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毎日の記録

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豪州で働く|「場違い」な会食を乗り切った

オーストラリアで新卒で働きはじめて、3か月弱が経過しました。詳しい仕事内容は書けませんが、緊張感をもちつつ周りの人たちのサポートを受けて日々働いています。 実は就活のときに思い描いていた将来像と、今の私の仕事と生活は全く違います。そもそも、日本で就職する予定でしたし、業界も今の仕事とかけ離れています。就活中はなかなかうまくいかず、「やっと自分が進みたい道を見つけたと思ったのに、どうしてうまくいかないのだろう」と悶々としていました。 ですが、最近実感し始めたのは「計画通りに

豪州日記|毎日をromanticise。ネイルとクロワッサンサンドと料理。

今週の月曜日は祝日だったため、三連休でした。今回の祝日はKing's Birthday。友人は「いつもはなんでイギリスの国王がオーストラリアの元首なのかと思うんだけど、この日だけはみんな国王に感謝する」と笑っていました。ちなみに、金曜の退勤時にはみな「Have a good long weekend!」と声をかけ合っていました。 どこか日帰り旅行をしてもよかったのですが、キャンベラを十分に散策するのが先だと思いとどまり、シティセンター周辺へお出かけ。 ちょっと気恥ずかしい

ソウル日記❘ 帰国4か月目にしてふり返る

2年間の韓国留学から帰ってきて、早4か月が経とうとするのに、なかなか振り返りができていませんでした。「大変だったけど楽しかった」「こういうことを学んだ」といった歯切れの良い表現が見つからないからかもしれません。ですが、やっと重い腰をあげて、そろそろ言葉にしてみます。 私にとって韓国への留学は、実のところ不本意とは言わないまでも、はじめから希望していたことではありませんでした。イギリスに交換留学して、やっぱりヨーロッパの大学院に進学したいと思っていたところ、コロナがはじまりま

2023年に読んだ本たちとTOP3

2022年にも、その年読んだ本を紹介し、もう1年が回ってきた。昨年は大学院生活に追われ、15冊ほどしか読めず「2023年は月に2冊は読もう」と決めた。 もちろん、冊数にこだわる必要はないけれど、この調子でいくと10年かけても150冊しか読めないことに気づき、ちょっとショックだった。 150冊分の知識や思想が蓄積した自分と、240冊分の自分。 できる限り深く豊かな感性をもった自分になりたいと思う私は、やっぱり沢山の本を読みたい。 結果、今年は25冊読んだ。欲を言えばもっ

【英語学習】中級から上級への壁

自分が言いたいことは一通り英語で説明できるし、時には冗談も言える。非ネイティブの英語であれば、ほぼ問題なく理解できるけれど、ネイティブになると半分くらいしか理解できないことも。 私の英語力は中級の上のほうだと勝手に推定している。最近は、今の英語レベルに慢心せず「中級の壁」を超えようと思っているのだけれど、これがなかなか難しい。 その理由の一つは、モチベーション。二つ目は、学習方法。 モチベーションについては、冒頭のように英語がある程度できるようになった今、これから英語を

ソウル日記 ❘ 何でもないけど、きっと懐かしくなる日

ソウルはすっかり秋めいてきた。夜は20℃を下回っている。日本だったら金木犀の香りがし始めるのかな、と少し恋しくなった。 昨日はとても良い一日だった。午前中は適性検査とインターンを済ませて、午後は友人たちと出かけて…。 巷ではもうすぐ内定式があり、早い人では25卒の学生も就活をはじめる時期に私はまだ適性検査を受けている。私の姉もなかなか内定がもらえなかったけれど、彼女の記録を抜いてしまった。もう9月も終わる。 昨日の適性検査はオンラインだったのだけど、今までで一番厳格だっ

過去の私へ「人見知りを免罪符にしない」

先日無事に、2年間の修士課程を締めくくる卒業式が行われ、私はいまとても清々しい。 (・・・下書きを書いていた時点ではそうだったのだけれど、今は受かると思っていた企業がどれも落ちてしまって、ちょっと清々しいとは言い切れない。でもきっと大丈夫。) 日本では「まだ学生がいいな」「働き始めたくない」という人も私含め多くいた。反面、ここでは多くの人たちが「早く卒業したい!」と言っている。私も今はこれだけ自由な時間を謳歌しているから、就職するのはちょっと怖いけれど、十分学生はやり切った

