supernova

限りある時間を大切にとかいう言葉
あれ、本当に理解して
実践している人ってどれくらい居るんだろうね

後悔しないように生き切る、なんて
努力して体現してる人
偶に見かけるけど、
本当にそう成れる人ってどのくらい

本当にそう成るといいね

それじゃあ翻ってとうの私は
今日も虚ろな顔で曇空
目だけはやけにギラギラと
神様睨んで無口のまま
汚い言葉を叫んでる

いつまでたっても遠いまま
16からあたためてきた
あの人へ、嬉し恥ずかし恋心
抱えたままで身悶えて
踠いてまた項垂れる

仰ぐ首、そろそろ痛みを無視できない
まさかここまで降りてきてくれるはずもない
降りてこられちゃ幻滅だ
降りてこられちゃマズいんだ

それじゃあ飛ぶしかないじゃないか
そう思って踏み込んだ
身を屈めて覚悟決めて
一世一代、人生賭けて
どんでん返し狙っての決死の大ジャンプ

だけど嗚呼、そう
忘れていた
私には翼がないって事

まったく間抜けで困っちゃうなぁ、もう
派手に墜ちて転んで、それでもまだ
生命の燃料(ガソリン)、そう変わらず
残ってるんだ

万策尽きて、項垂れる
もう嫌よ
絶望だけはしたくないのに
どうすりゃいいのさ、一体ねぇ
どうすりゃこの声、あなたに届く
あなたに、ねぇ届くのよ
どうすりゃ、あなたの視界に入れる
生きているのに、どうすれば
あなたの世界に棲めるの、ねぇ

「永遠」に、なんて
そんな大逸れた事
あなたにしか抱いた事ない
でも、当の本人が信じていない
あなたにはどうしてか
偽物、空事に映ってしまう

嗚呼、

どうして私、生まれてきたの
そんな馬鹿みたいな事を昨日も考えていた
感じた五感、この日の全て
明日にはもう消えて
どこにも、もう
失くなってしまうのに

嗚呼、

それでもどうか繋いで欲しい
たった、どうか一度だけでいいから
あなたの体温を知りたい
知らないあなたと、そこで出逢いたい

「初めまして」をあなたと、
この世界で生きて触れる、まだ
嗚呼、あなたと
「初めまして」を交わしたい

そうして私の宇宙
スーパーノバの
その後で
あなたと知らない、見た事ない
まだ赤子のままの未来を
迎えて見たい