若者たちが彩る旧鹿野公民館 ありがとうの気持ちを込めて
山口県周南市鹿野地域の町なかにある、旧鹿野公民館。
こちらの建物は、市役所総合支所の移転候補地となり、建物の取り壊しが計画されています。
令和3年にも「ありがとう公民館」と称し、劇団の公演などが行われています。
今回は、鹿野の若者世代を中心に、壁面にペイントを施して公民館を見送るイベントが計画されています。
5月29日、青く塗られた壁
旧鹿野公民館前に人の声がこだましていた5月29日。
このペイントアートのことを聞いてやって来た公民館前では、作業の真っ最中でした。
白抜きするために台紙の貼られた壁面が、有志の手でどんどん青く塗られていきます。
そして、作業が終了すると、青い壁面に魚やカニが泳ぐ様がくっきりと浮かび上がりました。
高層部は危険が伴うため塗られていませんが、1階と2階部分が塗られた鮮やかな壁面と、くっきりと白く抜かれた絵。
これだけでも、素晴らしい作品だと言えますが、実はまだ、完成には至っていません。
6月5日、中学生の土台作り
それから1週間後の6月5日、再びやって来た日曜日に、鹿野公民館はまた賑やかな声に包まれていました。
中学生たちが、本番に向けての下準備として、シャッターなどに絵を描いていました。
写真左側に見えますが、本番では手形で木に葉っぱ(花?)をつけるとのことで、その予行練習とばかりに手形が押されています。
6月5日はかなり雨も強く、傘がなければ外を歩きたくないような天候でしたが、作業が進むうちに、古びて、汚れも目立っていた旧鹿野公民館は、どんどんきれいに生まれ変わっていきました。
半日余りの作業で、すっかり様変わり。
下準備は、これでばっちりです。
そして6月12日、イベント本番
そしてついに、6月12日に迎える、このイベントの本番。
当日は、鹿野小・中学校の児童・生徒、地域住民の皆さんが集い、このアートに最後の仕上げを加えるのだとか。
若者世代を中心に作られ、地域住民の手も加わって、完成を迎える予定のアート作品。
旧鹿野公民館の取り壊しは7月から始まってしまいますが、その最後を彩る素敵なイベントになることを祈っています。
12日も会場には足を運ぶ予定です。
自分もまた、旧鹿野公民館にはいくつも思い出を持っている1人。
思い出の場所の幕引きを、この目に焼き付けておきたいと思います。
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