【Schooでの学び】万葉集の歴史的な流れと編纂
1.はじめに
先日、schooの授業で万葉集について学びました。
授業では、万葉集の歴史について多くのことを学びました。
そこで、今回は、万葉集に関する歴史と編纂過程についてご紹介します。
2.万葉集とは。
万葉集は、大伴家持によって編纂された奈良時代の歌集とされています。
しかし、成立年が不詳とされ、奈良時代につくられた歌集ではないとも言われているそうです。
歌数は、約4500首余で東歌(万葉集の中にある東国方言で読まれた和歌)や防人(兵士)の歌のように豊かな人間性を素朴に表現した歌が多いです。
明治時代以降には、国民の一体性を創り出すために和歌が天皇から庶民までに浸透しました。
3.時代による万葉集の変遷
万葉集の時代は、7世紀前半ばから8世紀半ばまでとされています。
奈良時代初期には、宮廷上層部の人たちの歌が中心であり、奈良時代半ばには、東歌や防人の歌が現れました。
この時、初期万葉(天智天皇に関する歌など)には、素朴なところがありました。
奈良時代末期になると、大伴家持に関する和歌には、洗練さを表現しています。
さらに、万葉集を含めた和歌は、初めて遣唐使が派遣された時代に文明の産物(漢字を扱う貴族・官人の共有物)とされていたそうです。
4.万葉集の編纂
万葉集は、二十巻全体で語られている歌集です。
万葉集の編纂過程は、以下の通りです。
①一巻と二巻
→雑歌(儀礼や風景の歌)
→相聞(恋愛や挨拶の歌)
→挽歌(人の死にかかわる歌)
②三巻以降
→繰り返し同じもの(雑歌・相聞・挽歌)が登場し、部立の無い巻もある。
③十七巻~二十巻
→部立が無く、大伴家持の日記等の様々な歌がある。
このように、万葉集の編纂過程は、一巻と二巻を中心として次々と歌が付け加えられていることがわかります。
5.おわりに
万葉集は、約7世紀から8世紀にかけてが万葉集の時代とされていることから奈良時代につくられた歌集であると言えます。
また、今回の授業を通して、和歌は、文明の産物とされていたこと等、学生時代に学んだことの復習にもなってよかったです。
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