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昔の話

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昔、芝居をしてた頃などの話です。私小説っぽくなってしまってますが、エモくはないです。
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#コラム

それでホントに幸せですか?

20年前の多分今頃、僕は自主映画の撮影に参加していた。 せっかく大学まで出してもらいながら…

オールナイト

松田優作が、映画の話を振った時にその作品を観てなかった助監督をボコボコにしたそうです。 …

トレーニング・モンタージュ

『ロッキー4』のサントラに、『トレーニング・モンタージュ』という曲がある。 有名な『アイ…

扇町ミュージアムスクエアの『月』

満月を見ると、心が泡立ったり、動悸が激しくなったり、あるいはわくわくしたり、多幸感でいっ…

もうミニスカートは履かないけれど

多分、コロナ騒ぎによる自粛をキッカケに、テレビドラマを観るようになった。 朝の連ドラも大…

世界中を敵に回しても、最強の味方がひとりいればいいだろ?

とりあえず、Mのおかげで生き延びた。 ↑前回のあらすじ 生き延びはしたけれど、「死にたい…

餃子と豚まんと発泡酒と

目が覚めた。 まず最初にボンヤリと視界に映り込んだ物は、丸い球体。 目の焦点が合うに従って、それが裸電球であることを認識する。 ということは、ここは俺の部屋だ。 風呂無しトイレ共同家賃一万七千円の最底辺のアパートだ。 前の住人が残して行ったのであろう裸電球、いつか傘を付けよう付けようと思っていたが、もうその必要は無い。 どうせ俺は死ぬんだから。 恐ろしく長い時間寝たな。 24時間ぐらい寝たな。 バイト先からめちゃくちゃ着信が入ってる。 無断で3日も休んですんません、課長。

1990年の俺と2020年の僕

僕は、空道という武道の指導員をしている。 こないだの指導日に、サイフを忘れて行った。 体育…

中島らもと市川準とドロップアウトした人

パソコンもらいに実家に帰った時に、元々の僕の部屋を覗いてみた。 物置と化してはいるが、十…

失言を吐いても生きる

僕は口下手だ。 おまけに人みしりだ。 口下手で人みしりの人間がムリヤリひねり出した一言は、…

太宰治が好きな彼女

昔から「私小説」というジャンルが好きだ。 私小説(ししょうせつ、わたくししょうせつ)は、…

戦えペプシマン

あんなことがありながらも、先輩はまだ僕の部屋に住んでいた。 あんなこと↓ さすがに申し訳…

男2人で住むなら風呂無し四畳半はやめとけ。

20代の一時期、風呂無し四畳半に住んでいた。 参照↓ 読みました? 読んだら読んだ証として、…

風呂無しトイレ共同家賃1万7千円

20代の頃、風呂無しトイレ共同のアパートに住んでいた。 藤子不二雄Aの『まんが道』や椎名誠の『哀愁の町に霧が降るのだ』を読んで、「原点は風呂無し四畳半」でなければならないと思ったからだ。 『めぞん一刻』の響子さんに憧れたという理由もある。 大体わかったと思うが、この時代の僕は形から入るタイプのバカだった。 もちろん、若き日の石ノ森章太郎や赤塚不二夫もいないし、音無響子さんもいなかった。 いたのは、僕のことが大好きなゲイの方や、毎晩深夜3時頃に「N荘(アパートの名前)はコ◯キ