見出し画像

野村訓市的にさわいでみたい

最近私が気になって仕方がない野村訓市さんについて。Wikipediaには、野村さんの肩書は「マルチクリエイター、ライター、インテリアデザイナー、俳優、ラジオパーソナリティ」とあり、とにかくカルチャー全般を守備している印象がある。POPEYEが「シティボーイ中のシティボーイ」と形容していたといえばイメージしやすいか。

年齢は49歳で、私の父親より一回りほど若い。野村さんがパーソナリティを務めているFMラジオ「TRAVELLING WITHOUT MOVING」を聴くと一目(耳)瞭然、とにかく声がいい。私が耳にしたことのある日本語話者のなかで断とつで素敵な声かもしれない。焦らず、ゆっくりとした少しざらついた低音がリスナーからのお手紙をとうとうと読みあげたり、自身の旅の思い出をじっくりと語ってみたり。

そして、世代や国籍を問わずいろいろな人たちと交友関係がある。野村さんのInstagramを見ると、右には俳優の松田翔太さん、左にはハリー・スタイルズという(奇妙な)組み合わせで、鍋を囲んでいる写真もある。また、Forbes JAPANは「世界中から仕事が集まる『野村訓市』とは一体何者なのか?」という記事で、野村さんの交友関係を紹介している。

なんとなく名前は知っていたけれど、ひょんなことからもっと知りたいと思うようになり、最近はYouTubeで野村さんのラジオの切り抜きを聴き漁っている。そこで思ったのは、男性同士の友人関係やその会話の様子は女性のそれらとは大きく異なって、少し羨ましくなったということ。もちろん、一般化はしたくないし、私のステレオタイプなイマジネーションにしか過ぎないのかもしれない。でも、私がこれまで築いてきた交友関係や接し方とは明らかに違うと感じた。

RADWINPSの野田洋次郎さんと語らうラジオの回があり、2人は週3ほどの頻度でお酒を飲みに自宅に集まっていたらしい(収録当時)。音楽を聴いたり、歌ったり、お酒片手に語ったり。これは私の妄想だけれど、きっと会話が無くてもよし、くだらないことで盛り上がってもよし、心地いい気負いのない時間なのだろうと思う。野村さんがほかのゲストを招いたときの会話を聴いても、そのような感じがした。

明確に言い表すことは難しいけれども、私は女の子と話す際「傷つけてはいけない」と無意識に身構えているのかもしれない。特にその相手が「女の子らしい」とき。つねに笑顔でうんうんと話を聞いて、物腰柔らかな口調で話す。お店を決めるときも「えーどっちがいいかなぁ~どっちもいいよね~」とうだうだした会話を繰り返してワンクッションおく。

男友達がほとんどいないから実情はよく分からないが、男性同士の関係性はもっとドライに見える。常に笑顔で話さなくても無愛想には思われないだろう。淡々と語り合ったり、ときにはお酒を飲んで馬鹿騒ぎしたり。野村さんのラジオを聴くといわゆる男の友情をひしひしと感じ、私もそうなってみたかった、と少し羨ましくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?