが遅かったし、肥料、特に生育途中で入れる追肥が足りなかったからなあ🤔
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72641059/picture_pc_140b60a683d279747c4d64c77321ee1f.jpg?width=800)
次に、アブラナ科の葉もの野菜(結球系)の、ハクサイとキャベツ。これらは大成功~😄 寒くなるまでにしっかり追肥もして、外の葉っぱを大きく育てたからね。これが結球させる秘訣なんです。
キャベツは、甘みが強いその名も「サトウくん」という品種を、種から育てましたが、葉がぎゅっと詰まって立派にできた。そのお姿、何かに似ているなあと思ったら…
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72641714/picture_pc_4efbf8854a23caea332e655a9bf28d21.jpg?width=800)
うちの猫の尻だった🤣
上記のブロッコリーとカリフラワーそしてキャベツに、ニンニクのオリーブオイル漬けと塩をかけて、蒸し焼きにしたのが下の写真⇓
アーリオオーリオ風ですね。特に味が淡泊なカリフラワーは、この食べ方が一番おいしいと僕は思います🤤
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72644623/picture_pc_273fac69b850be307e4a4217ea7b4eec.jpg?width=800)
あとニンジン(先月の投稿ご参照)やホウレンソウ、スイスチャード(下の写真)なんかもよく出来たと思います。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72646527/picture_pc_a4d5846051e5808f01f623b2210fc85f.jpg?width=800)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72662180/picture_pc_4aa1d7235f4a5b82dee59a9bf7492589.jpg?width=800)
2.今ひとつだった作物たち
他方で、今年は出来が今ひとつだった作物がたくさんあります。
アブラナ科の根もの野菜、ダイコンとカブが、あまり大きくならなかった😢 去年はよく出来たのにねえ…
⇓残り2本となった今年のダイコン。こんな感じで傾いていて、土の中では短~い🙁
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72647996/picture_pc_027124496a85b0b1e5ba1ab192141d5c.jpg?width=800)
妻のリクエストで、初めて栽培したビーツ。これも今ひとつでした…
最大の特徴はその真っ赤な色。妻がピンク色のスープにしてくれました。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72648297/picture_pc_1a2cb2d932de5236df50591a6030e604.jpg?width=800)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72648623/picture_pc_ae4804d574c5071d7c77c099a89e96a8.jpg?width=800)
ダイコンとカブ、ビーツのいずれも、肥料は最初に入れる元肥のみで追肥はしなかったからなあ。
でも、ダイコンとカブは去年も追肥無しだったけど、立派に育ったんだよな~🤔 どうして差が出たのかは後述。
その他、アブラナ科のチンゲンサイとターサイとコマツナ、キク科のシュンギクとレタスも今ひとつでした。あとネギも駄目で、ほとんど収穫しないうちに鍋シーズンが終わってしまいそう…
はい、今年の秋冬野菜は、全体的に今ひとつだったと言わざるを得ません😭
実は、その原因はうすうす分かっています。
先ほどから追肥が無かった、少なかった、遅れたなどと書いてますが、要は野菜の栄養分が不足していたことが大きいと思うんです🤔
秋頃に忙しくて💦畑への植えつけや間引き作業が遅れたとか、この冬は結構寒くて成長が鈍った⛄というのもあるけれど、最大の要因は栄養不足。
3.家庭菜園での有機栽培は難しい
畑の養分が不足した背景には、実は1年前の春から肥料を替えたことがあります。そこに至るまでの経緯を、少しお話させてくださいね🙇♂️
僕は15年ほど前、家庭菜園で有機栽培をやってみたいと思い立ちました。
それは、遺伝子組換えや化学農薬を使わず、化学肥料も使わない(有機質の肥料を使う)ことで、環境への負荷を低減する農法です。
無農薬栽培は、現在に至るまでずっと続けています。
一方で有機肥料といえば、油かす、骨粉、米ぬか、草木灰、鶏ふんなどがあり、自分でそれらをブレンドして土に入れるのが基本です(自作のボカシ肥料も)。しかし化学肥料と異なり、野菜の3大栄養素といわれる窒素N・リン酸P・カリウムKなどの成分量を調整するのが難しい。プロの有機農家ならともかく、素人の家庭菜園レベルではなおさらです😣
それに市民農園の狭い区画や、マンション暮らしのベランダで、コンポスト等を使って肥料を自作するのもなかなか難しいです😔
僕はそうした有機肥料を使って上手く栽培することができず、面倒くさくなって、ある時期から「有機配合肥料」というものを買うようになりました😓
これはN・P・Kの3大栄養素をバランス良く配合した、有機質中心の肥料なんですが、実は化学肥料も入っています。
それに、酸性化した畑のpHを調整する石灰資材として「苦土石灰」を使ってきましたが、これだって一応、化学肥料です。
(ちなみに石灰とはカルシウムCa、苦土はマグネシウムMgのことであり、先の3つにこの2つを加えて5大栄養素ともいわれる)
