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1000日チャレンジ:書評

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1000日チャレンジで書いている「本」のコラムです。 ビジネスパーソンにおすすめの小説、ノンフィクション、語学の本多め。
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2020年5月の記事一覧

優雅で華やかなトイレの世界 『Another Room』 #326

人間が住む家には必要不可欠なものなのに、ひっそりと目立たないようにつくられるもの。 それ…

mame
4年前
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テレビ批評の新機軸 『芸能人寛容論』 #325

「消しゴム版画家」のナンシー関さん、ご存じでしょうか? テレビ評論家、コラムニストとして…

mame
4年前
7

萎縮することなく発言する自由を 『ネット炎上の研究』 #324

ツイッタラーさんってメンタルの強い人が多いんだなーというのが、わたしの印象です。 わたし…

mame
4年前
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誰でもできるけど、誰もやらない「12のスキル」 『世界中のエリートの働き方を1冊にま…

まもなく6月1日から、2021年卒向けの採用面接が解禁になります。会社説明会の受付開始が始まっ…

mame
4年前
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早く、何度も、打席に立つ方法 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決…

この記事は、個人ブログに移しました。ご了承ください。よかったら、こちらのリンクからご覧く…

mame
4年前
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数字でとらえる日本の特徴 『日本で1日に起きていることを調べてみた』 #321

4月7日に出された緊急事態宣言が、ようやく全国で解除されました。およそ1か月半ぶり。小売店…

mame
4年前
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百姓的な生き方の時代へ 『日本再興戦略』 #320

落合陽一さんの『日本再興戦略』が出版されたのは、2018年のはじめでした。 新しい日本のために必要なことへの提言。でも、ここで書かれた状況と現在とは大きく違います。特に、危機感が薄い層、変わりたいけど変われない層にとって、今回のショックは大きかったのでは。 昨日ご紹介した冨山和彦さんの『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』には、史上最大の経済恐慌を企業として、個人として、どう生き延びるかが紹介されていました。 危機の時代に求められるリーダー像と、落合さんが語る

危機経営の手引き書 『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』 #319

1か月以上にわたる「おうち時間」は、本当に必要なもの・必要でないものを見分ける時間になり…

mame
4年前
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アラサー女性の対立と断絶 『あのこは貴族』 #318

地方民だったわたしは、「東京」は日本ではないように感じていました。よく読んでいた林真理子…

mame
4年前
6

もっとワガママに人生を選んでもいい  『ゆけ、おりょう』 #317

坂本龍馬。言わずと知れた、幕末の英雄ですが、「日本初」の称号もいくつも持っているそうです…

mame
4年前
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これが「真実」と思いたくなるほどのリアリティ 『罪の声』 #316

1984年3月に発生した江崎グリコの社長誘拐事件。その後の事件と合わせて「グリコ・森永事件」…

mame
4年前
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心がつるつる、ぴかぴかなのはシアワセなことなのかしら 『彼女は頭が悪いから』 #315

こんなに衝撃的で、読後感の悪い小説があっただろうか。 姫野カオルコさんの小説『彼女は頭が…

mame
4年前
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守り、励ます父の背中が偉大すぎた 『銀河鉄道の父』 #314

初めて読んだ宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』だったか、『風の又三郎』だったか。なんだか胸の中が…

mame
4年前
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全方位的に衝撃的な善意の本質 『流浪の月』 #313

若いころは「おせっかい」だったなーと思います。会社で一番年下なのにマネージャーになったこともあって、周囲にめちゃくちゃ気を使っていました。そして、疲れた。 「おせっかい」の源は「善意」だったのだと思いますが、いま考えると、他人を信頼していなかっただけかもしれない。 「善意」とは、他人や物事に対してのよい感情や見方のことですが、自分の「善意」が絶対的なものになってしまうと、暴走を始めます。 せっかくやってあげたのに、お礼も言わないなんて失礼な人! と思ったり。 「自粛