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糞も飛び出る幸福論

 美味い飯は、なんといっても美味い。美味い飯を食べると幸せな気持ちになる。飯が美味くてガン萎えしてる人を僕は知らない。不味い飯は、なんといっても不味い。飯が不味くてウルトラハッピーな人を、少なくとも僕は知らない。かくして飯は美味いに越したことはないのである。 
 【食欲・睡眠欲・性欲】を俗に三大欲求という。だが実際、ここには疑いの余地がある。実感として食事と睡眠は我慢できないけど、性欲は結構コントロールできる。理性でどうにもならない身体が欲する衝動という点で考えると排泄の方が納得いく。というわけで私的な三大欲求は【食欲・睡眠欲・排泄欲】なのだ。
 いずれにせよ、これらの欲求は国籍や時代に関わらず全ての人間に備わっている。だから幸福の物差しになる。しばし人は経済の豊かさや、仕事、趣味、人間関係を幸福の尺度にするが、これらの良し悪しは時代によって変わる上に、人それぞれで測りようがない。普遍性がないのである。
 結局、いい飯を食って、いいクソをして、気持ちよく寝れた奴が一番の幸福者なのだ。たぶん経済力や仕事、趣味、人間関係とは目的ではなく、三大欲求を満たすための手段なのである。

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