![有機配合肥料](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72669310/picture_pc_9aa226e4e410793728f9c0d87a210bb2.png?width=800)
📷左が有機配合肥料(N8-P8-K8)、右が苦土石灰
このため僕は「有機栽培」とは言わず、無農薬の有機「的」栽培をやっていると称してきました。
正直なところ、僕はずっと「本物の有機栽培」にさほどこだわりはなく、なるべく有機資材を使ったほうが土が肥えて、安全安心で、結果的には素人でも楽にうまく栽培できるという考えでやってきた。そして実際にそうでした。
4.肥料を替えて、完全有機栽培を実現❗
でも近年、有機栽培や自然栽培に携わる方たちと関わる中で、農法を尋ねられることも多くなり、「家庭菜園で有機栽培やってます❗」と言い切ってみたい気持ちが、また強くなってきた😅
そこで1年前の春から、肥料などを下記のように替えてみました。
🍅農薬: 無農薬(従来どおり)
🌽堆肥: バーク堆肥と発酵させた野菜くず(従来どおり)
🥦肥料: 有機配合肥料(N8-P8-K8)から「有機100%配合肥料」(N5-P4-K4-Mg3)に切り替え
🍆石灰資材: 苦土石灰から有機石灰に切り替え
![有機100%肥料](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72673805/picture_pc_9b5fb3372a05b106ede9945f80d38fc0.png?width=800)
📷左が有機100%配合肥料(N5-P4-K4-Mg3)、右が有機石灰
どうですか😤
ポイントはこの「有機100%配合肥料」。化学肥料は入っておらず、既に様々な有機肥料をブレンドしたボカシ肥料にしてあって、成分量も上記のようにはっきりしている。
これと、貝殻が原料の有機石灰とを導入することで、完全な有機栽培が実現しました~🎊😄🎉
あとは、作物によってこれらを入れる量や回数を変えるだけ。これならば、家庭菜園でも手軽に有機栽培ができるんじゃないでしょうか。
ちなみに、苦土(Mg)が石灰資材から肥料に移動した形で、理屈上はN・P・K・Ca・Mgの5養素をちゃんと維持してもいます。
家庭菜園で、そこまでこだわる必要があるの❓という声も聞こえてきそう。まあ、必要ないと思います。それにこの「有機100%配合肥料」は値段が少々お高い。
でもね、環境や人に優しい有機栽培とか自然栽培って、効率や費用対効果をさほど気にしなくてよい趣味の家庭菜園でこそ、やりやすい🌈という面もあるんじゃないでしょうか。
5.まとめ --- もっと手軽に有機栽培
話を戻して、結論を書きます。
今年のうちの秋冬野菜が今ひとつだった大きな原因は、養分の不足でした。
実はその背景にあったのが、昨春から有機100%配合肥料と有機石灰に切り替えたことだったんです。
①肥料のN-P-Kの成分量が「8-8-8」から「5-4-4」に減った。そのため従来よりたくさん施す必要があるが、高価なのでつい施肥量をケチってしまった😅
②有機肥料は化学肥料に比べて効き方がゆっくり(緩効性)なので、追肥は早め早めにする必要があるが、間に合わなくて不十分になった。
③特に秋冬野菜は、春夏野菜よりも成長できる時季が短くて、実質10~11月の短期勝負。そこでしっかり育てないと、寒波が来て成長が鈍ってしまう。
というわけで、家庭菜園でも手軽にできる「なんちゃって完全有機栽培」ですが、まだまだ改善の余地がありますね。
僕が知らないだけで、もっとやりやすい有機栽培の方法もありそう。肥料の価格が高くなってきた昨今、安上がりな有機資材の入手や「無肥料」の自然栽培についても、さらに勉強していきたいと思います💪
6.おまけ
この文章を書いてる間、僕の頭の中でずっと流れていたヘビロテ曲がありました。歌っていいかな😁
🎵そうさ~100パーセント有機~🎵もうやりきるし~かな~いさ~
…嗚呼、歌ってしまった。またオヤジギャグって言われるな、きっと。
ま、「やりたいこと、やったもん勝ち」ってことで🤣
〈2022年4月追記〉
100%有機栽培化するために、苦土石灰から有機石灰に切り替えたと書きましたが、その後、「有機JAS適合」の苦土石灰なるものがあることを知ったので、これを使えばいいじゃんと考えています😊
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76236233/picture_pc_3b7dda1395606d2a3d6a3f2f6229a0e1.jpg?width=800)
〈2023年12月追記〉
その後さらに進化して、現時点での僕の栽培方法は、無農薬・無化学肥料は変わりなく、有機100%配合肥料も使わなくなりました。
動物性の有機肥料・堆肥も使わず、植物性の有機肥料・堆肥(油かす、米ぬか、草木灰、雑草堆肥など)のみを使うか、無肥料で栽培しています。作物によってこれらの配分を変えています。
つまり、かつて面倒くさくて挫折した本来的な有機栽培に戻ったばかりか、ほぼ自然栽培といえる方法になってきてるんだけど、土作りを始め様々な工夫を重ねて、しっかり豊作に恵まれています。
色んな肥料・堆肥の種類を理解して、自分の方針に合ったものだけを取捨選択してしまえば、そんなに煩わしくないと今は感じています。(詳しくはこちらの投稿を参照)
とはいえ、ビギナーや手っ取り早く有機栽培をしたい方には、有機100%配合肥料の使用は依然としてお勧めです😊
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73252768/picture_pc_86bbf36c2e6a8d073065cda4afabfeda.jpg?width=800)
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