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絵の声

何度も絵に救われた人生だった
絵をみるために生きていたよ この数年
息を飲み 心揺れ 苦しく そして美しかった
眩しかったよ 絵の具の明るさは 輝きは
海の光とも 星の光とも
目がくらむと 次第に自分の小ささに 恥じ 虚しさ 孤独 川の流れのように押し寄せる後悔
そして 見たこともない景色への憧れ 人々への共感
失うことの悲しさ 小さな希望 熱い眼差し
つながる 時間も場所も全てを無いものとして
意味などそんなもの必要が無い 声に出す必要もない
ただ絵から伸びてきた手が心に触れてくる
今だけを見ろと
静かに諭す

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