とあるスタートアップ企業の熱量と成長の源とは?モチベーションが続く組織
こんにちは月間1,000万PVのアマチュアサッカー情報サイト運営、大会ライブ配信を手掛ける株式会社グリーンカードの統括副編集長江原です。
こちらのnoteでは2016年当時パート社員として入った私が、福岡県の端っこ「糸島」の会議室で代表の羽生、社員2名、東京在住の完全リモート敏腕メディア事業部責任者の水下、という最小部隊編成の中で、
スタートアップ企業が大きくなっていく過程を共に歩み、
目の当たりにしてきたことを基に、
若手起業家さんベンチャー企業/スタートアップ企業の経営者さん、
またスポーツビジネス界で働きたい方へ経験を元にお話ししていきます。
(※内容は会社の見解ではなく、個人の感想・見解です。執筆は会社の許可を得ています。)
主な内容は・多くの起業家さんが気づいていない人材活用・登用法・グリーンカードのユニークな組織づくり。
働くことが楽しい!自然ともっと働きたくなる会社にするには?など。
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<グリーンカードの組織の成長履歴>
2016年当時の布陣:代表、社員2名、東京の敏腕編集長、パート社員江原+全国のライター約20名
2022年現在の布陣:代表、社員17名(東京の敏腕メディア事業部責任者、江原もここに含まれます)、全国のライター約40名
前回のnote
良い人材が見つからない!とお悩みの起業家/スタートアップ企業さんへ 採用すべき人材は◯◯にいます。
6年で月間180万PVから月間1,200万PVのサイトへ
前回のnoteでは株式会社グリーンカードがどんな人材を活用しているのかお話ししました。
6年前にグリーンカードで働き始めて、熱量の高い人がたくさん集まり、わいわいと活発に活動している様子に、心底びっくりしました。
その秘密の源は全国に散らばるライターさんたちを束ねていた、東京在住のメディア事業部責任者水下の熱量の高さにありました。
当時株式会社グリーンカードが手がけていたのはジュニアサッカーNEWSというアマチュアサッカーの大会や進路の情報サイト一本でした。
私がライターとして働き始めた2016年の11月はジュニアサッカーNEWSがサイトリリースから2年目だったと思います。
この時の月間のPVは約180万PVほど。月間の訪問者数は約34万人。
それが昨年度の2021年11月には、月間約1,200万PV、訪問者数約228万人。
実に6倍もの規模に成長しました。
この間、私自身は2017年10月よりジュニアサッカーNEWS副編集長、2019年4月より統括副編集長として関わってきました。
今回は、グリーンカードがどのようにしてこれだけの規模のPVを出すような組織へと成長できたのか考察してみたいと思います。
私の中に圧倒的やる気が生まれた瞬間
私がグリーンカードで働き始めた頃、初期のライター網が出来上がる頃でした。
一番初めは、私も在宅ライターとして登録し、活動を始めました。
当時は在宅ライターはまず編集長(当時)の水下が一手に研修を担っていました。
やりとりは全てメールで、作業の指示ややり方も全て文字でのやりとりです。
「作業の量や正確さ、速さ、レスポンスの早さによって評価が決まります」と言われ、研修が始まりました。
そのようにはっきりと評価軸を提示されると、燃えるタイプの私は、小学生の息子が学校に行っている間や、夜、息子が寝た後、猛烈に案件をこなしました。
「できました!」
と納品すると、
「迅速かつ丁寧な取り組みありがとうございます。内容はここはこうで、ここがこう、このように修正してください」
と、水下よりすぐに返事がきます。
「もう返事が来た!」という驚き。
負けじ魂に火がつき、私もすぐに修正して返します。
「できました!」
またすぐに水下から返事が来ます。
「すごいスピードで仕上げてくださって本当に助かります。ありがとうございます!内容も素晴らしいです。」
褒められた・・・。
今思えば簡単な単純作業です。
けれども、主婦は普段褒められることがありません。
家事や子育てはどんなにスピーディにやっても、どんなに工夫を凝らしても、誰も褒めてくれません。
(世の中には褒めてくれる旦那様もいるとは思いますが)
私の中に「もっと褒められたい!」そして「もっと役立ちたい」という気持ちが芽生えた瞬間でした。
なんと簡単な・・・単純すぎるだろ・・・
そう思われますよね?
本当にそうだと思います。
けれど、それほどまでに主婦の毎日は「やって当たり前」の世界なのです。
子どものお世話は当然当たり前のことです。
子どもは都度都度「ありがとう!」なんて言いません。
むしろ
「手の込んだものを作ったのに食べずに寝ちゃった」
「夜早く寝るように昼間公園に連れて行って思いっきり遊ばせたのに、夜になっても全く寝ない」
など、子育ては「感謝どころか、思惑通りに進まないことだらけ」です。
子どもにはそれが当たり前で、可愛い笑顔や微笑ましいやりとりなど見ているだけで愛おしい存在なのですが・・・
それが当たり前、という生活をしている中でいただく
「ありがとう!」
「あなたのおかげで助かった」
の言葉・・・・。
大袈裟かと思われるかもしれませんが、胸がいっぱいになりました。
もっともっと仕事をして喜ばれたい!
