2023/10/10
異なるビジュアルノベルから共通点や臨界点、さらにその先の主張の結合を行う瞬間が好きだ。髄の端から走る凄烈な電気信号の感覚。そうしてそのまま、頭蓋の内側を叩くと、意識は大海原に遭難した漁船のように揺蕩い、快楽の嵐が降り注ぐ。予測不可能な電気信号の波に僕は揉まれ、そして、堕ちる。弄ばれる。刹那、僕の心と器(からだ)は切り離される。人体に備わった生命維持機能なのかはわからないが、本当に一瞬、世界が黒く塗りつぶされる。まるで人格そのものを作り替えられているようだ。そうして波に攫われた