【3分で読める】仕事のアイデアが生まれる思考法~偏愛&誰かのために~
「新しい施策、サービス、事業を考えたいが、何から考えれば分からない」など、新しいアイデアはどんな思考を経て出てくるのか?ということで、電通の「Bチーム」というクリエイティブチームが書いた「ニューコンセプト大全」という新たな価値観や発想法をまとめた本から2つ紹介します。
【偏愛ビジネス】
近年、よりひとつにフォーカスし、濃い価値を生み出すという「偏愛」的にこだわったビジネスが注目を集めています。
白いTシャツだけを何種類も販売しているお店
食材にこだわった高級食パンだけの専門販売店など
色々あるものの中の一つだと大して目立たないが、徹底的にそれだけに絞り込んで特化し、他と強い差別化を図られているというもの。
検索順位から見える機械的に整理された情報やデータ、傾向が見られるものは、いつかAIにも代替され、真似されやすい。
効率が求められ機械化・均質化する中だからこそ、以前紹介した主観から考える「デザイン思考」の要素のように人間的な「偏愛」が魅力的な商品・サービスを生み出す源泉にもなる。
仕事の中でも何か情熱を持って、特化した偏愛的・マニアックな要素が集まると、仕事が一段面白く、顧客への価値も上がっていくのかと思います。
偏愛は誰かがきっかけを与えて、すぐ生まれるものではなく、繰り返しやってみる、とことん突き詰めてみるものかと思いますが、偏愛をつくると、仕事だけでなく人生も面白くなりそうですね。
【Prototype for one】
郵便局員の人や新聞配達の人の愛用バイク「ホンダのスーパーカブ」は、本田宗一郎が、坂道を自転車こいで買い出しに行く妻を助けるために、自転車にエンジンをくっつけたことがきっかけ。
いまや世界的に知られている「KUMON」も、高校教師の父親が息子のために算数教材をつくってやらせると、息子の成績が大きく伸び、それが近所で話題になり、算数教室を開いたことがきっかけ。
このように、家族、友人、お客さんなど困っている目の前の人を助けるためにつくったら、実は皆が欲しがっていたものだったというのが「Prototype for one」だと定義されています。
目の前の誰かのために、という小さなきっかけのサービスや製品は世の中に実はたくさんありますが、これも一般的なマーケティングやペルソナ設計では得られない利点も多くあります。
身近な人だからこそ、課題や解決策も導きやすく、強い想いやストーリーもあり、トライ&エラーも何度も繰り返せる。
皆を驚かせるような革新的なサービスや組織内における大きな変革も、小さなきっかけの誰かのために、から始まることもあるかもしれないです。
こんな考え方が約50個書いている本なので興味あればぜひ。
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