中学生、高校生時代の私
自分に自信を無くした私。
中学生になり、少しずつ友達も増え、
大人しく、目立つ事なく、
普通に過ごした。
いじめられる事もなく、
学校に行きたくないとも思わず、
ただ毎日が過ぎて行くだけだった。
家では、相変わらず父は怒ってばかり。
父は、今後、変わってくれる事はない。 と諦めていた。
だから、少しでも怒られないように、
はいはい。と適当に返事をして、
なるべく関わらないようにしていた。
そんな私を、両親は反抗期もなく
言う事を聞く娘だと思っていた。
2歳下の妹は、私と正反対で
やりたい事は、何がなんでもやる。
我慢はしない。
好き勝手遊んでいたので、
私以上に怒られていた。
私は、側で見て
早く謝っちゃえばいいのに。
と、心の中でずっと思っていた。
でも、その妹が、自分ばかり怒られる。
という不満が、私に向けられた。
何でもかんでも、
気に入らない事があると、
ものすごい勢いで、
私に怒鳴りちらして来て、
時には、手を上げて来るので、
私もいつもいつも、我慢しているのに、
我慢が出来なくなり、叩きあったり、
髪の毛を引っ張り合うような大喧嘩。
それは、高校生になっても続いた。
父とは、会話が少なくなり、
近づかないようにしていたので、
怒られる事も少なくなってきたけれど、
妹との喧嘩は、ひどくなる一方で、
毎日イライラし、
歯を食いしばりながら我慢して、
自分の感情を抑えるのに必死だった。
高校受験の時、
どこの高校に行ったら良いのか
母に相談したけど、母は九州出身なので、
東京の高校が全く分からなかったので、
三者面談などは、父が来た。
父が、卒業した高校。
近所にある高校。
どれも、成績が足りず
入るにはとても難しい状態だった。
毎日、8時間以上勉強しないと
無理でしょうね。
という先生の言葉に、
父はショックを受け、
私立だったら、○○か、○○。
都立なら、△△か、△△に行け!と
言われた。
なんで?高校生になるのは私なのに!
なんで私が通う学校を自分で選べないの?
最終的には、私が選んでいいんでしょ?
私は、行きたい高校を選んだらダメなの?
そう思いながらも、
自分の意見を言ったら
また怒り出して面倒なことになる。
そう考えると、三者面談中に
自分の意思を伝える事が出来なかった。
先生が、
あなたの成績なら、この都立高校なら、
入れそうですよ。と言ったけど、
父は、
ここは不良が多いからだめだ!
と先生にも、攻撃しだした。
それでは、
バスで通える女子校がありますが、
どうですか?と聞かれ、
女子校ならいい!
バスで通えるなら近くて良いじゃないか!と、私の意思は全く聞かれないまま、
担任と父との話で決まってしまった。
まあ、私の人生こんなもんだよな。
と思ってしまった。
推薦をもらったので、
特にもう勉強する事もなく、
合格し、高校生になり
初めての女子校生活が始まった。
行きたいと、思った事がなかったので、
楽しく過ごすと言うより、
ただなんとなく月日が過ぎて卒業した。
という感じだった。
遊ぶ事しか考えてないの?と思いながら、同級生を冷めた目で見ていた感じだった。
正直、
高校3年間の思い出はほとんど無い。
楽しかったー!と思える事は、
ほとんど無いけれど、
辛く悲しい事も特になかった。
そして、また、卒業シーズン。
進路相談の時、また父が参加。
大学受験は、
この高校を選んだ時点で、
大学に進学するのは、難しいと分かり、
父も諦めていた。
私は、大学に行かないなら、就職する。
と言う考えはなく、
できれば専門学校か短大に行ければいいな。と思ってた。
社会に出る自信がなかったから、
美容師か、保育士になりたかったけど、
そんなつまらない仕事はダメだ。
と、言いった。
私は、やっぱりね。
そう言うと思ったよ。
また、父の言う通りにしていれば
気が済むなら好きにすれば。
と思った。
高卒で、すぐに働かないでいいならどこでもいい。と言ってしまった。
すると、父から驚きの一言が。
高校生卒業して大学に行かないなら
自衛隊に入りなさい。と。
びっくりして、さすがにそれは、
絶対無理!と、猛反対しました。
その時、初めて、
私は、お父さんの人形なんかじゃない!
いつまでも、自分の機嫌に合わせて
私を操らないで!
もう、お父さんの言う通りに
生きるのはイヤー!
と泣き叫んだ。
でも、親に向かって、
何てこと言ってるんだ!
と言い終わらないうちに
思いっきりビンタされた。
もう、無理だ。
私は、もう自由に生きられないんだ。
そう、心を完全に閉ざした。
そして、家から近いビジネス専門学校に、通う事になった。
インテリジェント秘書科で学んで、
海外で活躍できる秘書になれ。
と言われ、何の興味を持たぬまま
入学した。
でも、そこで大親友が出来た。
今までの友達で、
こんなに自分を出せる人はいなかった。
楽しいだけでなく、怒ったり泣いたり、
全ての感情を全部出せる人と出会た。
この専門学校に行かなければ、
友達とも出会えなかったから
ほんの少しだけ、父に感謝した。
でも、父との関係は平行線のままだった。