佐橋龍(監督)

Section2第1スタジオ代表、「多元追憶ストライクエンゼル」の原作・監督の佐橋です…

佐橋龍(監督)

Section2第1スタジオ代表、「多元追憶ストライクエンゼル」の原作・監督の佐橋です。監督がアイディアなどを心に映りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。所々無意識に「多元追憶ストライクエンゼル」のネタバレを含むかもしれませんので、ファンの方はご注意ください。

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ラルゴの旅立ち

昨日2021/08/05未明実家で愛犬のラルゴが旅立ちました。15歳でした。 2006年の春、今は亡き東宝撮影所横の日曜大工センター内のペットショップにいた彼女を僕と弟と母が見つけました。子犬にしては少々育ち過ぎて、ラブラドールレトリバーとしては破格の値段に値下げされていた彼女を見た僕達、特に母はこのまま誰の元にも渡らなかった時の彼女のことが容易に想像できました。その日のうちに母は父に相談し、その日の夕方彼女は佐橋家へとやってきました。彼女の穏やかな性格と、そのまま穏やかに育

    • 「多元追憶ストライクエンゼル」への道:2010〜2011

       「宇宙超戦艦ヒリュウ大宇宙ノホウカイ」が完成、公開されてすぐにアニゲー特研究会は「宇宙超戦艦ヒリュウ」の第二部の制作に取り掛かった。佐橋、原P、Tを中心にプロットを作り、佐橋は脚本に取り掛かった。  確かに「宇宙超戦艦ヒリュウ」は研究会の記念すべき第一号作品だった。そして何より作り上げる過程は皆各々楽しかったはずである。しかし第一号作品の出来は、制作中皆に見えていたリアルな風景の1/10にも満たないものだっただろうと今なら客観的に言える。皆言葉には出さなかったが、自らの手で

      • 監督自己紹介2021

        2021/1/5時点の自己紹介を置いておきます。 名前:佐橋龍 年齢:25歳 性別:男性寄りの中性(脳の性別はどうやら半々らしいです) 現住所:東京都大田区 本業:映画監督、映像制作組織「Section2」代表 副業:個人事業主、文筆家、モデラー 代表作品:「携帯喧嘩」(2007)、「サイレント仮面」(2009)、「Phantom City 龍ノウロコ」(2013)、「UNIVERSAL TAGET」(2015)、「多元追憶ストライクエンゼル」(現在制作中) 好きな特

        • 「多元追憶ストライクエンゼル」への道:2009〜2010

           「多元追憶ストライクエンゼル」への道、それは監督佐橋龍とその仲間が、ストライクエンゼル第一話のYouTube公開にたどり着くまでの物語である。 (現在作品に関わっているスタッフキャストは作品でのクレジット表記で表記、それ以外の関係者はイニシャルにて表記する)  2009年、佐橋の母校慶應義塾普通部で開催された労作展(文化祭の様な催物)で、佐橋は「サイレント仮面」を発表し、一部のオタク趣味を持つ学友たちから注目を集めた。佐橋にとっては当時ハマっていた庵野秀明タッチな編集も、

        ラルゴの旅立ち

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        • 「多元追憶ストライクエンゼル」への道
          2本

        記事

          アフターコロナでも楽しめる映画を紹介!佐橋篇(前編)

          「多元追憶ストライクエンゼル」副監督テラコヤ氏(@trky7919)が外出自粛中でも楽しめる映画紹介をやっていたので便乗します。 彼はこんな風に書いています。 新型コロナウイルスがぼくらの生活に影を落として3ヶ月余。 テレビドラマや映画を観ていて、とある違和感を覚えるんです。 教室で授業を受ける学生や、会議室に集まって難しい議論をする人、コンサートを楽しむ人...。こうした人が映るたびに、「ソーシャルディスタンス」や「三密」といった文字列が頭の中を走る。 アフターコ

          アフターコロナでも楽しめる映画を紹介!佐橋篇(前編)

          模写修行-オリジナリティを求める前に-

           私は現在画コンテを撮影し、動画として動かして音声を付けた「画コンテ撮アニメーション」という手法でアニメーション作品「多元追憶ストライクエンゼル(ヒリュウ)」を制作している。  何故本格的なアニメーションとして制作しないのか。それは我々の映像制作組織「Section2」が以前に短編アニメーション作品の制作に踏み切り、ある程度の達成感と膨大な反省点を得て、SF大作を「自分達の表現力でギリギリ人様にお見せ出来るアニメーション作品」という方法論でのヒリュウの制作を考えた結果である。