という圧倒的なモチベーションに包まれ、水下編集長に「何かできることありませんか?」と聞くようになりました。
四人くらいの研修を同時進行でしていた水下は、
「案件をシートにしておくから、空欄のものはどんどん名前を入れて取っていって構いませんよ」
というシステムにしてくれました。
圧倒的モチベーションに包まれていた私は、
隙間時間はかかさずパソコンにかじりついて「大量の案件を」「ひとつもミスをしない」意気込みで取り組みました。
しかし、びっくりすることに、他の研修ライターもかなりのスピードで案件を取っていくのです。
その方たちに遅れをとるものか、とますます力が入りました。
この時、一緒に研修をしていたライターさんたちは今でもグリーンカードのエースとして活躍しています。
あの時の、前向きな圧倒的モチベーションは二つのものの化学反応だったと思います。
・主婦の「誰かに認められたい」気持ち
+
・小さなことでも「ありがとうございます」「助かりました」「素晴らしいです」という水下の誠実な対応と褒め言葉
もしかしたら、普通に他の会社でお仕事をしている方たち(男性も女性も)は、これくらいのことでは圧倒的モチベーションに繋がらないかもしれません。
けれど、主婦の中にはこのような対応をしてもらうことで、毎日の生活にハリができたり、やり甲斐を感じられたりして、結果その会社や仕事が大好きになる方が少なくないのではないかな、と思います。
子育て世代の女性を活用したい企業に知っておいてほしいこと
いかに圧倒的モチベーションを持った主婦を集められるか、そしてモチベーションを維持できるかがポイント
こうして圧倒的モチベーションに包まれて、私のグリーンカードでのお仕事がスタートしました。
本格的にライター作業を開始して分かったことは、グリーンカードには私の他にもたくさん圧倒的モチベーションに包まれているライターさんばかりが集っていた、ということ。
そしてポイントはただ主婦を集めた、ということではないのです。
圧倒的モチベーションを持った主婦が集まり、そのモチベーションを何年も継続している、ということなのです。
これは、代表羽生がライターの研修や管理を水下に一任し、水下自身が高い熱量で仕事に取り組んでいたため、その空気に感化された新人ライターたちが次々に入ってきたからではないかなと思います。
社内に使い勝手の良い「LINEワークス」が導入されたことで、この空気が加速したように思います。
北海道東北エリアに始まり、関東北信越、東海、関西、中四国、九州沖縄というエリアごとのグループがあり、その中に責任者と所属ライターという組織構造になっています。
子どもたちが登校した後、LINEワークスでのトークが活発になります。
責任者さんからの伝達、ライターさんからの報告に混じって、
「ここがわからないのですが・・・」
と誰かが呟けば、同じグループでその時稼働している誰かが
「あ、それはね・・・」
と教えに登場する。
時にはスクショや画像を使って説明してくれる。
わからなくて作業が止まってしまう、ということがありません。
みんな隙間時間に稼働しているので、早朝でも夜でも、自分の空いた時間に仕事をして、わからないことがあれば、同じような時間帯に稼働している誰かが返事をしてくれる。
「できる人ができる時間に」
のマインドです。
長続きのポイントは「できる人ができる時間に」を実現するチームワークづくり
やりとりの合間には
「今日はお昼から学校のPTA作業に行ってきます!」
や
「送迎に行ってきます」
「病院に連れていくので、また夜やります」
「そろそろ晩御飯の準備にいきますね、ちなみに今日は鍋。」
などなどの気楽なトークが飛び交います。
男性ライターさんもいるのですが、8割はお母さんライター。
そして多くのお母さんライターは
・子育てに熱心で、子どもが小さいうちは子どもへの関わりを減らしたくない
・学校行事にも積極的に参加したい
・習い事やサッカーの送迎や応援も楽しみの一つ
・PTAなどの役割も可能な限り協力する
・けれども社会とのつながりも持っていたい、無理のない範囲で仕事がしたい
こういう方が多いように見受けられます。
ですから、LINEワークスのトークには
「子どもが怪我をして泣」
「熱を出したのでしばらくお休みします」
「試合の応援に行ってきます」
「保護者会行ってきます」
こうした書き込みに
「大丈夫、お大事に。」
「大変だよね、お母さんも無理せずしっかり休んでくださいね」
「試合応援頑張って!」
「PTAお疲れ様、役を引き受けてくれる人がいるから学校生活回ってます」
などなどのお返事も次々入ります。
そして
「この案件、お手伝いしておきますよ」
とか
「この当番、来週と交代しましょう」
などのお互い様の精神での助け合いが生まれています。
私はグループ内での、こうしたやりとりの温かさにいつも助けられ、励まされ、子どもが小学生で何かと手がかかった頃も乗り切れました。
グリーンカードのライターたちの素晴らしいところは、
いい意味での融通がきく、助け合いの精神に甘えすぎないことです。
「この前代わってもらったから、今回は私が」
という形で、みんな負担が偏りすぎないように自らバランスを取って助け合っているのです。
なぜなら、「主婦に温かくて融通が効いて、時には母としての大変さを労いあったりできるような環境が奇跡のようなもの、他にそう簡単に見つかるものではない環境だ」ということを、それぞれが認識し、大切にしているからだと思います。
さらにすごいなと思うのは、もう6年も働いているのに、毎日数十回のトークのやり取りをしている統括編集長の水下とはリアルでは1回しか会ったことがない(しかも6年目にして最近実現しました)こと。
他の全国に散らばっているライターさんとはまだ1回もお会いしたことがない方がほとんどです。
皆さん、文字上でのやりとりだけで6年間一度もリアルには顔を合わせたことがないけれども、毎日和気藹々と仕事をしているのです。
なかなか奇跡的なことではないでしょうか。
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