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豪州で働く|「場違い」な会食を乗り切った

オーストラリアで新卒で働きはじめて、3か月弱が経過しました。詳しい仕事内容は書けませんが、緊張感をもちつつ周りの人たちのサポートを受けて日々働いています。

実は就活のときに思い描いていた将来像と、今の私の仕事と生活は全く違います。そもそも、日本で就職する予定でしたし、業界も今の仕事とかけ離れています。就活中はなかなかうまくいかず、「やっと自分が進みたい道を見つけたと思ったのに、どうしてうまくいかないのだろう」と悶々としていました。

ですが、最近実感し始めたのは「計画通りに進まない=ネガティブ」では決してないということ。計画を立てるということは、その時点で自分が想像できる範囲内にとどまっています。

もちろん、計画が現実のものになったり、自分の希望が叶ったりすれば、嬉しさや満足感がついてきます。ただ、今回の就活の経験は、自分が想像できなかったような、もっと大きなスケールで自分の新しい道が展開し始め、より大きな喜びや満足感を得るようになったケースでした。

回りくどくなりましたが、つまり、計画はその時点では自分にとってベストな道しるべではあるけれど、それはあくまでも自分の頭で考えられる範疇ということ。

計画が達成されなかったときに、実は自分が想像できなかったくらいもっと良い道につながることもあるのでは。そう思うと、計画に過度に固執したり、がっかりしたりすることも減る気がします。

シドニーですが、なんとなくリバプールを彷彿とさせます。
海辺かつ、こういったスタイルの建造物だからでしょうか。

そんなこんなで、毎日楽しんで働いています。

前置きが長くなりましたが、本題は「とはいえ働くなかで自分は『場違い』なんじゃないかと感じることが時々ある」ということ。それは特に、会食やミーティングに呼ばれ、外部の人たちと接触するときです。

つい先日も「場違い」な昼食会へ呼ばれました。相手はイギリスのとある組織で働く2人、うち1人はその組織のナンバー2。そしてこちらは私と上司(職場でのナンバー2)。

その上司から招待のメールが届いた時の気持ちは「え、ありがたいけれど、なぜ私…?右も左も分からないのに、正直気が重いな…」。それから数日間は、ナイーブな気持ちが続きました。

少し前の豪快なアフガン料理。友人たちとの気兼ねない食事。

「先方は、私がここで働きはじめて3か月も経っていない、まだまだ学生とほとんど変わらないことを知る由もない。仕事に関連した話を振られて、何も答えられなかったらどうしよう。そもそも、イギリス英語…。イギリスに交換留学していたとは言え、もう5年も前。聞き取れなかったら微笑みで乗り越えるか。でも隣には上司がいるし…。そもそも、どうしてこの上司は私に声を掛けてくれたんだろう。」

ここまでの文章は、昼食会に参加する前に綴った正直な心境です。そして、ここからは終わった後。

そして、終わった今の気持ちは、やっぱり居心地の良いものではなかったけれど、想像していたよりもterribleなものでもなかった、といった感じです。とてもホッとしました。話の内容は、聞くだけで精一杯で、ほとんど私から話すことはありませんでした。

途中内輪の話もありついていけないこともありましたが、アイコンタクトを忘れず、しっかりと話を聴いていますよ、ということは伝わったはずです。内心「これでは、ご主人に連れられ尻尾を振るだけの犬やん」とつっこんでいましたが、今回はそれでも良かったかなとも思います。

今回、こうやって心配事の前と後の心境を書き記してみましたが、自分の思考パターンや、心配は10倍ほどに膨れがちなこと、終わってみたら大したことないということが可視化できました。次もやってみようかな。

既製品のキャロットマフィンとグミ。たまには、うんとラフに。

ところで、昼食会が無事に終了したことよりも嬉しかったことが一つ。それは、職場に戻った時、色々な人たちが私を気にかけてくれたこと。

事前に数人の同僚には「今度こういう昼食会があるんだけど、実は場違いなんじゃないか気がかり」と話していたのですが、帰ってくるなり「どうだった?」と声をかけてくれました。

「そんなに悪いものでもなかった。自分のコンフォートゾーンの外ではあったけれど、次からはきっと大丈夫だと思う」
「分かる。自分もそう感じるときが時々ある」

そしてチャットを確認すると、私の不在を心配した上司の方2人からメッセージが。
「姿が見えませんが大丈夫ですか」「事故にでも遭っていないか心配しています」

もちろん、心配をかけてしまったことは申し訳なく思いましたが(一応、ミーティングや外出等、自分の居場所を伝えるボードで外出中とはしていました)それ以上に、気にかけてくれたことが有難く、嬉しかったです。

実は、一昨日仕事で迷惑をかけてしまい、少し気落ちしていたのですが、今回の出来事で「あ、私はここで安心して働いていいんだ」と改めて実感しました。

昼食会の後に、こんなに暖かい気持ちになるとは想像していませんでした。冒頭に書いたように、やっぱり自分の想像や計画をこえたところにも、ちゃんと喜びや幸せ、楽しさが待っているのだと思います。

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