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教育に携わる人へー冒険の書-AI時代のアンラーニング-


雑談


早朝、布団にくるまりながらも日が昇るのが早いので、目覚めが早いです。僕の体はよくできたもので、外が明るくなるタイミングで目覚めるようになっています。だからこれからの時期はたぶん毎日5時とかに目が覚めるんですよ。(逆に冬は本当に毎日が戦いです…。)さて、ゴールデンウィークも折り返しを迎えました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

Voicyで紹介された本「冒険の書-AI時代のアンラーニング-」


毎朝、通勤の車の中でVoicyを聞いています。学校の先生の話を聞くときもあれば、経営者の方の話を聞くときもあります。その中で「グロービス経営大学院」のVoicyチャンネルがあり、毎日聞いています。そのチャンネルでは、おすすめの書籍と題して、スピーカーの方が最近読んだ書籍でよかったものを短くわかりやすく魅力を話してくださるのです。そこで紹介された「冒険の書-AI時代のアンラーニング-」がとてもおもしろそうで、通勤中の赤信号で即買いしました。今まさに読んでいて、半分ほど読み進めました。中間考察ということで、読みながら考えたことをまとめていきます。

概要


著者が孫泰蔵さんということで、あの孫正義さんの弟です。ビジネス界でもバリバリの方が教育をテーマに書いてくださっているところが非常におもしろい。さて、この本は「学びとは」というところから現在の学校教育で行われている「学習」と本来あるべき姿の「学び」が過去を生きた哲学者や教育学者の考え方をもとに記されています。僕自身が学校現場で働いていますが、僕も現在の学校教育の問題だと捉えていることや本来あるべき姿の「学び観」が非常に近いものがあったため、首を大きく縦振りしながら読めています。

本来の学び


本来子どもたちは遊びながら学ぶ。これは教育学者の苫野先生も仰っておられることですが、本著でも記されており、僕自身も大変共感することであります。生まれてから幼少期を過ごす子どもたちは見るものすべてが新鮮で、日々遊びを通して手触り、匂い、味、音、色などを五感を通して学びます。もちろんその子どもたちは「学んでいる」という自覚はなく、ただただ楽しい、その一心であることは誰もが考えることであります。

現在の学び


ただ、義務教育という既存の学校教育が始まり、突然「学び」が「教わる」ものになってしまいます。今までは自分の思うままに過ごし、学んできた子どもたちが半強制的に学ぶことをさせられるようになるのです。(もちろん我々教師は楽しく学習してもらうためにトーク力を磨き、教材を作り、研究するのですが。)すると、子どもたちの中で「学ぶこと」が「勉強すること」となってしまいます。そして、教師から課題が与えられないと学べない子になってしまう。これが現在の日本の学校教育システムだと思います。

本著の記す学び


では、孫さんはどのように考えておられるか。それは、学校教育システムによって学びを区切るのではなく、生まれた時から死ぬ時までの人生の中で、遊び、学び、働くを好きな時に好きなように選び、取り組めるシステムの構築です。もちろんこれを読んだ時にはそんな簡単に実現するものではないことは誰しもが思うことではありますが、それでも今の時代を見た時に理にかなっているなあとも思いました。だって僕自身も今でも学びたいときに学び、遊びたいとき(最近は遊びに興味が無いので、遊んでいない時期になるのかも)に遊び、働きたいとき(これは半ば強制的に出勤していますが)に働く生活をしています。そしてそれはとても豊かな生き方だと今僕が胸をはって言えるからです。

分かり切った事実だけど


時代は変わりました。たったここ数年切り取っただけでも大きく変わりました。10年前にはスマートフォンなんてものがこれほど生活を変えていくものだとは思いもよりませんでした。AIの進歩は誰もが目を見張るくらいです。メディアアーティストの落合さんは大阪万博で仕掛けるものについて「今の技術でできるものではなく、万博が開かれる前日にできる最先端の技術を使ってやる」とさらなる技術の進歩を予知して考えておられるそうです。だからこそ、学校教育も大量生産大量消費時代の形のものではなく、流行に左右されない不易な学びの形を再定義し、実現していく必要があるのではないかと感じるのです。

まあ面白いので


是非読んでみてください。教育関係者はぜひ!では残りのゴールデンウィーク楽しみましょう!今日も感謝を添えて。

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