誰でもないあなたへ こんにちは。 この文章は特定の誰かに宛てたものではなく、ただこれまでの人生で考えてきたことが形として存在するために書いた文章です。意味など元より無いものです。したがって、ここで書くことは決してあなただけに言っているわけではない。ただ私が覗き見た世界。そこだけは忘れずにいていただければ幸いです。 生きていると幸せで堪らない瞬間が幾度となく押し寄せます。これは精一杯生きる人へのご褒美のようなものでしょうか。 どうしてこんなに空は美しいの どうしてこんな
「もう死にとらわれるのやめたら」 「諦めて生きる方向にしたらいいと思う」 そう友人に言われました。 頭では理解できたその言葉が私の胸を突き刺し砕け散りました。 死にたい時に手を差し伸べてくれた優しさが走馬灯のように駆け巡り、この言葉は偶然などではなく必然なのだと感じました。 そして些細な理性の一端を打ち砕くには十分な言葉でした。 死にきれない夜を何度も超えた先に何かが待っているのを信じて耐えたあの夜、 私は死に囚われていました。 友人の言葉は真実です。 しかし私には鋭利でし
後悔してることがたくさんある 戻れないという現実に嗚咽する もう遅いと肩を叩かれる 肩を叩いたのは死だった 振り向いたら死がすぐそこに立っていた 私の頬の涙を優しく指で拭って 微笑み返してきた 一緒に旅に出よう そう死が言うものだから つい微笑み返し 一緒だねと答えた 一緒だよ 死が答えた
ウィスキーの氷が溶ける音がした きっと私が生きるこの日々も ウィスキーの氷のように溶けていくんだろう わかっていても哀しいものがある 今までの人生はどうだっただろうか? 誰かを大切にできたろうか? 誰かの大切になれただろうか? あまりに唯物的で目も当てられない 私の人生はウィスキーの氷だった
「自分は自分の人生の観客です」 昨年受けた授業の講師が、そう私にコメントをくださいました。 自分は自分の人生の観客。 生きているとどうしても主観が邪魔をしてきて、もがいて、もがいて、また立ち上がって、苦しくなって、何をどうすれば良いかわからなくなってしまう。 それでも先生の言う通り、観客でいられたら 人生の観客でいられたら 私たちは、もう少し楽に生きられるのかもしれません。 とてつもなく悲しいことがあなたに起こった時 笑顔あふれる優しい時間が訪れた時 少し、自分から離
死んだ後の世界を思い描いてる。やっぱり、死んでしまった方が生きているより魅力的に思える。これは今、自分が精一杯生きていないからなのかもしれない。 私が死んでも変わらず朝日が昇る。春の日差しは私以外に降り注ぐ。日が暮れて、街が眠る頃、そういえば私は死んだのだと思い出す。 きっと涙してくれる人は多くないけれど1人や2人はいると信じたい。私は私以外にどんな私として映っていたのだろう。 私が死んだ後の世界を考えている きっと何も変わらない 日常が続いて、有名人の訃報朗報世界情勢
海について考えている。広い大きな水。どこまでも続いていて、塩っ辛くて、青く、大きな音を立てる。巨大な母体のよう。誰かが流した悲しみの涙と、嬉し涙を、全て混ぜ込んでしまう。優しさで人を慰めることもあれば、猛威をふるって人を谷底まで突き落とすこともある。海よ、どうか、悲しまないでおくれ。あなたのその悲しみが喜びへと変わるその日まで、一緒に生きよう。
私がすぐに死ぬとしたら謝罪と感謝を口にしよう 今まで出会ったすべての人にありがとうを伝えよう 傷つけてしまった人にごめんなさいを言おう 笑い合った日々には微笑みで返そう 今死んでしまうのなら今好きなものを思い返そう あの日泣いたことを恥ずかしがろう 傷つけられた言葉には正しさを言い返そう もう死んでしまうのなら涙を流そう 赤子の時と同じように、世界を涙で満たそう そして酸素を吸い込んで めいっぱい生きよう