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          コロナサウルス

          中国で出現し、日本にも上陸したらしいコロナサウルス。この記事ではその生態を考察してみる。 そもそもこの時代に恐竜の新たな新種が見つかること自体がとても珍しい。何せ恐竜は過去の生物であり、化石化してしまっているものがほとんどだからだ。それが新種の、しかも生きた恐竜だというのだからとても興味深い。水爆実験の影響で海底に眠っていたゴジラが目を覚ますというのはフィクションであるが、このコロナサウルスは突如出現し、しかも急激な速度で増殖しているというのだから、これは地球史上恐ろしいくら

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          シギサワカヤ-美しく女性を描く女性-

           現代日本のサブカルチャー、ポップカルチャーにおいて、性的表現の規制は世界的に見て非常に緩いと言えるだろう。アマチュアによって創作された同人誌やSNSで発信されるイラストはもちろん、深夜に放送されるテレビアニメや青年向け雑誌に連載される漫画、そして少女漫画から一段上のジャンルと言えるレディースコミックでも性表現が一般化している。明らさまな表現は規制、或は自主規制されているが、それでも恋愛表現の先にセックス表現が描かれる作品も少なくない。元より男性読者視聴者を対象としたものから

          シギサワカヤ-美しく女性を描く女性-

          西暦2202年における戦争とヒューマニズム -『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち全記録集シナリオ編』から読み解くSF戦争倫理-

          山南。死んで取れる責任などないぞ、山南。 生きろ。生きて恥をかけ。どんな屈辱にまみれても、生き抜くんだ。 人間は弱い。間違える。それがどうした。俺達は、機械じゃない。機械は恥を知らない。 恥をかくのも、間違えるのも、全部人間の特権なんだ。 「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」第21話より  0.序論:西暦2199年から2202年へ  時に、2199年、地球は大小マゼラン銀河を軍事によって征服した星間軍事国家「大ガミラス帝星」の攻撃によって滅亡の危機に瀕していた。ガミラ

          西暦2202年における戦争とヒューマニズム -『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち全記録集シナリオ編』から読み解くSF戦争倫理-

          佐橋と音楽1 宮川泰

          注:この記事は多分大きな虫食いが沢山ある記事になると思います。 2020/1/22時点で好きな作曲家は、 宮川泰、冨田勲、伊福部昭、冬木透、宮川彬良、鷺巣詩郎、川井憲次、梶浦由紀。 時々エマーソン・レイク&パーマーやメイナード・ファーガソンを聴いたりするが洋楽はあまり聴かないし、外国人の音楽家は名前が覚えられなくて日本人のアーティスト、作曲家みたいに「この人好き!」となる人が少ない。 多分上記の作曲家の中で一番思い入れの強い作曲家は圧倒的に宮川泰だろう。 彼の旋律は全てが

          佐橋と音楽1 宮川泰

          監督自己紹介

          ついでに2020/1/21時点の自己紹介を置いておきます。 名前:佐橋龍 年齢:25歳 性別:男性寄りの中性(脳の性別はどうやら半々らしいです) 現住所:東京都大田区 本業:映画監督、映像制作組織「Section2」代表 副業:大学生(独文学専攻)、文筆家(来月以降本格始動予定) 代表作品:「携帯喧嘩」(2007)、「サイレント仮面」(2009)、「UNIVERSAL TAGET」(2015)、「多元追憶ストライクエンゼル」(現在制作中) 好きな特撮映画:「宇宙大戦争」

          監督自己紹介

          心象スケッチ20200121

          「多元追憶ストライクエンゼル」という作品は監督佐橋龍にとって何なのか。 何故「宇宙超戦艦ヒリュウ」という実写特撮映画は10年の歳月を経て「多元追憶ストライクエンゼル」として日の目を見ることになったのか。 もし中学三年生の私が「宇宙超戦艦ヒリュウ」の出来に満足していたのなら、ヒリュウは「宇宙超戦艦ヒリュウ」から「多元追憶ストライクエンゼル」にはならなかっただろう。両作は同じ“ヒリュウ”という宇宙戦艦を舞台としながら、全く異なる作品となった。それは私にとって、中学から高校、大学

          心象スケッチ20200121