もうすぐ誕生日だし。と言いながら買い物をする～vintageとの付き合い

プレゼントをした事もされた事もあまり無い。何故って友達が少ないからだ。
終ワッテイル話から入ってしまったが、欲しい物は自分で買う方が気楽で楽しい。

先日たまたま観た番組で、芸人ロッチのコカドさんがもの凄く良い事をおっしゃっていた。
「よく自分にご褒美って物を買うけれど、僕は嫌な事があったり失敗した時にそれをポイントにして、３ポイント貯まったらアレを買おう、とか決める。」
・・なんて素敵なマインドだろう！
コカドさん曰く、芸人さんのエピソードトーク貯金から派生した考えなのだそうで、嫌な事があった時に「ポイントが貯まった！あと１ポイントでアレが買える！」と思うと嫌な事の傷を浅く出来て一石二鳥らしい。早速！真似るつもりでいる。
が、そういえば、私はよくある「もうすぐ誕生日だし」マインドですでに物を買ってしまっているので、併用したら買い物しすぎではないか・・？

誕生日７カ月前　～vintageガラス

購入は稀だが、ユーズド物を見るのが大好きだ。
その理由のひとつとして書くが、現行物で、名の知れたブランドの１万４千円のサマーニットを買った。サマーなので１回着て洗濯したら、編みがパラパラとほつれて二度と着られなくなった。もはや現行物だろうが古着だろうが今のアパレルは同リスクね・・と改めて思えた衝撃だった。

チェコ共和国で１９００年代初頭までしか作られていない、サフィレットというガラスがある。その製法は判明されておらず、その後は類似品（サフィリーン）しか製造されていない。
その為、サフィレットはガラスであるにもかかわらず、それを使ったアクセサリーはユーズドしか無い、アンティークとなりつつある。
色合いが大変好みで、トップレベルの物でなくても全くいいから１つは欲しい、と思っていた。
このサフィレットガラスルースを用いてオリジナルアクセサリーを作る人も多く、それを見つけた時、この「もうすぐ誕生日だし」が発動された。
身に付けるものなので写真を出せないのが残念だが、誕生日の７カ月前に２万円ちょっとで購入した。

誕生日５カ月前　～古着とボタン

寒がりなので、春先や秋口は１日の気温差に注意している。
以前も書いたが、正統派な威力を放つ？紺ブレや、ライダースジャケットや、トレンチコートが苦手だ。ラインがカチッとして高見えする物であればあるほど、ロボット味が出る気がする。
そんな私は紺じゃないブレザーや、黒じゃないライダースや、ふわふわっとしたトレンチ風コートを、春秋の羽織りに選択している。これらは定番じゃないので、出会いの頻度は低くなる。
だから出会いを逃すわけにはいかない。誕生日の５ヶ月前であってもだ。
古着屋さんで、瞬時に購入を決めた春秋コートがあった。
襟の仕様もボタンの仕立ても所謂トレンチ型とは異なるが、ラグランスリーブ・アームストラップ・ヨーク・インバーテッドプリーツなどはトレンチ風でもあった。

何より、一目惚れしたのはボタンだ。
９０年代で消滅したアメリカのブランドらしいけど、ボタンはオリジナルなのかな？そこを聞き忘れた・・聞けば良かった。
デザインボタンで可愛らしく、素材もプラスチックじゃないかもしれない。

ヴィンテージボタンたち。
アクセサリーにしたりコレクションする人もいるが
私はボタンとして使いたいので
サイズ検索できるサイトが助かります

私自身が実は、現行服のボタンをヴィンテージボタンに付け替える遊びをするので、もしかして前所有者が付け替えた？とも思った。
けれど、箇所によって大小違うサイズの同ボタンで、チカラボタンも付けていて、凝っている。
取れて紛失したら悲しいので、着る前に補修をして着ている。

誕生日３カ月前　～復刻画

１年くらい悩んで買った。

周りの写り込みを避けて、今だけここに置きました
そのせいか写真がボケました

歌川広重・東海道五十三次「神奈川 台之景」復刻。
歌川広重は言わずと知れた江戸の浮世絵師だが、(例によって私は)広重も浮世絵も特に詳しくはない。NHKの日曜美術館を観るのは好きでも、なんなら日本画の回は上の空だ。
が、浮世絵の中でも初代広重の風景画を、ずっと好いなと思っていた。

グッズに対して割とセンチメンタルなので、自分にとって意味を持つこの絵を、シリーズの中から選んだ。
年齢を重ねる毎に、地元の風景に郷愁を強く持つようになっている。
不思議で嫌いじゃないこのノスタルジックな感情も思い出になりそう、というのが購入の後押しになった。
ではなぜ１年迷ったのかというと、絵という性質を考えた時、私の死後、家族が困るのではないかと思ったからだ。私の好みと家族のそれが同じとは限らない。
というわけで何処かにこの絵が出品されていたら、もしかしたら私は死んでいるかもしれない。よかったらご購入ください。
・・着地がなぜか意図せず、オカルトっぽくなってすみません。