遠く遠く離れていても 〜デザインチームからひとり離れて〜
セカンドファクトリー(以下、2FC)でUI/UXデザイナーとして活動している鈴木です。
2FCにジョインさせてもらってから早くも6年弱となりましたが、今年2022年の4月、実家のある静岡県に住居を移し、2FCの社員のまま新しい生活をスタートさせています。
弊社としても「より良い働き方を模索する上での試み」でのテストケースということもあり、4ヶ月ほど経った今、気が付いたことや感じたことをまとめておこうと思います。
経緯〜移住するまで
タイミングは突然に
日本がコロナ禍に入って2年目の2021年、妻の実家とわたしの実家の両方での大きな状況の変化、上昇する中古マンション市場という要因が重なり、横浜から実家のある静岡への移住を考えるようになりました。
こどもには中途半端なタイミングで転校というのが申し訳なかったので、ちょうど小学3年生にあがるタイミングの2022年4月から〜というのを一旦マイルストーンにおきました。
人生突然選びたくなったら最初に相談
「現実的に移住を実現できそうな算段がついたら…」という前提条件のもと、現在の住居をどうするか?も問題ですが、それと同時に会社への相談も可能性の段階から始めました。
この頃、コロナ禍に突入して社会的にも「働き方」が大きく変わり、ほぼ自宅でのリモートワークに切り替わっていたという現状もありました。
業務に支障はなさそうなものの、会社としてオフィスから遠く離れたところへ住居を移しても問題ないか?ということについては前例がなかったため、1年をかけてデザインチームや会社とも会話を重ねて、「テストケース第1号」として認められました。
テストケースということは、会社としては「どうやったら住むところが離れていても支障なく業務ができるか?」「そういう働き方を望むメンバーが他に出てきた場合に、うまく運用できる仕組みなどは構築できるか」などの課題について、フィードバックを得て次につなげたいという目的があるので、責任重大ですw
移住してみて
例えば車がいる(必要な)だけで
段ボール80箱という大荷物と、繁忙期+長距離の引っ越しの金額に大ダメージを受けながらも2022年3月末に無事引っ越しを終えました。
生活していくうえでの「変わったこと」をかんたんに。
Before:横浜
目の前が駅につながるバス通り。道路の先の目の前は公園、その先はちょいちょい畑の住宅街。
徒歩5分にホームセンター、マクドナルド、スシロー、スーパー、パン屋、コンビニ、オサレなレストランあり。
バス停が自宅の目の前。5分ごとに来る。
駐車場が機械式。しかも毎月お金がかかる。
車、あっても頻繁に使わない。
近所付き合い皆無。
物価って高かった?
コロナ禍になってマンションのネットが遅くなったような。
BBQ、焚き火ほぼ無理
平日ほぼ1日家で仕事してる
After:静岡
実家の周りはお茶畑。周辺の土地に家なし
車で5分行かないとコンビニない。でも車で5分圏内に大型ショッピングモール(ららぽーと)あり。もちろん車さえあれば横浜にあったお店は全部近くにある。
バス停歩いて10分、通常1時間に1本とか。基本バスは使わない。
駐車場は基本的にタダ。平置き便利すぎ。
車、無いと本当に生活できない。1人1台ないと不便。
近所付き合いもそうですが、町内会など地域への活動への参加や貢献が必要。
物価が安いイメージはそんなにない。ただ同じ値段なのにお魚や野菜が良いものが揃ってる感じはする。
BBQ、焚き火し放題と思っていたが、そうでもない。
帯域を分けないせいか、ネットが早い。
平日ほぼ1日家で仕事してる
あら?車と地域活動以外、あんまり変わらない?