GINZA SIXの蔦屋書店とすてきな雑誌

とある日、午前中に就活の面接があったのですが、午後はせっかく身支度しているのだから…と外出しました。行き先はGINZA SIX 6階の蔦屋書店。 本や雑誌をゆったりと読みたいなと思い、ネットで「ブックカフェ」と調べたところ出てきました。 蔦屋以外にレストランやカフェもいくつか入っており、スターバックスで本を読みながらくつろいでいる人たちも多くいました。 私がこの蔦屋で面白いなと感じたのは「選書がいい意味で偏っていること」。 「アートのある暮らし」をコンセプトにしているよ

ファッションへの愛とジレンマ

昨晩、Netflixで「Le monde de demain: 明日の世界へ」を観ていた。1980年代ごろのフランスヒップホップの草創期をドキュメンタリー風に描いたもので、音楽も楽しめるし当時のパリの様子も分かるし、最近のお気に入り。 観終わって、ファッションについて考えはじめた。私は、小学生の時に初めて自分でファッション誌を買って以来、ファッションについて考えるのが好きでたまらないのにも関わらず、いわゆるファッションバカのようになれない、冷めたところもある。「ファッション

野村訓市的にさわいでみたい

最近私が気になって仕方がない野村訓市さんについて。Wikipediaには、野村さんの肩書は「マルチクリエイター、ライター、インテリアデザイナー、俳優、ラジオパーソナリティ」とあり、とにかくカルチャー全般を守備している印象がある。POPEYEが「シティボーイ中のシティボーイ」と形容していたといえばイメージしやすいか。 年齢は49歳で、私の父親より一回りほど若い。野村さんがパーソナリティを務めているFMラジオ「TRAVELLING WITHOUT MOVING」を聴くと一目(耳

生活に音楽のサブスクは本当に必要…か?

約4年間使っていたiPhone8の動きがそろそろ怪しくなり、ここ韓国で新しい携帯を探すのは面倒だから、この前の一時帰国で、google Pixel6aを買っておいた。先日重い腰を上げて、色々とデータ移行やアプリの再ダウンロードをしていたのだが、Amazon Prime Musicが韓国で入手できないことに気がついた。 Amazon自体が韓国には無いから、Prime Musicのアプリがダウンロードできないのも納得ではあるけれど、ちょっと悲しかった。そもそもPrime Mus

思い出は次へのエネルギーになる

大学院に在籍している私は、昨年末から2月いっぱいまで長い冬休みだった。集中講義が終わった1月末に日本へ一時帰国した。昨年も同じ時期に日本へ帰ったが、その時はまだコロナの水際対策が厳しく、日本でも韓国でも約1週間のホテル隔離をした。まだ日本入国時にPCR検査が必要だったが、それでも一年でなんて楽になったんだ、と思った。 そして、一昨日ソウルの自宅に帰ってきたのだけど、今回の約1か月の日本滞在は、意図せずリフレッシュ以上のものを得ることができた。 それは今後3年ほどの自分がど

社会科学を学んで良かったこと。「思考の枠組み」を手に入れる。

私は大学院で国際関係学を専攻している。学部時代は文学部で美学美術史を勉強していたため、今の専門とは随分違っている。本当は、大学院でも美術系を専攻したかったのだけれど、日本以外の大学院に進学することを最優先にしたために、国際関係学に進むことになった。(美術系の修士課程でちょうどいいものが見つけられなかった。) こういう経緯だったから、1セメスター目はとくに授業についていくのに必死だった。政治・経済・国際開発系の授業が主だったのだが、美術を専攻していた私には、その知識がほとんど

若いうちはミニマリストにならなくていいんじゃないか

私は小さい頃からモノを増やすのが嫌だった。だから、お金を使うことで罪悪感を抱くのと相まって、モノを買ってこなかった。このミニマリズム的生活は大学卒業まで続いた。だが、ここ1年程で、若いうちからミニマリストになるのは良いことばかりではないのでは、と思うようになった。 3年ほど前、イギリス留学中に住んでいた私の部屋には備えつけの金属枠のベッドとクローゼット、生活必需品のほかにほとんどモノがなかった。この無機質な部屋を見た私の友人は、「よくこんなところに住めるね、病院みたい」と直