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タイ国鉄の車窓から

ある日、タイはバンコクのトンブリ駅から
カンチャナブリ駅までタイ国鉄に乗りました。

片道3時間。
合計6時間の旅。日帰りで。

そのときに見た景色をnoteに書きたいと思っていたので
そのときに書いたメモを見ながら書いていきたいと思います。


↓参考までに
切符の買い方のような記事。


朝はトンブリ駅を7:45発の電車に乗る。
朝のラッシュなのか、朝から活気があるのがバンコクなのか
駅付近の活気がものすごい。



朝から元気なバンコクの朝(7:30ごろ)



道路を渡ったらもう駅なのに
信号もなくて
車とバイクがひしめき合っているので
なかなか渡れない。

バンコクはどこでもそうだけれど
車やバイクの交通量が多すぎるのと
日本の交通ルールと何かが違うのか
道路を渡るのが日本人の私にとっては少し難しい。

この日も目の前が駅なのに
渡るタイミングを何度も逃してしまい
「あー!勇気を出して渡れない私日本人!!」
と訳のわからない劣等感を抱いてしまう。

結局、道路を走るバイクに乗るおばちゃんが
快く私に道を譲ってくれて
なんとか駅に辿り着くことができた。

滞在先のホテルからトンブリ駅まで
私は徒歩で向かいました。
アクセスが悪く40分ほど歩きました。
朝から大運動ですが歩くのは好きなので問題ないです。笑

道すがら
オレンジ色の袈裟を着たお坊さんに
おばさん二人が手を合わせて拝んでいました。

とっても新鮮な光景でした。
人がお坊さんに拝む姿を見たのは
2週間の滞在期間でその一度のみでした。



電車に乗り込む。
切符は3等車のみだけど
切符に「3等車」と書いてると
ほかの等級の車両がある気がしてしまう。

下の方に Class 3(3等車)と書いてある


駅員さんに
「どの車両からでも乗れますよ」
と言われるので目の前の入り口から乗ります。

電車はドアがない。窓もない。
バリアフリーとは到底呼べない電車、
まあまあ高めの段をのぼり席を探す。

かちこちの木のシート
気持ち程度にクッションの入ったシートなど。
車両によってシートが違います。
同じ電車なのにこの雑多な感じ、嫌いじゃない。

上述の通り窓がないので
(窓がないというかデフォルトで全開)

スコールに降られないことを祈って。


電車は混んでることを予想していたけれど
そんなでもなくて

大半は現地の人で
数人の欧州系バックパッカーと
顔平たい族の、私。

私の後ろの席に座る会話を楽しむおじさんたち。
朝から陽気で楽しそう。
私もこのぐらい陽気に生きたいなあ、なんて。

でも、楽しそうに聞こえるのは
私がその言葉を理解していないからかもしれないなあ。
知らないこともいいもんだなあと呑気なことを考える。


電車は定刻通りに出発。
バンコク市内はのんびり、のーんびり走る。
このペースで走り続けていったいいつ
カンチャナブリに着くのだろうかと少々不安になる。


こんな感じで窓全開です。


途中駅で制服を着た男子中学生か高校生が乗車。
バンコク市内を走る地下鉄の類(MRT, BTS)ではなくて
国鉄で通うってなんだか風情があるなあと思う。

バンコク市内を抜けると徐々に速度を上げる鉄道。
私の不安は杞憂に終わりました。ほっ。

窓は全開なので
すべての空気が私をめがけて飛んでくる。
暴風である。

幸い
サングラスとマスクをしていたので
それらをしていないよりは暴風を防御できていた、と思う。

両方をしていなかったら
口も目も開けられていなかったはず。
それでも目はしぱしぱするし
呼吸も少し大変だったけど。


それなら窓を閉めればよいのだけれど
窓の閉め方がわからない。
いや、正確にはわかる。
近くの席の人が自分の席の窓を閉めていたから。

でもその動作がとってもかたそうで
外国人でひ弱な私には到底できそうにないと判断し



片道3時間
暴風を全力で浴びることにしました!

目と鼻、口は防御できたのでまだよかったものの
髪の毛は全部持って行かれて
帰るころにはカピカピになりました。

最初は手櫛でといてなおしていたのだけれど
それもだんだん億劫になってきて
というかといても絡まっているし
風の思うままに任せました。


ホテルに帰ったあと、
念入りにトリートメントをしてあげました。

タイのセブンにも売っている
このトリートメント、香りもいいのでおすすめです。

セブンイレブンで12バーツ(50円ほど) 3回ぐらい使える量でした。


電車が郊外に行くにつれて
家の感じも変わっていくような気がして。
バンコクでは高層マンションや
小さなブロックが並ぶおうちだったのが
2階建1軒家みたいなのが現れてきて。

都市部では見ることのなかった
実がたくさんなったバナナの木や
椰子の木が視界に現れてきて。

「おお!南国だ!」
という感想も一瞬のもの。
その景色にもすぐに慣れてしまうほど
バナナの木と椰子の木だらけの景色が続きます。

ちなみに電車は窓全開のため
冷房なし。

でも、髪の毛が全部持って行かれて
カピカピになるほどの暴風なので
もはや涼しいぐらいでした。
気温は30度ほどでしたが
汗をかくことはありませんでした。

たまに
フルーツや飲み物を乗せた大きなかごを持ったおばさんが車内を歩き回る。

新幹線の車内販売や
飛行機のCAさんとは似ても似つかない、
というか、普通のおばさん。

こういう人たちは
国鉄に雇われているのか
許可を得て販売しているのか
それとも勝手に販売しているのか
とても気になるところ。

だけど、彼女たちから食べ物や飲み物を購入する乗客が
ちらほらいるので違法ではないのだろう。


外から
最近草を刈った匂いがしてくる。

実際には見えないのに
脳裏に浮かぶのは
円盤状の草刈機。
匂いの記憶ってすごいなと感心する。


途中で止まった駅で
通りすぎる電車を見送る親子。
お父さんとお母さんにそれぞれ抱っこされて
私たちの乗る電車に手を振るこどもたち。

かわいくて思わず手を振りかえす。

カンチャナブリが近づくと、再び街の活気が現れてくる。
それなりに交通量の多い道路、
制服を着た女の子3人で1台の原付に乗っている。
私にとって、不思議な光景。

そんなことをメモに残しながら
外の景色を楽しみながら電車に乗っていたら
あっという間にカンチャナブリについた。

窓から入る風はほぼ強風で
呼吸もしずらいほどだったけれど

強風ながらも心地よくて
日本でも青春18きっぷとかかって
日本で電車旅もしてみたいな〜なんて
思いました。


定刻に出発、
定刻に到着した
トンブリ駅→カンチャナブリ駅の旅でした。

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