よく都会から田舎に移住というと、まだ都会で消耗してるの?じゃないですけど「都会よりも田舎の方がこんなに良い!」という記事を良く見かけます。
わたしの場合は、「仕事での成果が支障なく出せるのがまず基本」「交通の利便性は基本気にしない」「地域活動はあった方が良い」という考えだったので、「あんまり変わらない」という印象でした。
現在の仕事のやり方
基本的にあまり変わっていません。
1日一生懸命に活動する。
横浜でのリモートワークと変わらず、基本は自宅の仕事場で仕事。
数多くあるミーティングはすべてリモート。
月に1回、新幹線で上京して東京のオフィスで全社ミーティングに参加。
大事にしたい事1:会社やデザインチームとのつながり
移住するにあたって、仕事の成果の維持は当然のこと、わたしが1番気にしたのは「会社」と「所属するデザインチーム」との「つながり」でした。
仕事のやり方そのものは、以前とほとんど変わっていないといえど、いままでは必要とあらばすぐにオフィスに駆けつけて、膝を付き合わせてコミュニケーションが取れました。
遠距離恋愛ではありませんが、環境が理由で、コミュニケーションの質が落ちて、つながりが薄くなってしまうと、わたしがそこに所属している意味も薄くなっていってしまう可能性があると思っていました。
対面で会話をする機会を維持すること
これは、リモートミーティングがメインになっていたことも助けになりました。インターネットを経由したカメラ越しですが、会社のメンバーや、お客様とのやりとりで、表情と音声を交換してコミュニケーションをとり続けることは非常に重要だと感じています。そのため、作業時間や効率だけを重視して会議を減らしすぎないように、極力ミーティングに出席するようにしています。
挨拶と近況
弊社では、リモートワークの制度を取り入れてから、毎日Teams上での「作業報告」をするというルールができました。
誰がどんな業務でどのくらいの時間稼働していたのか?というのは組織の管理上重要ではありますが、わたしはそれを「つながる」機会ととらえて、毎日始業と終業の2回、かならず挨拶をすることと、今日の意気込みや近況、1日にあった出来事などをつぶやき方式で共有するように意識してます。
リモートでも雑談
リモートになると、どうしても「ミーティング」は増える傾向にあるようです。でも、決まった枠でしか話ができないと、効率重視で必要なことだけ話して終わりがちになります。
最近、Gatherだったり、Slackのハドルだったり、Discordなど、オンラインですぐに声をかけられる環境も揃ってきました。「今日はこんな感じで仕事進めていこうか?」「今こんなことに悩んでいるのだけど…」「こんな良いことがあった」など、ミーティングまでいかないちょっとした会話の機会を、チャットやメッセージの連絡だけではなく、積極的に設けるようにしています。
自分から積極的に関わる
遠距離恋愛だと毎日の連絡が面倒になって、そのままフェードアウトということもよくよくありそうです。
チームでの活動などは「つながるチャンス」ととらえて、今まで以上に積極的に関わりたいと思うようになりました。
大事にしたいこと2:結果や成果により向き合う
QOLやワークライフバランス、ワークアズライフのような組織で働くメンバー側から見た観点も重要ですが、会社からしたら「遠くで活動していてもきちんと結果や成果を出してくれるかな?」という不安は一定あるのではと思っています。
企業でのリモートワークの導入が進んだここ2年くらいで出てきた課題として、「リモートワークで何をしているかわからない」「顔が見えない」といったことがある分、自身の活動としてより伝わりやすい「結果」や「成果」というものに一層向き合わないといけないと感じています。
双方で信頼を築き続けるからこそ広がる選択肢
どこにいても「今までと変わらず結果や成果が見える」ことで、会社やチームのメンバー、そしてお客様からの「信頼」を得られます。
信頼が得られることで「このひとだったら、どこにどういようとも安心だ」につながり、結果的に「働き方の選択肢」が増えていくでしょう。
これはリモートでもリアルでも同じようなことが言えるのかなと思います。
自分にかけてもらう「期待」とそれに答えることで得る「信頼」これがぐるぐる回っていけるように、活動していきたいですね。
セカンドファクトリーでは仲間を探しています!
一緒に新規事業開発やプロダクト開発の現場で、クライアントと一つチームのメンバーとして「考えると作るをともに」、また自分たちの生き方や働き方を模索する、仲間を探しています!
まずはお互いの自己紹介など、簡単なミートアップも常時行なっていますので、お気軽にお問い合わせください!
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