YouTubeで書評をやり始めて、この次が二十一作目。三十分弱くらいの動画を撮る為に費やす時間は、丸二日。ストーリーの流れや、文章について、かなり細かく分析する。自分の意見を言う。ウィキペディアに書いてある様な、あらすじ等は言わない。
ここまでやると、作品が私の血となり肉となる。自分の作品に活かせる様になる。これまでに分かったことは、私の先生は、夏目漱石だということ。先生の作品には隠れた驚きがたくさんある。これが文学なんだな、と感じる。
私の書評が一杯詰まった再生リスト
しかし、まあ、私のYouTubeは、三島由紀夫ファンばっかで、今までに一番観られた動画がこれだ。これは書評ですらない。何を言ったか覚えてないけども、日教組の話をしたような気がする。三島を理解する為にはどうしたらいいのか、ということを非常に具体的に述べた。きっとだから人気がある。
226、誰も言わない、三島由紀夫。
ところで、日本国憲法に書かれている「基本的人権の尊重」だけど、小学校の六年生で習うらしい。三年生くらいの記憶だったけど、実は六年生の社会科でやるそうだ。まあ、試験に出るから、と思って唱えた人も多いのでは。本来の意味を知る人は少ない。
と、言うことで、「基本的人権の尊重」とは、差別をしない、ということ。人類全てに「基本的人権」がある。差別はいけない。
どうしてこんな話になったのかと言うと、ある日YouTubeを観ていて、渋谷のどっかの居酒屋で、海外からの観光客には日本人の客より高い金を請求するが、外国人の為に高い金を払って英語を話すスタッフを雇っているからそれは当然だ、と。
どっからそんな、とち狂ったアイディアが出て来るのか。同じものを食っているのに、払う金が違うのはおかしい、それは差別である、ということは幼児でも理解できる。
日本は、世界でも珍しい、単一民族国家で、単一言語国家であるから、いつまで経っても差別意識にはナイーブだ。
日本に住む外国人のことを犯罪者扱いにする前に、人生を賭けて偉大なるリスクを背負って日本に移住する決心をした彼等に手を差し伸べ、彼等が住みやすい環境を作ってあげるのが当たり前だ。
そもそも、レストランのサーバーが使う英語というのは、決まり文句が多いから、一通り覚えてしまえば、あとはそれを毎日繰り返していればいい。その居酒屋も商売なんだったら、高い金を払って英語の分かるスタッフなんて雇う必要はない。中学校の英語でたくさん。渋谷区の商工会議所にみんなで集まって、半日の英語講座を開くといいと思う。
私がこれからその決まり文句を書くから、保存版としてコピーして覚えよう。英会話教室でも教えてくれない。
なんせ日本人は英語に対して恐怖心を抱いており、英語を話す人達に多大なるコンプレックスを抱いている。英語という新しい事柄を覚える必要があるという事実に、非常に誇りを傷付けられる。
私がこっちの国に来た時、英語がさっぱりできなかったから、下積みの下積みが長かった。朝の四時から朝の一時まで、食事も与えられずに働かされ、目の前で客がステーキを食べているところを見ているとどんな気持ちになるか想像してみて欲しい。これから書くことは、私がそのようにして覚えたサバイバル英語で、あなた達は私の様な苦労をせずに、冷房や暖房の効いた商工会議所で英語の勉強ができることをありがたく思わないといけない。
……そんなことより、日本の居酒屋で英語ができるという理由で給料がいっぱい貰えるんだったら、私だってやってみたいものだ。
こういう流れなんだけども、なにか問題が起こった場合のシナリオをやってみるから。私が実際に言われたことが殆ど。
これくらい言ってやれば、あっちは何も言えない。
何の話をしていたんだっけ? 「基本的人権の尊重」か。我慢する意味はない。昨日は私が洗濯したんだから、今日はあんたがしなさい、と言ってやる。同じ物を食って値段が違うのはおかしい、と言ってやる。
言ったって分からないんだから、言わなければもっと分からない。
これが、私がこっちに来て得たフィロソフィーだ。
最近、毎日、誰かが必ず観ている動画。なぜだろう? 他の人がやっていないから? 今度、noteの「百年経っても読まれる小説の書き方」シリーズのトピックにしようと思う。
小説の書き方 167、純文学を手っ取り早くでっち上げる方法。