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神様がやってきた


2024年8月12日(月・振替休日)

3連休最終日のようでいて、お盆休みの真ん中あたりのような不思議な日。おかげさまで盆も年越しも銭湯は営業しております。銭湯っていいな。自画自賛。勤め先の銭湯でたくさんの方から豊かなギフトが贈られた日でした。ありがたい。


宿泊の朝ごはんの担当だった先輩からはおかめ納豆を。フロントさんからはチョコクッキーを。社長からは冷たい飲み物を。私の次のシフトの方からはバウムクーヘンを。ほくほく。なんて豊か。



こんなに恵まれていていいのかしら、と、ときどきよぎることもあるけれど、そこはありがたく受けとってしっかり還していこうというスタンス。美味しいものはもちろんうれしいのだけど、きょうはちょっとめずらしい贈り物をいただいた。


木彫りのフクロウ。しかも4つ。
大きなものから4㎝、3,5㎝、3㎝、2㎝。お仕事中に男湯の脱衣場のモップがけをしていて、ベンチに座るおじいちゃんに呼びとめられた。うすいビニール袋に入ったそれを鞄から出すと、「やる」とちいさくつぶやいて差し出された。


受けとった袋をわさわさ。「あけてもいいですか?」とか「フクロウだぁ」とか言った気がする。「縁起がいいですよね」とか「部屋に飾ります」とか。やや緊張していた。お風呂で疲れたのかおじいちゃんのリアクションは乏しく、粗相があったかと不安になり、部屋に飾るなどと自分で自分にハイプレッシャーをかけてしまった気もした。


が、フクロウたちはみんなそれぞれに色味や顔立ちがちがって可愛げがある。そもそも木という素材が好きだし、「福がくる」とか「苦労しない」とか縁起がいいし、3㎝の子にいたってはフクロウじゃなくてバルタン星人じゃね?疑惑があるけれど、それもふくめてどこかひとめぼれチックに気に入ってしまった。お客様からの贈り物とはいえ、好みじゃないと手元には置けない。


北海道の先住民であるアイヌの人々にとって、シマフクロウは村を守る神。この子たちがなにフクロウなのかはわからないけれど、お守りいただけると心強い。さっそく大きな3つはお仏壇のそばに、いちばん小さなものはお仕事バッグにキーホルダーのようにぶらさげてみた。よき。小ぶりなのにとても守られているかんじがする。すごいなぁ。もしかしたらあのお客様、神様だったんだろうか。











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