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糖質制限をやってみた【本♯2】

糖質制限は誰にでも必須の知識

私は半年前から減量を行なっていて、体重を目標に置いたカロリー制限で、現在-10kg以上の減量に成功しています。
ダイエッターとして「糖質制限」はもはや一般ワードになっている程なので興味はありました。でも、ネットで調べてもやれ危険だの、安全だのよくわからないし、そもそも辛そうなので手を出していませんでした。

このまま行っても目標達成がほぼ確実なので、自信がついたことだし、ちょっとチャレンジしてみようと1週間糖質制限を行なってみたところ、めちゃくちゃ勉強になりました。今では減量の必要がない人でも知識として重要だと強く思っています。

参考にしたのは「糖質制限」の第一人者の江部先生の本。今までの常識がぶっ壊されていく知識が色々詰まっていました。

そもそも脂肪はどうやってできる?

そもそもダルンダルンのお腹の基になる中性脂肪は何故発生するのか。
その原因となるのは糖質で、糖質は食事で取り込まれると、
①筋肉細胞にとりこまれてエネルギー化
②グリコーゲンとして、筋肉と肝臓に貯蓄
③インスリンが、脂肪細胞に取り込み中性脂肪化
という順番で処理されます。
要はエネルギー消費分もタンク貯蓄分も超えた糖質が中性脂肪になります。

ここで急に出てきたインスリンですが、大量の糖質を摂取すると起きる血糖値の上昇を平常に戻すため、追加分泌されて活躍するホルモンです。

インスリンは食事で余った糖質を脂肪細胞に運ぶと同時に、脂肪細胞での体脂肪分解をストップして、血液中にあふれている血糖を脂肪細胞に取り込む働きをして血糖値を下げようとします。中性脂肪的には蓄積と、分解ブレーキのダブルパンチで効いちゃうんです。

糖質制限はカロリーバランスの見直し

「糖質制限」の理論は、そんなインスリンをコントロールする方法で、糖質摂取しなきゃオールオッケー!という考え方です。

でも糖質取らないとエネルギーでんし…というのがそもそもの間違いで、実は脳等を除くほとんどの細胞は脂質代謝によるケトン体をエネルギーにしているし、糖自体、新糖生という働きで、実は体内でたんぱく質等を基にブドウ糖を作り出せます。
つまり糖質をとらない分、たんぱく質や脂質でエネルギーをとっとけばええんよ、というのが糖質制限理論です。

一般に言われるたんぱく質の取りすぎや、脂質の取りすぎによる悪影響についても、本書ではエビデンスを挙げて明確に否定されていて、食事の思い込みによる常識が崩れ落ちていく感じでした。

私はこれまでのカロリー制限でも主食を積極的に抜いていたので、知らず糖質制限をしていたのがわかったし、方向性に自信が持てました。

1週間糖質を意識してみた

ただ、ここまで言っといて、1週間試したかなりきつめの糖質制限は、私には合いませんでした。世の中にいかに糖質が溢れているか確認できたのは良かったですが、過剰に気にしすぎてめちゃくちゃストレスになりました。

さらに、素人の疑い深い私からすると、論争になる糖質制限の方法が危険か安全かよくわからないというのが結論でした。
糖質制限論者も、糖質制限否定論者も、ランセットという権威ある医学誌の論文を根拠に反論しているんですが、どっちも内容見ると、「いや、決定的論拠にならんやん…」っていう内容です。

有名なメンタリストのDaigoさんさえ、ランセットの論文を根拠に糖質制限批判をされていますが、そもそも糖質制限理論を理解されていない感じでびっくり。

とはいえ、例えば先にあげたたんぱく質の取りすぎが害にならないと示されたのも割と最近だし、食の常識はどんどん変わっていく。結局何を自分が信じるかで、私は糖質制限理論の方が腑に落ちました。

これから今まで自然とやってたゆるい糖質制限に戻しますが、理論として食を学ぶのはとても大事だなと実感したので、減量に興味がなくても一つの健康理論として糖質制限理論を学んで見ることをおすすめします。

最後に…糖質制限は魔法じゃない!

最後に、もし糖質制限にチャレンジする方がいれば注意。よくちまたに、1週間で-5kgとか華々しい結果がありますが、きちんと糖質制限してるだけならそんな急激にならないです。きっとそれ、きついカロリー制限か運動してます。消費カロリー>摂取カロリーが体重減の基本原理です。糖質制限はカロリーバランスの一つの方法論。

一ヶ月程度のスパンで無理なくゆるゆる目標クリアしていくのが一番です。すると、リバウンドの敵であった、状態を基に戻そうとする恒常性が味方してくれます。身体の仕組みに逆らわない事。

積極的に体脂肪減らすステップに進むのが私の次の課題。筋トレどうやって楽しむかなぁ…

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