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2023年10月7日㈯第5回 アレチウリは痛い、ホテイアオイ堆肥化プロジェクト

多摩川で自然観察会を開催している365日野草生活®のんです。

10月7日(土)第5回 特定外来生物(植物)を防除する会を開催しました。
主催:NPO法人 多摩川エコミュージアム(二ヶ領せせらぎ館)

この活動は、地域に根差した自然保護活動として、絶滅危惧種の保全や、植物群落の保全を目的としています。

次回は11月4日㈯9:00~10:30
登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室
でお待ちしています。

防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。


9月中旬 今後の方針について打ち合わせ

<助成金申請について>
来年度も地域に根差した生物多様性の保全活動を継続、持続していけるように助成金を申請することに。
専門家や研究機関とも連携するために各所にアプローチをする。

<防除の活動時間について>
毎月第一土曜日 防除活動9:00~10:30 、調査11:00~12:00
2F会議室集合
9:00~9:30 講義
9:30~9:40 作業準備
9:40~10:30 防除作業
10:30~11:00 交流、解散
11:00~12:00 植物班の植生調査、昆虫など他の生き物も見つけたらチェック

<新規の植物発見(川崎自然調査団)>
川崎市では初の植物を発見
→神奈川県植物誌調査会の機関紙カナガワフローラに投稿する(予定)

<調査について>
植生の変化や絶滅危惧種の個体数、覆っている面積など、区分けして調査モニタリングをする。
毎月調査し、二ケ領せせらぎ館の植物目録を作る。

現時点では、研究機関や大学などに依頼する資金がないため、ボランティアチームで調査する。
毎月、防除活動後に1時間ほど区間を設け、植物の種数をまとめる。

<活動報告会、講演会> 
来年度から年2回開催(予定)

<書籍>
神奈川県版レッドリストを数冊購入
・二ケ領せせらぎ館に設置

アレチウリは痛い

10月、アレチウリの種ができています。
トゲが種を覆っているのは、生き物にくっついて運ばれるためでしょうか。
それにしても攻撃的な生存戦略です。
ゴム製の軍手をつけていても、トゲがゴムを突き抜けます。
来年度は、種ができる前に、何としてもアレチウリの防除をやりきらなければ・・・

とげとげしい
トゲが刺さってしまった人の手


特定外来生物オオフサモの記録

外来生物法の生態系被害防止外来種リストの「特定外来生物」は、生体の移動が禁止となるため、川から採って持ち帰ると法律違反となります。

7月 特定外来生物オオフサモを発見したため環境省に確認
8月1日 オオフサモを水中から全て抜き取る
9月2日 オオフサモは見つからず、8月の防除の効果を実感できた。
 また、オオフサモを抜き取った場所で色々な水草を発見する。
 ・マツモ(神奈川県RD絶滅危惧種IB類)
 ・ホザキノフサモ(確認中)
 ・セキショウモ?(神奈川県RD絶滅危惧種IB類)
 ・オオカナダモ(日本の侵略的外来種ワースト100)
10月7日 オオフサモを1株見つけて抜きとる
上流から流れてくるため、根絶は難しいですが、見つけたら抜くことを徹底します。

同じ場所で上記4種(マツモ、ホザキノフサモ、セキショウモ、オオカナダモ)の水草を確認。定着している様子。

ホテイアオイの記録と堆肥化プロジェクト

胴長で防除作業をする人も

新しい侵略的外来生物や生態系被害防止外来種を発見した際は、定着させないように、すみやかに対応する必要があります。
現在、ホテイアオイは特定外来生物ではないため、移動の制限はありません。法律上の規制はありませんが、繁殖力が高いため、運搬の際に拡散させないよう注意して取り扱う必要があります。
また、いらなくなったからと言って、水槽の水を河に流してはいけません。

8月1日 ホテイアオイを数株発見し抜き取り。川崎市環境局に引き渡して焼却処分
9月2日 ホテイアオイが広範囲で生息していること確認。抜き取り。
10月7日 一般財団法人緑化再生機構の協力で「ホテイアオイ堆肥化プロジェクト」。
ホテイアオイが広範囲に広がっているため、ホテイアオイ防除チームを発足
抜き取ったホテイアオイは、一般財団法人緑化再生機構に引き渡し「ホテイアオイ堆肥化プロジェクト」鶏に食べてもらって堆肥化するそう。
ホテイアオイだけで140kg防除しました。

緑化再生機構「宮寺ふくろうの丘」は入間市にあるのんびりとした公園
宮寺ふくろうの丘公園(@miyaderaowlhill)さん / X (twitter.com)


アレチウリ、オオフサモ、ホテイアオイを188キロ防除しました


防除しながら昆虫観察したり。

外来生物を防除することが目的ではなく、色々な生き物が住める環境になることを目的としています。
個体数を調査し、保全地区は在来種で群落が形成されるといいなと願いつつ地域に根ざした活動をしていきます。

次回は11月4日㈯9:00~10:30 

一人の力では難しいけれど、知って、調べて、見つけて、考えて、広めて・・・生きもの守る方法はたくさんある!!
←参加されている環境調査員方のの受け売りですが、本当にそう思います。


登戸の二ヶ領せせらぎ館2階会議室でお待ちしています。


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防除活動は、無償、ボランティアでやっています。
継続して活動できるように、ご協力お願いいたします。


よろしければサポートをお願いいたします。図鑑の購入や、環境教育、野草の活動費に利用させていただきます。