スズキコウタ / 編集監督
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とにかく新しい機材やソフトを導入しまくっていて、その実験に明け暮れている音楽活動。とはいえ、習作をそのまま出しても、自分さえ聴かないので、既存の制作手法の中でちょこちょこ実験の経過を刻んで入れていくのがいいかなと思ってます。 TB-303のモデリング機と、TR-808のモデリング機。それらの音を、abletonで録音して、Ozone 10でマスタリング。ableton以外、今年に入って導入したものばかり。つまり、打ち込みとオーディオエディットをabletonで一切しないという挑戦。 この単純なミニマルパートを、どう、いまつくっている曲に散らせるか。明日以降にしよう。
BREATHE! (in the Air)
2010年に録音した曲のリマスター。2017年頃にミックスダウンをやり直していた時期があって、今回はその2017年4月1日のミックスダウンマスターを素材にしました。2011年に「Melting Pot」という名義でDJ活動をしていた頃の曲ですね。 息を思いっきり吸って吐く! それだけのことなんだけれど、2011年に発表した頃は原子力発電所事故による空気汚染の恐怖があり、今は別の事情で口を覆わなきゃいけない。 いま、聴いてみようと思いリマスターしました。OZONE 10 Advancedを基調に、Wavesのプラグインをいくつかと、abletonで少しオートメーションをしたものです。
Dubnika [2008 California Version]
2007年、大学生の頃にプロボノ感覚で後輩のつくる音楽を手伝うことがよくあって、これはその頃の1曲で、僕がピアノのループを弾いた上に、スケッチ・ショウのようなチリチリした音と、ダブ的な音響演出を彼らが乗せたんですね。 その後、2008年にアメリカに留学していた頃に、宿題を出さなきゃいけなくて。それで、このバージョンをつくりました。ギターシンセが暴れる音を乗せて、静と動のコントラストにしたもの。 これも2023年リマスター。大きすぎて歪んでいたベースを下げて、少しマキシマイズをして音をよくしています。最近つくっている楽曲と作風が変わらないというか、地続きというか。 このリマスターシリーズ、自分のアーカイブをきちんとAppleMusicなどで保管する意味で、続けていくかも。
"CLUBMUSICA" (KOTA SUZUKI REMIX / 2023 REMASTER)
2007年だったと思うんだけれど、ハンガリーのDJからmyspaceにDMが来て、自分の曲のリミックスをしてくれと頼まれたんです。それで快諾して、デジタルリリースもハンガリー国内でされたのだけれど、そのマスターが出てきたのでリマスタリングしてみました。 もう、マルチデータもきちんと残っていますが、今回はリマスターの範囲内で。 こういったダンスミュージックって、DJではたくさん使っていたけれど、実は僕自身でリミックスやオリジナルをつくることって、現在までほとんどありません。なぜかというと、シンプルに、家でゆっくり聴く音楽をつくりたいということなんですよね。両手の指で数えられるぐらいしかつくっていない。(DJ用にリエディットやマッシュアップをしたものはたくさんあったけれど) 2023年の音になったと思います。DJを現役でやっていたら、使ってみていたかもなあ。ぜひ、聴いてみてください。僕には新作のような気分です。 過去の自分の記事や音楽をリマスターすると、現在との違い・変遷・今後が見えてくる。16年ぶりに、過去の曲をいじっても学びはたくさんありますね。