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生活に”編集”というメソッドを取り込んで、視野と意識を拡張する。 #インターン募集

ウェブマガジン「greenz.jp」の編集者になって、今年で10年目。実はもともとこの道を自分の意志で決めたわけではない僕ですが、すっかり「お仕事は?」という質問に対して「編集者をしています」と答えるのに慣れ、また腑に落ちるようになりました。

とはいえ、「”編集”をする者」というこの肩書き。

昨今のテクノロジーや社会の変化で「編集」の対象は増えましたし、また、編集者を名乗るのに必要な検定や免許もないので、解釈はさまざまです。

(ある時、小学生の前で編集の授業をしたときに、「編集者ってどんな仕事をしている人だと思う?」と聞いたら、「YouTubeをつくる人!」という子どもたちが多数で驚きました・・・)

ここだけのフライング。

実は今年、僕は仲間とともに「実は現代人の多くは編集をしながら暮らしているのではないか?」という問いのもとで、編集者を自称していない人びとの仕事術を観察し、考え、学んでいく場をつくろうとしています。

この地球・社会にあるさまざまな資源を並べ、分類し、合体させ、自身の視座で新たな価値を創造する。それが僕の考える編集で、このフレームはコンテンツ以外にも、料理、ビジネスプラン、ファッション、家事、さまざまに使えるものです。

そんな僕が司る編集部が「編集インターン」を募集するのですから・・・うん、もう、壮大すぎて何が体験できるのかわからないし、ハードルが高くて大変そうに思われるだろうし。少し、みなさんに分かりやすく噛み砕かないといけませんね。

greenz.jpを中心に、いま、僕が編集をしてアウトプットしているものを書き出してみます。

・ひとつひとつのgreenz.jpで公開される記事
・年間複数本で構成されるクライアントとの連載企画
・信頼するエッセイスト、コラムニスト、ライターとの連載企画
・NPOグリーンズの運営
・作文技術を学びたい、ライター・エディターを目指す人に向けた授業の展開

この5つをどのように進めているかというと、

・計画(企画)をする
・取材をする
・書く
・会議をする
・完成物のクオリティを判断・確認する

になるのですが、こういった「何をするためにどんな積み重ねを日々しているか(TO DO)」という姿勢だけでは、読者や取材先やクライアントや自身の満足する結果にたどり着けません。

きちんとやるべきことを、効率よく精度高くしていたとしても。。。

では、何が抜け落ちてしまっているのか。僕が大事だと思うのは、そのときに取り組むプロジェクト(全体・完成形)、そして先に上げた5つのプロセスに対して、どんな態度でのぞむか。つまり在り方、TO BEです。

僕が編集者をするうえで、欠落させることのないように意識している態度は、この2項目です。

・いかに扱う事象・主題をいちばん「面白がる」存在でいられるか
・「伝えたい」という熱だけでなく、届けたい相手に起こる情動や思考に寄り添う愛・思いやりを持ち続けられるか

手の動かし方、アイデアを生む思考メソッドだけでなく、どう向き合うか。そんな学びを得たい方に、greenz.jp 編集部のインターンはおすすめしたいです。

greenz.jp 編集部にインターンとして加わると、一般的なウェブメディアの編集部会議では議題に上がらないであろうこともたくさん話し合う様子を目撃するでしょう。

そして、編集部のコアスタッフからお願いする依頼ごとや、「グリーンズでこういうことをやってみない?」というお誘いも、きっと広くさまざまな領域(※)のことになると思います。
(※)その内容は応募要項をご確認ください

そんなわけで、もしかすると、編集者を生業にするべく企画・執筆・編集・校正などに没入したい方にはミスマッチもあるかもしれません。

ただ、編集というテクニックを使って、この大きな世界を眺めてみようという心意気を持つ方々。

つまり、この地球・社会・自分自身にどんな資源があるのかと可視化し、並べ、合体し、視座を加えて価値を創造する。

そんな社会に対するワクワクする観察眼を取り戻す、痛快でマインドフルな編集者という生き方に出会いに来てほしいですね。

学生はもちろん、働き盛りのビジネスパーソンの方々、組織をリタイアした方、どなたも応募可能です。いちばんの応募条件は、世代でもジェンダーでも居住地でもなく、常に自分をアップデートし続けている「新しさ」を持っていること。

素敵な方々と出会えることを楽しみにしています。

応募ページは、こちら!


(編集・校正: greenz challengers community)

最後まで読んでいただきありがとうございます! よろしければチップや、仕事依頼もぜひご検討ください◎