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エピソード

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このマガジンは、私の夫、息子達、それから愛犬等々から感じたことについてまとめています。
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2021年4月の記事一覧

「やられたら、やりかえせ!」が教えだった・・・。

「やられたら、やりかえせ!」が教えだった・・・。

 前回の投稿に書いた通り、私は悔し泣きしかしてこなかった。その場ではなく、帰宅してから泣いていたため、家族からはよく泣く子どもだと認識されていた。

「やられたら、やりかえせ!」は父の教え 私が自宅で泣いてばかりいたので、その理由を問われることが多かった。そんな時、私はいつも似たようなセリフを吐く。

「○○ちゃんに、髪の毛を引っ張られた・・・」とか

「△△くんに、叩かれた・・・」とか。

まぁ

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母の教えは……外で泣くな!家で泣け!

母の教えは……外で泣くな!家で泣け!

 私には、4歳離れた兄がいる。とても賢くて、礼儀正しくて、勉強もできて、けれど運動音痴という一面を持つ兄が。

女子と遊びたかった小2時代 いつも兄の跡を追いかけて遊んでいたため、いつしか私の周りは男子ばかりになっていた。

 女子の友達といえば、同じ官舎に住む幼稚園児くらいだった。そんなこともあり、私は末っ子ながら姉のような振る舞いを覚えたのだった。

 私はよくその子達の家に招かれた。面倒見が

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命懸けだよ、木登りは。

命懸けだよ、木登りは。

 これは、私が小学校2年生の時の話。

 この頃、私は東京の官舎に住んでいた。庭のようなところには、たくさんの木々が植えられていて、そこは子ども達の格好の遊び場だった。

 極度の人見知りだった私も、この庭の中では違った。「超」が付くほどのおてんば娘。木登りをしてはターザンごっこをしたし、隣の家の塀に上ってはザクロの実を取って食べた。今思えば、こんな遊びができたのも昭和ならではだったのかもしれない

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