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短編小説をまとめました!
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#第二回絵から小説

そして彼女は彼方へと消えた【短編小説】

そして彼女は彼方へと消えた【短編小説】

一ノ瀬あかりが手紙で示していた住所までの時間は、電車で約一時間掛かった。

頭の中で、あいつが暗い、山の奥へと消えていく姿が頭から離れない。

荷物は何も持たず、背負っているものをすべて脱ぎ捨てて。まるで舞うように。

そのイメージを否定するように首を横に振る。
電車に乗っているこの時間が、煩わしかった。

ようやく最寄り駅に着き、携帯のマップ案内で山のスタート地点まで来た。

「おいおい、ここを

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ニュートンのようには識別出来ない【短編小説】

ニュートンのようには識別出来ない【短編小説】

「ねぇ天野。好きな天気は?」

 一ノ瀬あかりは、一緒に砂場で遊んでいる天野ゆずるに声をかけた。

「好きな天気?」

そう聞かれたゆずるは少し考え答える。

「晴れ」

ふーん、とあかりは驚きもせずに返した。
そして、また砂をかき集め、山にしていく。

いつまで経っても、ゆずるからの質問がないので、あかりは自分から話しかけた。

「私はね、雨」

「雨?」

ゆずるは手を止めて、あかりの顔を見る

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一ノ瀬が消えた【短編小説】

一ノ瀬が消えた【短編小説】

一ノ瀬が消えた。

どうやら、失踪したらしい。

それは平日の午前中に起こった出来事だった。

朝起きて、学校の準備をし出発をした。
いつも通り。授業を受け、帰寮して、進路に向けて配られた用紙を書く。しかし、手が付けられない。頭の片隅には、疑問の影。それが顔を出したとき、頭痛がする、
最近はずっとそんな毎日の繰り返しだった。

学校に向かう途中の駅の改札で、「帰ろう」。
そう思った。何せ今日は頭痛

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