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海について考えている。広い大きな水。どこまでも続いていて、塩っ辛くて、青く、大きな音を立てる。巨大な母体のよう。誰かが流した悲しみの涙と、嬉し涙を、全て混ぜ込んでしまう。優しさで人を慰めることもあれば、猛威をふるって人を谷底まで突き落とすこともある。海よ、どうか、悲しまないでおくれ。あなたのその悲しみが喜びへと変わるその日まで、一緒に生きよう。

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