佐賀の幕末小説「かちがらす」文庫版発売
2年ほど前に小学館から刊行された「かちがらす 幕末を読みきった男(写真左)」が、文庫本になって、11月6日に発売されました。単行本の時とは副題が変わって「かちがらす 幕末の肥前佐賀」です。
帯の言葉は佐賀大附属中学出身で、俳優の陣内孝則さんが「反射炉・アームストロング砲・種痘・洋艦…この先見力と今こそ学ぶべきリーダー像に感動しました!」と、熱い言葉を寄せてくれました。
今でこそ佐賀県は、けっして派手な存在ではないけれど、幕末当時は最先端技術の藩でした。それを牽引した佐賀の名君、鍋島直正が主人公。なぜ肥前佐賀藩が「薩長土肥」の最後「肥」に名を連ねたのかが、よくわかると自負しています。
もともとは明治150年を記念して、佐賀県から依頼を受け、佐賀新聞で連載した小説です。取材や校正の段階で、地元専門家の方々のご協力を頂いたので、拙作の中では、特に史実に即した作品といえます。
解説は司馬遼太郎の「街道をゆく」の最後の担当者で、週刊朝日編集委員の村井重俊さん。わざわざ私に取材して、丁寧に書いてくれました。幕末小説ファンは、ぜひ、ご一読を!
小学館文庫のサイト↓で試し読みができます。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406840