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次男よ、まずは田畑を耕そう!

※これは、ある晩に次男と語り合った時に、私が次男へ伝えたメッセージです。

悩み(1)

 そうか、君は今の学校での美術部の運営方針について、悩んでいるんだね。転校してもなお、また美術部に入るほど君は絵を描くことが好きだから、今の学校の運営方針に疑問を感じちゃうんだね。

 どんな状況か、教えてくれる?

 なるほど、男子部員は一人もいないのか。話し相手もいないのか・・・。それは確かに、ちょっと寂しいね。なかなか友達も作れなくて困っているんだね。お母さんとしては、ちょっとだけ勇気を持ってほしいんだけど・・・実はお母さんも子どもの頃、かなり人見知りが激しかったんだ。君の気持ち、凄くよく分かるよ。だから、友達作りは徐々にしていけば良いんじゃないかな。

解決策(1)

 何から出来そう?

 そうだね、まずは1人でも良いから、話しやすそうな人に声をかけてみようね。そこから広がっていくかもしれないもんね。よし、明日早速、誰か1人に声をかけよう!

悩み(2)

 他にもあるの?

 鹿児島では、様々なコンクールに応募するための絵を描いていたんだね。うん、それはお母さんも知っているよ。君には才能が有るし、応募した数々のコンクールでは、いくつも受賞してたもんね。でも、今の学校は、校内に貼り出すためのポスターしか描けないのか・・・。それは、確かに面白くはないかもね。

 そうか、鹿児島では、週に1回のミーティングがあって、部員同士で研究し合って、どうしたらより良い絵が描けるのか探求する時間があったんだね。顧問のS先生も、手抜きを許さない熱血教師だったもんね!お母さんは傍から見ていて、先生に付いて行くのは大変だろうなぁと思っていたけれど、君はそれが楽しかったんだね。そうか、そんなに楽しかったのか。

 だけど、今の学校ではそれがないのか。君は物足りなさを感じているんだね。え?全員が黒板を向いて座って、話もせずに黙々とポスターを描くの?それはなぜ?あ、コロナ予防なんだね。それを、君は「授業の延長」だと感じているわけだ。確かに、部活動の楽しさがないよね。おしゃべりも禁止なの?それは、ますますつまらないね。

 先生は何て言っているの?そうか、ただ座って見守っているだけなのか・・・でも、手抜きをした子には厳しいんだね、なるほどね。

 確かに、前の学校と比べてしまうと楽しくないと感じるのも仕方がないね。で、君はどうしたいの?そうか、鹿児島の時のような部活じゃないから、退部してしまいたいんだね。なるほど、退部ね・・・。

解決策(2)

 退部するのは簡単だけど、その前に何かできることはないのかな?話を聞いていると、どうしてもつらくてつらくて耐えられないという訳ではなさそうじゃない?退部したいというよりも、「絵を描くことが好きなのに、今の環境じゃ楽しめない」って、そういう悩みじゃないのかな?

 じゃぁさ、君が部活動の方針を少しずつ変えていくっていうのはどうかな?

 美術部で一番したいことは何?

 そうか、コンクールとかに応募したいのか。じゃぁ、そうするためにはどう動いたら良いだろう?そうだね、先生にお願いするのが良いかもしれないね。あとは何がしたい?そうか、ミーティングね。じゃぁ、それはどうやったら叶いそう?うん、それも先生に話してみようか。座り方に関しては、コロナもあるから無理かもしれないけど、それも伝えてみようか。

 ほら、自分で解決策を思いついたじゃない。退部する前に、できることがあったじゃない。よく考えたね、偉いよ。やるだけのことをやって、がむしゃらでもなんでも、納得がいくまでもがいて、それでダメだったら諦めようよ。

一つ覚えていてほしいことがあるんだ。

 思いつく方法は、とにかくやってみる。これがダメならあれをしよう、あれがだめならそれをしよう・・・色々試してダメだった時は、受け入れよう。これ、人生の色々な場面で使えるから覚えておいて。

 それと、人に何かをお願いするときは、話し方に気を付けてね。長男との話を聞いている君なら分かっていると思うけど、正論をぶつけるんじゃなくて、あくまでも提案・お願いをするんだ。そこだけは、気を付けてね。

荒れ地に種はまけません。まずは、田畑を耕すところから始めましょう!

※次男に届いたかなぁ?と不安に思いつつ、90分くらい話しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m

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