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#編集後記 - 国際環境NGO団体グリーンピース「危険生物から感謝の手紙」

本日解説する記事:

これは、感謝じゃなく最終通告だ。渋谷に掲げられたヒアリからの手紙を、私たちはどう受け取ったか。


提案・企画:丸原孝紀(greenz.jp + POZI)

編集・企画:スズキコウタ

執筆:greenz.jp第二編集部メンバーによる合同執筆 -> スズキコウタ仕上げ

校正:greenz.jp第二編集部

記事製作原資:NPOグリーンズ(※つまり記事広告ではない)


コウタコメント:

一番最近、僕が比較的、自ら文章を書いたのはこの記事ですね。

これは気候危機に対するグリーンピースのキャンペーンを記事化して広げてほしいという、僕の尊敬する先輩でプランナーとしても活躍する丸原孝紀さんの提案を受けて実現した企画です。

丸原さんは、このキャンペーンに関わっていたんですね。だからより、リーチさせるためにお願いできないか、ということでした。

ただし、グリーンピースから掲載料をいただくことはなく、NPOグリーンズの記事製作予算から捻出しています。(とはいえ、第2編集部はプロボノチームで、僕は社員編集者なので、エキストラコストはゼロなんですが。)

もともと、若手の子が書くことになっていたんですけれど、なかなか着地点が見つからなくて悩み込んでしまい、僕が引き取って第2編集部=greenz challengers communityのメンバーの力を借りながら完成させたという経緯があります。

僕らが記事化に着手したとき、すでにHuffington Postが掲載済みの案件で、それと同じようなアプローチの記事を出すのは、情報の生態系を汚すだけの無意味な行為で絶対に避けたいというのが強いこだわりでした。

丸原さんからはグリーンピースの担当者へのインタビューも提案いただいてましたが、それはハフポスと代わり映えしないので、僕の中では一切選択肢になく。

むしろ、こういった、意地悪な言い方をすると「ありがちな社会課題啓発キャンペーン」を、編集者である僕や、その周りにいる才能あるチームのメンバーがどう受け取り、どんな解釈とともに読者にお届けするか。

つまり、取材先よりも書き手がより見えてくるものにしたかったんです。

そこでプレスリリースから抜き出せる情報をもとに、そもそもどういうキャンペーンなのかを前半に凝縮して書ききる。そのうえで、何千もの社会課題を取り扱う広告やキャンペーンを過去10年間目にしてきた僕らの感想や解釈を、編集部で行った座談会というアウトプットで掲載することを考えました。

それを第二編集部の会議で提案したときに、メンバーのひとりである、あいだきみこさんが

「これ、座談会よりも、手紙に返信を書いたほうがポップに仕上がるし、説教臭さや過剰な皮肉を生み出さずに済むんじゃない?」

と提案してくれたことで、一気に完成形が見えたんですね。

そのアイデアで会議参加メンバーがピンと来て、その場で、google documentsをひとつ新規作成して、全員で文章の断片を思いつく限り、いっぱい出したものを、僕が整えた。その結果が最後に掲載された返信の部分です。

もはや、誰がどこを書いて、誰の作品で、というのは誰にもわからない(笑) もちろん編集責任は副編集長の僕が担うんですけれども。

ZOOMで話しながら、google Jamboardやgoogle documentsを開いて、断片を出しまくる。その中から見込みがあるものを選び、磨いて整理整頓していく。それを複数人で行うのは、オンライン時代の楽しい共創かなと思っています。

ひとりでじっくり向き合うアウトプットもいいけれど、こういう創作も僕は好きで。というのは、編集者やライターって孤独な仕事なので(笑) 主宰している「作文の教室」という授業仕事でも、この手法を経験していただく時間を何度か盛り込んでいます。

ちなみにPVが18000ぐらいを3日間で集めるぐらい。思ったより読まれましたね。

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