エッセイ『後光がぐるぐる回る程の若い男前x2』
今日はこっちも暑かった。初めて三十度を超えたのかな? よく覚えていないけど。種を蒔いて育てている朝顔が寒い、と文句を言う。このランタンは私が働いている店で売っていて、可愛くて大好きだけど、なんか三ツ矢サイダーとか書いてありそうなもんだよね。ホッピーとか。
ことの発端は、私の働いているアートとクラフトの店にセルフレジが入り、今まで週に四日働いていたのに、それが週一日に減らされ、それは普通、四時間だ。週四時間というのは、餓死して死ねと言われている様なもの。餓死して死ぬのはトートロジーですね。すいません。
文章のクオリティーを急降下させる「トートロジー」
そんな時、たまたま河童の出て来る小説を書こうと思って、芥川龍之介の『河童』を読んでいたら、上に引用したようなことが書いてある。機械化が進み、いらなくなった職工が殺されて、肉を食われると。恐ろしい。その状況は今に始まった訳ではない。周りの人に、今に始まった訳じゃないから心配すんな、と慰められたけど、確かに『河童』に書いてある。
私が起こした行動は、いままで失業した時二回も助けてくれた、職安に駆け込む。
ここは低所得者の為に仕事探しを手伝ってくれるNPO。私が適当にでっち上げた下書きを元に、びっくりする程立派なレジメを作ってくれた。
その間に、金が無いヤバいどうしよう? と騒ぐ私の為に、ここを紹介してもらった。そこも昔よく行ったNPO。
ここでは今、私にパーソナル・ファイナンシャル・コーチが付いて、みっちり予算の立て方を教えてくれている。こないだ行ったら、え、貴女にはこんなに貯金があるの、と驚かれ、私の貯金なんて小学生の貯金くらいしかないのに、他の人はもっとないんだな。自分でもそんなものがあるのを忘れていた。最初は個人破産しようか、と言われていたけど、マンションはあるし、車も立派なのがあるから、多分無理。
Prospectで、駄目だ、メンタルが死にそうだ、と喚いていたら、ピアサポートの人を付けてくれた。名前を聞いて、双極性障害業界も狭いからきっとあの人だな、と思ったらその人で、その人は私の友達だ。暫らく会ってなかったけど。そしたら彼が、君はカスタマーサービスが好きなんだね、とか言うから、私はカスタマーサービスをしてて楽しいと感じたことは一度も無い、と言ったら、じゃあなんでカスタマーサービスを探しているんだ、ということになり、やっぱり頭の良い人の言うことは違うな、と思って、他の業種も当たってみることになった。私のレジメには一流企業のカスタマーサービスの職歴が見事に並んでいる。多くのリテイルの人は私のレジメを愛してくれる。でも、それはたまたまカスタマーサービスくらいのことしかできなかったためだ。だが、デスクワークだと数時間で寝落ちしてしまうのも事実だ。
そしてその友達に、インタビューのシナリオを書いてもらった。それを必死のパッチ(私の好きなYouTuberがいつも使う言葉なんだけど、必死のパッチって、なに?)で練習して暗記したのがこの音声配信だ。
面白いことに、今時の職探しはネットだ、と言われて、ネットで検索されやすいワードとかを習っていたのに、面接の話が来たのは直接店にレジメを渡しに行った所だけ。そんなもんなんだな。
そのパリから来たという男前のマネージャーと面接だったんだけど、最初の質問が、YouTubeやってるんだね、どんなの創ってるの? だった。
いきなりフェイントをかけられてヤバいな、と思ったけど、まあシナリオ通りの質問もあった。
職安の人が、そんな立派にYouTubeのことを書いてくれているとは知らなかった。
四年前に仕事を探していた時は、面接二十一回目でゲットして、それには丸一年を要した。なのに今度は一発でゲットした。そしたら何が起こったかと言うと、
逆の反応が起こって、君と一緒に働けるのを楽しみにしているよ! ということを、フランス語なまりで電話で言われ、そこから
がん、と落ちた。
四日間部屋の暗い所でじっとしていた。
Prospectの私の担当の可愛らしいお姉さんに、大丈夫大丈夫となだめられたけど、私はこれは何かの間違いだと暗くぶつぶつ呟いていた。そしたら彼女は、ほら、ここで給料の振込先を聞いてるでしょ、間違いじゃないのよ、大丈夫大丈夫、と慰められた。