何度も絵に救われた人生だった 絵をみるために生きていたよ この数年 息を飲み 心揺れ 苦しく そして美しかった 眩しかったよ 絵の具の明るさは 輝きは 海の光とも 星の光とも 目がくらむと 次第に自分の小ささに 恥じ 虚しさ 孤独 川の流れのように押し寄せる後悔 そして 見たこともない景色への憧れ 人々への共感 失うことの悲しさ 小さな希望 熱い眼差し つながる 時間も場所も全てを無いものとして 意味などそんなもの必要が無い 声に出す必要もない ただ絵から伸びてきた手が心に触
行きには積もっていた雪が 帰りには溶けていたりするだろう そんな風に日々を溶かして 僕らはどこまで行けるのだろう きっと少しの違いなんだ この目に見える景色ってのは 変わっていくのは僕たちのほうだった 流れ流れ行く胸中の 焦燥だけで春を待つ 行かないで行かないで溶けて行かないで 春なんかを連れてこないで 流れ行くその水は 雪解け水か いや 僕の涙か
上を向いて仰向けに飛び降りたら、最後に見る景色は空になるのか 最後の最後まで空は綺麗だなんて思うんだろうか
2023.10.25 遺書を書いてる私の気持ち 手紙書いてる私の気持ち 書き損じ捨てる私の気持ち 昔思い出す私の気持ち 未来思い描く私の気持ち あなたの気持ち考える私の気持ち 涙流した私の気持ち ポストカード添える私の気持ち 写真載せる私の気持ち 文字に起こした私の気持ち 気持ち追い越す私の気持ち 何も苦しくないと書く気持ち 幸せでいてと書く気持ち 笑っていてと書く気持ち すべてさらって 逃げ出してしまいたいと言う気持ち こんなの見ないでという気持ち 伝われば良いという気持
祖母の家の玄関口には 真っ赤なゼラニウムが咲いていた 身を寄せ合う花弁 みんな一緒に冬を越すのだろう 少し羨ましい 誰かと隣にいる花弁が少し羨ましい 花言葉を調べると 「信頼」 「君ありて幸福」 「あなたがいて幸せ」 君ありて幸福 そうだ ただいるだけで、なんて書いた詩人もいる あなたがいなきゃ何にもならない あなたがいるから幸せなの 今この文章を読んでいるあなた あなたがいて幸せです あなたにもそんなあなたがいることでしょう そんなあなたを心に思う時 その時はきっと 赤
耐えるしかない そう言われました なんとか耐え凌げば次の日には楽になる 辛い夜を音楽や動画を見て耐え凌ぐ 眠って朝が来て そこまで耐える 耐えましょう。 耐えましょう。 耐えましょう。 もう疲れてしまいました 朝が来るたびに 昨夜死ねばよかったと思う そんな日々に耐えなければいけないなんて いつまで耐えれば良いですか? 28、29歳になって脳みそがやっと落ち着く? そんなの そんなの キツすぎます あなたには短いかもしれない それでも私には長いです そして何より 疲れて
電車 山手線外回り 座席に座ると、向かいの席の足元奥にレッドブルの空き缶が転がっている きっと誰かが放置した、空き缶 数駅過ぎ、列車はカーブ 転がってくる空き缶 隣の席のお兄さんの足元に転がりつく また数駅過ぎ 目的の駅に到着 私が立ち上がるとそのお兄さんも同じ駅で降りるようだった 向かいに座る男性が、なにやらお兄さんを見ている なにかと思い隣を見ると、足元の空き缶を拾って立つお兄さん みんな見てた みんな転がるの見てた お兄さんの空き缶じゃないのみんな知ってた それでもお
2023.12.7 タイではゆっくり人が過ごしてる、ゆっくり生きても良いんじゃない、って話を聞きました なぜか泣きそうになった ゆっくり生きても良いのかな 私もゆっくり生きたい ゆっくり生きたいよ