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鑑賞ログ「MEN 同じ顔の男たち」

221214

イヤミス系の作品かなーと思いきや、どちらかというとジュクジュクとしたスリラーだった笑。ジュクジュクしたの苦手なんだよな…「クワイエット・プレイス」とかうっかり見ちゃって大後悔。

田舎に一時滞在するため、ロンドンからハーパーがやってくる。予約した屋敷は家具なども厳選されたいい雰囲気の家。家の外には緑に輝く森。初日の散歩から嫌な予感。

最初の方から画面の周りがビネットが効いていて、不穏な感じ。森の緑も不自然に際立っていて、美しさと不穏さが紙一重な感じ。ここの、どーんと恐怖側に背中を押される感じが最高。
でも、これって映画だから来るぞ来るぞって期待と恐怖を味わってドキドキを楽しんでいるわけだけど、自分がハーパーだったらもうダメだな、とか超初歩的なことを考えたりしてた。

カントリーハウスの雰囲気がすごい好き。風景とか、衣装の雰囲気も好き。でも、ビジュアルでも主人公が着ているワンピースって似合ってるのかしら?ちょっとガーリーすぎて、ロンドンで共働きしてて、あのコートをチョイスするハーパーには似合ってない気がするんだけれど…。ま、それも含めての違和感だということにしておこう。

カントリーハウスのオーナーのロリー・キニアの顔が増殖してくんだが、この人の顔って誰かに似てる。ブレイキングバッドのハンクとジョン・マルコヴィッチとサイモン・ペッグを合わせて割ったような顔というか。うーん、もっと誰か似ている人がいる気がするなぁ。
だから匿名性ということでいろんな顔になるのか?と考えてしまったり。いや、ただ私が顔判別が苦手なだけだな笑。

きれいな風景とか、きっちりした構図と頭おかしいものの組み合わせはよい。おしゃれの中に潜む絶望。でもなーちょっとジュクジュクした感じが個人的に苦手なツボを刺激してしまった。そしてそれがなかなか長い(褒めている)。
ちなみに途中で2人が席を立って出て行ったけど、戻ってこなかった。観客が帰ってこないなんて今まで経験したことなかったかも。それだけ反応あるって作った側には勲章だと思うわ。

オチは結構わかりやすいから、観やすい作品ではあると思う。なんだろうなー。チョコラBBみたいな作品というか。甘い糖衣にうかうかしてると中身がめっちゃ苦いっていう。マジで眠れなくなるくらい苦い(実体験)。ちょっと違うか?
一つだけ疑問なのは、1人だけ顔違う…よね?
A24の制作なんだな。宣伝的には「ミッドサマー」推し。ま、類似作品ではあるけれど、ミッドサマーほどの緩急はないな。ま、私にはハマらなかったけど、好きな人はめっちゃ好きな作品だと思う。


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