私の友達のピアサポートに、これからどうやって二つの会社で働くのがいいか、と聞いたら、彼はシミュレーションを幾つか書いてくれて、結局今のところどっちの会社にも言わない方がいい、ということになった。頭の良い人の言うことは聞いておこう。
四日間鬱だった時にやっていたこと。
その①
カーテンを緑茶で染めた。このカーテンはIKEAの安いコットンだけども、好きな色が売り切れて、私の壁はグリーンがかったグレーで、カーペットがブルーがかったグレーだから、赤身のグレーのカーテンに出番はない。暫らく我慢していたけど、しょうがないから緑茶で染めた。お見事に染まった。丁度思った通りの色。流石、文化服装学院。キッチンのシンクの流れを止める蓋が見付からなかったので、シンクに兎に角カーテンを置いて、上からざばざばお茶を掛けた。むらもない。そのGreenTea はどうにも不味くて飲めなかった奴。個人的な恨みはないです。Tetleyさん、御免なさい)。
その②
細かい傷のいっぱいあったキッチンカウンターにペンキを塗った。
そのオープンのキャビネットは以前ドアをぶっ壊して、白く塗ったもの。壁も白く塗った。そのキャビネットのことは下のリンクで。
その③
バスルームのカウンターを白く塗った。
使ったのはこれなんだけど、七年前に工事に来たおじちゃんが置いて行ってくれたもの。なんだか乾いてもべたべたするんだよね。ホームセンサーに上から塗るニスはないか、と聞いたら、キッチンカウンターはこれじゃないと駄目だと言われて、それは一万も二万もするやつだったから止めておいた。だから、傷が付かない様に、兎に角気を付けている。必ず布巾やタオルや鍋敷きを敷いている。まあ、そんな苦労をしても、塗らないよりはずっと可愛い。鍋敷きを敷く、も、トートロジーだね。
おまけ
これは、私が働いているクラフト屋で売っていた、子供向けの手芸キットなんだけど、可愛いな、と思って創ってみたら、凄く難しくて時間も掛かった。ずっとタコのつもりで作っていたら、出来上がったら、これはくらげだな、ということに気付いた。
と、いう訳で、これが四日間の劇鬱の時にやっていたことです。これだけ色々できるんじゃ、全然鬱じゃないみたいだよね。
それで、何が言いたかったのかと言えば、これもトートロジーだね、今日、新しい店の初日だったんだけど、朝行ったら、そこに若い男前のお兄さんが二人いて、ずっと頬がほころび、口がスマイル。男前のオーラの後光がぐるぐる回っていた。まあ、いい眺め、みたいな。
だけど、あんなちゃらちゃらした店で働くんなら、ゲイ入っているよね。友達がLVで働いているけど、店の男は100%ゲイだそうだ。クラフト屋の方は、私くらいの年恰好のおばさんが多い。
それで今日は、三時間分厚いマニュアルを読まされ、意外と細かいことが色々書いてあった。その中に、刺青は服で隠せ、とあったけど、私の面接をしたフランス人はトップのマネージャーだけど、両腕にびっしり刺青が入っていた。
結構いい加減。そこはカナダでもフランス語圏の会社だから、メールはなんでもかんでもフランス語で来て、それで英語になるところを探してクリックする。ZARAにいた時はスペイン語だった。
YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」
本日の一位、
235、三島由紀夫『禁色』誰も言わない感想と文章の分析。
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また、一位から三位まで三島由紀夫だったね。三島由紀夫関連の動画なんて、私のYouTubeのほんの一部なのに。私は人気小説家になるのを止めて、三島由紀夫評論家とかになった方がいいね。私が三島の話をすると、人々が耳を傾ける。それはなぜ?
おまけ。可愛くて大好き。新作。
118、私の小説『天使ってなんでデパートが好きなの?』プロモーションビデオ。
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